Oracle Database Cloud Backup Module for OCIのインストール

Oracle Cloud Infrastructureにバックアップするには、まずOracle Database Cloud Backup Module for OCIをインストールする必要があります。 Oracle Technology Network (OTN)からモジュールをダウンロードし、データベース・サーバーにインストールしてください。

Oracle Database Cloud Backup Module for OCIのインストールを開始する前に

Oracle Database Cloud Backup Module for OCIをインストールする前に、必要なものが揃っていることを確認します:

  • サポートされているOracle Databaseのバージョンおよびオペレーティング・システム

  • Oracle Technology Network (OTN)アカウントまたはOracle.comアカウント

    OTNアカウントがない場合は、http://www.oracle.com/technetwork/index.htmlに登録して作成します。

  • Oracle Cloud Infrastructure Object Storageへのアクセス権を持つOracle Cloudアカウント

    「Oracle Cloud Infrastructureドキュメント」「オブジェクト・ストレージの概要」を参照してください。

  • Oracle Cloud Infrastructure API署名キー、テナントOCIDおよびユーザーOCID

    コンパートメントIDを指定できます。 ただし、コンパートメントIDが指定されていない場合、テナントIDがコンパートメントIDとして使用されます。

    必要なキーとOCIDに関する項を参照してください。

  • Java SE Development Kit (JDK)

    ターゲットのOracle DatabaseリリースでサポートされているデフォルトのJDKバージョン。

  • Standard EditionのOracle Databaseを使用している場合、必要なパッチ

    http://support.oracle.comのMy Oracle Support Doc ID 1640149.1を参照してください。

  • Oracle Database Cloud Backup Module for OCIインストーラの実行で必要なパラメータの値

    インストーラを実行する前に、この情報をまとめておくと便利です。 Oracle Database Cloud Backup Module for OCIを実行するパラメータを参照してください。

ノート:

データベース・サーバーに複数のOracleホームがある場合は、Oracle Database Cloud Backup Module for OCIを各ORACLE_HOMEにインストールする必要があります。 あるいは、ライブラリ・ファイル(libopc.soまたはoraopc.dll、オペレーティング・システムによって異なる)と、構成ファイルopcSID.ora (データベース・サーバーのすべてのデータベースのバックアップに同じクラウド資格証明を使用することが前提)を、他のOracleホーム・ライブラリの場所にコピーできます。

クラウドにバックアップするデータベース・インスタンスごとに、opcSID.oraファイルをコピーして名前を変更します。ここで、SIDは、データベース・インスタンスのSIDに一致します。

Oracle Database Cloud Backup Module for OCIを実行するパラメータ

Oracle Database Cloud Backup Module for OCIインストーラを実行する際に、パラメータおよびその値を指定する必要があります。 インストーラを実行する前に、この情報をまとめておくと便利です。

パラメータには、Oracle Cloud Infrastructureアカウントのホスト名およびOracle Cloud Infrastructure APIリクエストの署名に使用される秘密キーが含まれます。 次のコマンドをoci_install.jarインストール・ファイルを含むディレクトリから実行することでも、パラメータが表示されます:

java -jar oci_install.jar

指定する必要がある項目は、次のとおりです。

java -jar oci_install.jar
-host https://objectstorage.us-phoenix-1.oraclecloud.com
-pvtKeyFile oci_private_key -pubFingerPrint oci_public_fingerprint 
-uOCID user_ocid -tOCID tenancy_ocid
-walletDir /wallet_directory -libDir /library_directory

次の表に、必須およびオプションのパラメータを示します。

パラメータ 説明 必須またはオプション

-host

Oracle Cloud Infrastructureアカウントのエンド・ポイント。 アカウントのネイティブOracle Cloud Service Object Storage APIエンドポイントの詳細は、Oracle Cloud Infrastructureドキュメントのオブジェクト・ストレージのFAQに関する項を参照してください。

必須

-pvtKeyFile

Oracle Cloud Infrastructure APIリクエストの認証に使用される秘密キーを含むファイル。 キー・ファイルはPEM形式であることが必要です。 API署名キーの生成の詳細は、Oracle Cloud Infrastructureドキュメント必要なキーとOCIDに関する項を参照してください。

この秘密キーは、インストーラが実行されているコンピュータの外部には転送されません。

必須

-pubFingerPrint

指定された秘密キーとペアになった公開キーのフィンガープリント。 フィンガープリントは、APIリクエストの認証に使用される秘密キーと公開キーのペアをOracle Cloud Infrastructureに通知します

必須

-tOCID

Oracle Cloud InfrastructureアカウントのテナンシOCID。 tOCIDおよびuOCIDの取得の詳細は、Oracle Cloud Infrastructureドキュメント必要なキーとOCIDに関する項を参照してください。

必須

-uOCID

Oracle Cloud InfrastructureアカウントのユーザーOCID。

必須

-bucket

バックアップが格納されるバケットの名前。 このバケットが存在しない場合は、インストーラによって作成されます。

このパラメータを省略すると、バックアップを格納するためのデフォルト・バケットが自動的に作成されます。

オプション

-cOCID

Oracle Cloud Infrastructureアカウントのリソース・コンパートメントID。 指定しない場合、デフォルト値はテナンシOCIDです。

オプション

-newRSAKeyPair

認証用の公開RSAキーと秘密RSAキーの新しいペアを設定します。 指定した場合、インストーラは2048ビットのランダムなRSA秘密キーと公開キーのペアを生成し、指定されたOracleウォレット・ディレクトリに格納します。

オプション

-walletDir

Oracle Cloud Infrastructure Object Storage資格証明が格納されるディレクトリ。

LinuxおよびUNIXシステムでは、次の場所に格納します。

ORACLE_HOME/dbs/opc_wallet

Windowsシステムでは、次の場所に格納します。

ORACLE_HOME\database\opc_wallet

指定されたウォレット・ディレクトリが存在しない場合(たとえば、opc_wallet)、インストーラがディレクトリを作成します。

必須

-libDir

Oracle Cloud Infrastructureでのバックアップおよびリストアに使用されるテープへのシステム・バックアップ(SBT)ライブラリが格納されるディレクトリ。

省略された場合、ライブラリはダウンロードされません。 多くの場合、このパラメータを指定して、ライブラリをダウンロードしてください。 例外は、インストーラを使用して、Oracle Database Cloud Backup Module for OCIが以前インストールされていたOracleホーム・ディレクトリで、ウォレットおよび構成ファイルを再生成する場合です。

LinuxおよびUNIXシステムでは、次の場所に格納します。

ORACLE_HOME/lib

Windowsシステムでは、次の場所に格納します。

ORACLE_HOME\bin

指定されたディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを作成し、再度インストーラを実行するように求められます。

Oracle Database 23ai以降、ネイティブSBTライブラリはターゲット・データベースのリリース・バージョンに含まれています。 最新のSBTライブラリをダウンロードする必要はなくなりました。

ターゲット・データベースのバージョンが23.0以上である場合、オプションで-libDirパラメータをスキップできます。 インストーラを使用して互換性のあるSBTライブラリをダウンロードするかわりに、データベース・リリース・バージョン固有のネイティブSBTライブラリを使用するようにRMANを構成します。

oracle.ociは、Backup Cloud Serviceモジュールに対応するネイティブSBTライブラリの事前定義済の別名です。

データベースのインストール後、別名oracle.ociを使用してRMAN SBTチャネルを構成できます。 これにより、バックアップの実行中にRMANの永続構成が作成され、Oracle Cloudにリストアされます。

RMANチャネルの構成についてさらに学習するには、「バックアップおよびリカバリ操作用のチャネルの構成」を参照してください。

ネイティブSBTライブラリについてさらに学習するには、「バックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド」「ネイティブSBTメディア・ライブラリを使用するためのRMANの構成」を参照してください。

最新のライブラリをダウンロードする場合にのみ必要です

パスワードをOracle Cloudで変更した後に更新する場合は省略可能

ターゲット・データベースのバージョンが23.0以上の場合は、オプションでこのパラメータをスキップできます。 バックアップ・モジュールに対応するネイティブSBTライブラリを使用するようにRMANを構成します。

-libPlatform

バックアップおよびリストアで使用するSBTライブラリのオペレーティング・システム。

多くの場合、インストーラが自動的に適切なオペレーティング・システムを判別するため、このパラメータを指定する必要はありません。

例外は、オペレーティング・システムが判別できないというエラー・メッセージが表示される場合、または別のシステム上で使用するためにライブラリをダウンロードする必要がある場合です。

このパラメータでサポートされている値は、次のとおりです。
  • linux64

  • windows64

  • solaris_sparc64

  • solaris_x64

  • zlinux64

  • hpux_ia64

  • aix_ppc64

サポート対象のオペレーティング・システムの詳細は、「サポートされているデータベースおよびオペレーティング・システム」を参照してください。

オプション

-lib-download-only

SBTライブラリのみをダウンロードします。 構成ファイルおよびウォレットを変更せずにライブラリを更新するには、このパラメータを使用します。

Oracle Database 23ai以降、ネイティブSBTライブラリはターゲット・データベースのリリース・バージョンに含まれています。 最新のSBTライブラリをダウンロードする必要はなくなりました。

ターゲット・データベースのバージョンが23.0以上の場合は、オプションで-lib-download-onlyパラメータをスキップできます。 互換性のあるSBTライブラリをダウンロードするかわりに、データベース・リリース・バージョン固有のネイティブSBTライブラリを使用するようにRMANを構成します。

oracle.ociは、Backup Cloud Serviceモジュールに対応するネイティブSBTライブラリの事前定義済の別名です。

データベースのインストール後、別名oracle.ociを使用してRMAN SBTチャネルを構成できます。 これにより、バックアップの実行中にRMANの永続構成が作成され、Oracle Cloudにリストアされます。

