標準Profitabilityのモデル統計の問合せ

モデルの作成後、ステージやPOVなどの特定のコンポーネントとそのディメンション、割当、およびドライバの数と使用法を特定すると役立つ場合があります。

SQLベースの問合せmodelstats.sqlでは、特定の統計をモデル用に生成できます。これらの読取り専用問合せは、モデル特性およびパフォーマンス統計を表示したり変更の影響を評価する際に使用できます。統計は、モデルおよびパフォーマンスに関する問題の診断にも使用できます。

新しい問合せを使用するには、既存のデータベース・ビューが必要です:

  • ステージ(HPM_EXP_STAGE)

  • POV (HPM_EXP_POV)

  • ドライバ選択(HPM_EXP_DRIVER_SEL)

  • 割当(HPM_EXP_ASSIGNMENT)

  • 割当ルール選択(HPM_EXP_ASGN_RULE_SELECTION)

注:

ドライバ・ビュー(HPM_EXP_DRIVER)は、モデル統計では使用されません。

選択したデータベースおよびデータベース・ビューへの適切なアクセス権限を持っている必要があります。データベース・ビューの作成については、Oracle Hyperion Profitability and Cost Management管理者ガイドの付録Bを参照してください。

インストールの後、アプリケーション・フォルダにSQLスクリプトmodelstats.sqlがあります。問合せはデータベースを選ばず、MS SQLまたはOracleデータベースに対して実行できます。モデルにエラーが含まれている場合、それらのモデルは問合せ結果にレポートされず、既存の統計がそのまま生成されます。

どのアプリケーションについても問合せは大きな変更を行う前に実行し、後の結果と比較できるように、問合せを保存して出力を取得しておくことをお薦めします。このスナップショットはアプリケーションのベースライン統計となって、その後に行う変更と比較したり、変更による影響の可能性を評価するための情報を表示できます。たとえば、割当ルールを何千回も使用した場合、そのルールに変更を加えると、元の予想よりはるかに大きい影響が出る場合があります。

modelstats.sql問合せを実行するには:

  1. データベースを検索し、次のアイテムの適切なアクセス権があることを確認します:
    • データベース・ビュー

    • Profitability and Cost ManagementのRDBスキーマ

  2. modelstats.sql問合せに移動します:
    • Windowsの場合: %hyperion_home%\products\Profitability\database\Common\MSSQLServer\view

    • UNIXの場合: $hyperion_home$\products\Profitability\database\Common\MSSQLServer\view

    注:

    データベース・ビューと問合せは頻繁に更新されるため、最新バージョンであることを確認してください。

  3. modelstats.sql問合せを開き、各問合せの"%"変数を変更して、問合せの実行対象となるモデル・コンポーネント("application_name like '%'"または"layer_name like '%'"など)を指定します。

    たとえば、コードapplication_name like '%'では、パーセント記号をアプリケーション名で置き換えます:

    application_name like 'bikes2'

    注:

    パーセント記号を、問合せの範囲を広くする末尾のワイルドカードとして使用できます。たとえば、'b%'と入力すると、問合せは"b"で始まるすべてのアプリケーションに適用されます。問合せをすべてのアプリケーションに適用するには、'%'を入力します。

  4. 問合せ結果を確認します。

    モデル統計問合せの問合せ結果は、レポート形式で表示されます。

    結果は問合せ選択に応じて変わります。次に問合せの例を示します:

    • 一致するアプリケーションのステージにある全ステージとディメンションのリストでは、選択したアプリケーションのすべてのステージと関連するディメンションが、アプリケーション名およびステージ順序の順に表示されます。

    • 費用レイヤーと収益レイヤー両方のソース・ステージ別の明示的割当件数のリスト(アプリケーション)では、アプリケーション名、レイヤー、およびソースと宛先のステージ名が表示されます。

    • ルール名とアプリケーションでの使用頻度のリストには、個々のルール、および各ルールが使用された回数の内訳が表示されます。

    • ドライバ関連付けでのステージ別のドライバ使用回数のリストには、選択したアプリケーション、ステージおよびレイヤーに対する各ドライバの使用回数が表示されます。例として、この情報を使用して、実際には使用されていないドライバがないか、またそれらのドライバを安全に削除できるかを特定できます。

    すべての問合せを表示するには、最新バージョンのmodelstats.sqlファイルを確認します。