Database Classic Cloud Serviceでのログおよび診断ファイルの管理
Oracle Database Classic Cloud Service内のソフトウェア・コンポーネントでは、様々なログおよび診断ファイルが生成されますが、これらのすべてのファイルが自動的にアーカイブおよびパージされるわけではありません。 このため、ストレージ領域の不足を回避するためのこのようなファイルの識別および削除管理は、重要な管理タスクになります。
単一インスタンス・データベースをホスティングするデータベース・デプロイメントには、この管理タスクを簡素化するためのcleandblogs
スクリプトが組み込まれています。 このスクリプトをcrontab
ジョブとして毎週実行することで、主要なファイルをアーカイブし、古いログおよび診断ファイルを削除できます。 それは、cleandblogs.cfg
という名前の構成ファイルを使用して、各タイプのログまたは診断ファイルを保持する期間を指定します。 このファイルを編集して、デフォルトの保持期間を変更できます。 このファイルは/var/opt/oracle/cleandb/cleandblogs.cfg
に置かれます。
次の表に、cleandblogs.cfg
ファイルに表示されるパラメータのリストと、各ファイル・タイプの説明およびデフォルトの保持期間(日数)を示します。
パラメータ | 説明とデフォルト値 |
---|---|
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アラート・ログ( ファイル内のデフォルト値: 14 |
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リスナー・ログ( ファイル内のデフォルト値: 14 |
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データベース監査( ファイル内のデフォルト値: 1 |
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コア・ダンプまたはファイル( ファイル内のデフォルト値: 7 |
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トレース・ファイル( ファイル内のデフォルト値: 7 |
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自動診断リポジトリ(ADR)で、寿命が長期間であるもの( ファイル内のデフォルト値: 30 |
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自動診断リポジトリ(ADR)で、寿命が短期間であるもの( ファイル内のデフォルト値: 7 |
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ファイル内のデフォルト値: 30 |
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cleandblogsログ・ファイルの保持期間の値(日数)。 ファイル内のデフォルト値: 14 |
アラート・ログおよびリスナー・ログのアーカイブ
アラートおよびリスナー・ログを消去する際、cleandblogs
は、次のようにして、最初にログをアーカイブおよび圧縮します。
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現在のログ・ファイルをアーカイブ・ファイルにコピーし、日時スタンプをファイル名の最後に付けます。
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現在のログ・ファイルを空にします。
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アーカイブ・ファイルは
gzip
を使用して圧縮されます。 -
保持期間よりも古い既存の圧縮済アーカイブ・ファイルが削除されます。
cleandblogsスクリプトの手動による実行
cleandblogs
スクリプトは、毎週自動的に実行されますが、必要に応じてスクリプトを手動で実行することもできます。
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oracle
ユーザーとして、コンピュート・ノードに接続します。詳細な手順は、「Secure Shell (SSH)経由でのコンピュート・ノードへの接続」を参照してください。
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cleandblogs
スクリプトが含まれているディレクトリに移動します。$ cd /var/opt/oracle/cleandb
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cleandblogs
スクリプトを実行します。$ ./cleandblogs.pl
スクリプトを手動で実行する場合、
--pfile
オプションを使用してcleandblogs.cfg
のかわりに使用する別の構成ファイルを指定できます。$ ./cleandblogs.pl --pfile config-file-name
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コンピュート・ノードへの接続を閉じます。
$ exit