Profitability and Cost Management

Essbase 21Cへのアップグレード後にCALCスクリプトの生成時間が増加しました。

問題: Essbase 21Cへのアップグレード後に、合計元帳計算時間がときどき増加することに気付く場合があります。この増加時間が確認される場合、実行統計システム・レポートの実行により、複数ルールの計算スクリプトの生成時間が大幅に増加することが示されます。問題の根本的な原因は、ドライバ検出のEssbase 21c MDX問合せ時間の大幅な増加です。

回避策:

  1. 実行統計レポートを実行して、計算スクリプトの生成時間が大幅に増加したことを確認し、次のためのテスト・ルールを識別します。
  2. インスタンス内のサーバーで、Essbaseサービスを含むすべてのサービスをシャットダウンします。
  3. 回避策をテストしてEssbase構成に設定を適用するために、OracleサポートでEssbase設定を確認します。
  4. すべてのサービスを再起動します。
  5. 元の実行統計レポート内で識別されたテスト・ルールに対して、単一ルール計算を実行します。
  6. 実行統計レポートを実行して、テスト・ルールの計算スクリプトの生成時間が削減されたことを確認します。

注:

Essbaseの構成ファイルの場所:
MIDDLEWARE_HOME/user_projects/domains/essbase_domain/config/fmwconfig/essconfig/essbase/essbase.cfg

DATACACHESIZEエラー

問題: Essbase LCMインポート・ジョブ・プロセスが次のエラー・メッセージにより失敗します。

Essbase Error(1006023): Data cache is full

回避策: 問題を解決するには、Essbase 11gキューブをEssbase 21cインスタンスに再インポートする前に、Essbase 11gインスタンス内のデータ・キャッシュのサイズを増やします。データ・キャッシュ・サイズを100 MBに増やすには、次のいずれかの手順を使用します:

  1. Essbase Administrative Services
    1. エラーが発生したEssbaseデータベースのデータベース・プロパティを開きます。
    2. 「キャッシュ」タブに移動します。
    3. 必要な場合は、キャッシュ・サイズ・ツリー・ノードを展開します。
    4. 「データ・キャッシュ設定(KB)」に102,400を含めます。
    5. 変更を適用します。
  2. MaxL
    1. StartMaxLまたは別のツールを使用します。
    2. 各BSOアプリケーションおよびHPCM標準アプリケーションに次のMaxLコマンドを発行します。
      alter database set data_cache_size 100MB

    関連情報: