この項では、WebLogicの管理とクラスタリングが理解されていることを前提としています。これらのタスクを熟知していない場合は、Oracle Enterprise Performance Management System Java Webアプリケーションをクラスタリングする前に、技術援助を求めてください。
前提条件
注:
この項の情報は、クラスタに含まれる各ノードにJava Webアプリケーションがインストール済みであることを想定しています。
EPM System Java Webアプリケーション用にクラスタを設定する前に、次のタスクを完了します:
RCUSchema.properties
を編集する必要があります。詳細は、Oracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイドのリポジトリ作成ユーティリティを使用したインフラストラクチャのスキーマの作成とRCUスキーマ・プロパティの更新を参照してください。Foundation Servicesをホストしているマシン以外のマシン上にデプロイする際は、WebLogic Server管理サーバーがFoundation Servicesホスト・マシン上で実行中である必要があります。Foundation Servicesと同じマシン上にデプロイする場合、WebLogic Server管理サーバーは実行中である必要はありません。
ロード・バランサ上で、セッションの永続または固定セッション(特定セッションに関するすべての要求を同じサーバーに送信するセッション)のいずれかを使用可能にする必要があります。
分散システムで(Oracle Hyperion Profitability and Cost Managementとは異なるサーバーにOracle Essbaseがインストールされる場所では)、Profitability and Cost ManagementサーバーにOracle Hyperion Provider Servicesをインストールして構成する必要もあります。これは、Essbase接続で「埋込み」モードの使用が構成でサポートされている場合でも必須です。クラスタリングされた環境で(複数のProfitability and Cost Management管理サーバーがインストールされている場所)、Provider Servicesを各Profitability and Cost Management管理サーバー・ノードにインストールして構成する必要もあります。
クラスタに含める各ノードにEPM System製品をインストールします。各マシンの同じファイル・システムの場所にインストールします。クラスタ内の各物理マシンで同じファイル・システム・パスを使用することが重要です。これにより、クラスタ内の各ノードに対して環境変数を設定してカスタマイズするのではなく、クラスタ全体でこれらの環境設定を一度設定するだけで済みます:
すべてのOS - CLASSPATH
およびPATH
EPM Systemコンフィグレータを使用したJava Webアプリケーションのクラスタリング
EPM Systemコンフィグレータを使用した構成時にEPM System Java Webアプリケーションをクラスタリングできます。次の一般構成順序を使用します。この手順は、EPM SystemインストーラによってインストールされるOracle HTTP Serverが論理ホストであることが前提です。
注:
クラスタリングされている環境でProfitability and Cost Managementがスケーリングされるときは、Profitabilityエンタープライズ・アプリケーション内の各モジュールが、Profitabilityクラスタ内のすべてのサーバーにターゲット設定される必要があります。
EPM Systemコンフィグレータを使用した構成時にEPM System Java Webアプリケーションをクラスタリングするには:
環境内のマシンごとにEPM System Java Webアプリケーションをインストールします。
EPM Systemコンフィギュレータの「タスクの選択」ページで「アプリケーション・サーバーへのデプロイ」を選択し、最初のマシンでJava Webアプリケーションを構成します。
デプロイメント中、EPM Systemコンフィグレータにより、WebLogicの管理対象サーバーごとにクラスタが作成されます。
EPM Systemコンフィギュレータの「タスクの選択」ページで「アプリケーション・サーバーへのデプロイ」を選択し、2番目のマシンでJava Webアプリケーションを構成します。
デプロイメント中、EPM Systemコンフィグレータにより、WebLogicのクラスタにサーバーが追加されます。
デプロイメント内のすべての追加マシンに対して、このステップを繰り返します。
EPM Systemコンフィギュレータの「タスクの選択」ページでFoundationタスクから「Webサーバーの構成」を選択し、最後にWebサーバーを構成します。その後、WebサーバーとOracle Hyperion Enterprise Performance Management Workspaceを再起動します。
Java Webアプリケーションのクラスタリングに関する考慮事項:
EPM Systemコンフィグレータにより、管理対象サーバーごとにクラスタが構成されます。
EPM System製品ごとに使用するクラスタは1つのみにする必要があります。EPM Systemコンフィグレータにより、管理対象サーバーごとに1つのクラスタが作成されます。
単一の管理対象サーバーのスケール・アウト
後続のマシンの単一の管理対象サーバーをスケール・アウトするには:
EPM Systemインストーラを使用して、環境内の追加マシンに同じセットのJava Webアプリケーションをインストールします。スケール・アウトする場合、Java Webアプリケーションを追加または削除できません。
スケール・アウトする各マシンからEPM Systemコンフィグレータを実行します。
Hyperion Foundationの「タスクの選択」パネルで、「このマシンでの単一の管理対象サーバーのスケール・アウト」を選択します。
「このマシンでの単一の管理対象サーバーのスケール・アウト」オプションは、次に当てはまる場合にのみ選択できます:
WebLogic管理サーバーが現在のマシンにインストールされていません。
単一の管理対象サーバーがWebLogic管理サーバーにデプロイされています。
単一の管理対象サーバーがマシンでまだスケール・アウトされていません。
「次へ」をクリックしてサーバーをスケール・アウトします。
Foundation Servicesをスケーリングするときは、デプロイメントの各マシンで、RCUを使用して新しいスキーマを作成し、RCUSchema.properties
を編集する必要があります。詳細は、Oracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイドのリポジトリ作成ユーティリティを使用したインフラストラクチャのスキーマの作成とRCUスキーマ・プロパティの更新を参照してください。