この項では、必要に応じてOracle Essbaseで使用する追加の構成設定について説明します。
クライアントによるクラスタ名を使用した検索の有効化
Essbaseクライアントは、http(s)://host:port/essbase/agent?ClusterName=clusterName
という形式のURLを使用してEssbaseクラスタに接続できます。ログインを簡略化するには、EssbaseクライアントはURLではなくクラスタ名を直接使用できます。
Essbaseで使用するJREの特定のインストールの指定
EssbaseでJREの特定のインストールを使用するよう指定するには、essbase.cfg
のJVMMODULELOCATION
設定を更新します。
ARBORPATH/bin
にあるessbase.cfg
ファイルでJVMMODULELOCATIONを設定すると、Essbaseと使用するためにJREインストールを詳細に指定できます。この設定は、データ・マイニング、Oracle Hyperion Shared Services、カスタム定義関数、トリガー、および外部認証を使用可能にする場合に必要です。
この設定は、Essbaseサーバー・コンピュータ上に複数のバージョンのJavaがインストールされている場合に特に有効です。
Essbaseサーバーの構成時に、JVMMODULELOCATIONの正しい設定がessbase.cfg
に自動的に追加されます。
JVMMODULELOCATIONパラメータを変更するには、Java仮想マシン(JVM)ライブラリのフル・パスおよびファイル名を指定する必要があります。ライブラリの場所および名前は、使用しているオペレーティング・システムによって異なります。EPM Systemインストーラは、JREを/1.8.0_181/jre
にインストールします。
注:
64ビット・オペレーティング・システムで64ビットEssbaseを実行するには、64ビットJVMが必要です。
JvmModuleLocationを使用したメモリーの管理
データ・マイニング、Shared Services、カスタム定義関数、トリガーまたは外部認証を使用しない場合、使用するメモリーの量を減らすには、essbase.cfg
を編集し、JvmModuleLocationをNULL(空)に設定します。
これらの機能を使用し、使用するメモリーの量を減らす必要がある場合は、次の環境変数を設定するとJVMヒープ・サイズを減らせます:
ESS_JVM_OPTION1=-Xmx16m
JVMヒープ・サイズのデフォルトの最小値および最大値はプラットフォームとバージョンによって異なるので、使用している環境に適した値を設定してください。