ライフサイクル管理のコンポーネント

Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemライフサイクル管理は、次のコンポーネントで構成されています:

  • LCM管理者の役割 - ライフサイクル管理タスクを実行するOracle Hyperion Shared Servicesのユーザー役割です。LCM管理者は、ライフサイクル管理を使用してFoundationアプリケーション・グループ内のShared Servicesのアーティファクトを表示したり、製品環境およびオペレーティング・システム内のアプリケーション、リポジトリまたは個別のアーティファクトを移行したりできます。この役割をプロビジョニングされたユーザーは、アーティファクトを抽出し、同じShared Servicesインスタンスに登録されているOracle Enterprise Performance Management System製品にロードできます。

    注:

    EPM System製品によっては、ライフサイクル管理ユーザーがライフサイクル管理タスクを実行するには、LCM管理者の役割の他に追加の製品の役割がプロビジョニングされている必要がある場合があります。追加の役割については、このガイドの巻末付録を参照してください。

  • LCMデザイナの役割 - ライフサイクル管理タスクを実行するShared Servicesのユーザー役割です。LCMデザイナの役割をプロビジョニングされたユーザーは、移行の定義やエクスポート操作の実行が可能ですが、インポート操作は実行できません。

  • Shared Services Console—ユーザーがプロビジョニングやライフサイクル管理などの管理タスクの実行に使用するShared Servicesユーザー・インタフェースです。

  • 移行定義ファイル - 移行に関するすべての情報(ソース、宛先、移行するアーティファクト)が含まれています。移行するアーティファクトは、移行定義で定義されている必要があります。このガイドの巻末付録に掲載されているサンプル・ファイルを使用して移行定義を最初から作成するか、Oracle Hyperion Shared Services Consoleのファイル・システム・フォルダにあるXMLファイルを移行定義ファイルとして使用することができます。ファイル・システム・フォルダのXMLファイルは、アーティファクトのエクスポート時に作成されます。

  • 移行オプション - 移行中に使用する移行エクスポートおよびインポート・オプションを入力するShared Services Consoleの機能の一部です。

  • 移行プロパティ・ファイル - 移行に関するグローバル・パラメータ; たとえば、ファイル・システムやログ・ファイルの場所、バッチ処理による移行のサイズのグループ化、概算レポートの使用の可否などです。

  • 移行ステータス・レポート - ユーザー情報、ソースおよび宛先情報、「処理中」移行の進捗インディケータ、移行日付、時間、継続時間、および移行ステータス(処理中、完了、または失敗)を提供します。移行の詳細は、「失敗」のステータスが示される移行に対して提供されます。

  • ライフサイクル管理のログ・ファイルライフサイクル管理による移行におけるすべてのアクティビティを記録します。