RMANチャネルの構成についてさらに学習するには、「バックアップおよびリカバリ操作用のチャネルの構成」を参照してください。

ネイティブSBTライブラリについてさらに学習するには、「バックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド」「ネイティブSBTメディア・ライブラリを使用するためのRMANの構成」を参照してください。

オプション

ターゲット・データベースのバージョンが23.0以上の場合は、オプションでこのパラメータをスキップできます。 バックアップ・モジュールに対応するネイティブSBTライブラリを使用するようにRMANを構成します。

-configFile

Oracle Database Cloud Backup Module for OCI構成ファイルが格納されたディレクトリ。 省略された場合、構成ファイルはデフォルトの場所に格納されます。

LinuxおよびUNIXシステムのデフォルトの場所は、次のとおりです。

ORACLE_HOME/dbs

Windowsシステムのデフォルトの場所は、次のとおりです。

ORACLE_HOME\database

ファイル名はopcSID.oraで、SIDOracle Cloud Infrastructure Object Storage ServiceにバックアップされるOracleデータベースのシステム識別子です。

オプション

-trustedCerts

ウォレットに追加する必要があるSSL証明書のカンマ区切りリスト。 インストーラがローカルのJavaトラストストアからSSL接続に必要な証明書を取得できない場合、このパラメータで指定されたこのSSL証明書がインポートされます。 すべてのSSL証明書はPEM形式である必要があります。

オプション

-import-all-trustcerts

JavaトラストストアからすべてのX509証明書をインポートします。

オプション

-proxyHost

HTTPプロキシ・サーバーのホスト名

オプション

-proxyPort

HTTPプロキシ・サーバーのポート番号

オプション

-proxyId

HTTPプロキシ・サーバーのユーザー名(必要な場合)

オプション

-proxyPass

HTTPプロキシ・サーバーのパスワード(必要な場合)

オプション

-argFile

指定されたファイルから、パラメータを読み込む必要があることを示します。 たとえば、arguments.txtという名前のファイルには、次のものが含まれます。

-opcID 'myAccount@myCompany.com'
-opcPass 'abc123$'
-host https://objectstorage.us-phoenix-1.oraclecloud.com
-libDir /home/oracle/OPC/lib
-walletDir /home/oracle/OPC/wallet

たとえば、次のコマンドは、ファイルで指定されたパラメータを使用してOracle Database Cloud Backup Module for OCIをインストールします:

java -jar oci_install.jar -argFile arguments.txt

オプション

-enableArchiving

バックアップを標準のオブジェクト・ストレージ・バケットからアーカイブ・ストレージに自動的に移動する必要があるかどうか。 デフォルト値は、FALSEです。 このパラメータをTRUEに設定すると、バックアップの自動アーカイブが使用可能になります。

バックアップは、バックアップを含むバケットに関連付けられたオブジェクト・ライフサイクル・ポリシー・ルールによって設定された基準を満たす場合、自動的にアーカイブ・ストレージに移動されます。 インストーラは、archiveAfterBackupおよびretainAfterRestoreパラメータの値を使用して適切なライフサイクル・ポリシー・ルールを作成します。 このポリシー・ルールは変更しないでください。

バックアップのアーカイブを有効にするには、リージョン内のオブジェクト・ストレージ・サービスにオブジェクトを管理する権限が付与されている必要があります。 Oracle Cloud Infrastructureドキュメントオブジェクト・ライフサイクル管理の使用に関する項を参照してください。

オプション
-archiveAfterBackup

バックアップが標準のオブジェクト・ストレージからアーカイブ・ストレージに移動されるまでの期間(日数または年数)。 デフォルトは0 daysです。 これは、バックアップが作成されて0から24時間の間にアーカイブ・ストレージに移動されることを意味します。 例:

-archiveAfterBackup "25 days"
-archiveAfterBackup "1 year"
オプション
-retainAfterRestore

アーカイブ・ストレージから標準のオブジェクト・ストレージにリストアされたバックアップがオブジェクト・ストレージ・バケットに保持される期間(時間)。 デフォルトは、48時間です。 例:

-retainAfterRestore "24 hours"

アーカイブ・バックアップを使用してリストアする場合、まずアーカイブ・ストレージからバックアップをリコールする必要があります。 リコールされたバックアップは、retainAfterRestoreで指定された期間、オブジェクト・ストレージに保持されます。 指定した時間が経過すると、バックアップはアーカイブ・ストレージに戻ります。

オプション

Oracle Database Cloud Backup Module for OCIのダウンロードおよびインストール

Oracle Database Cloud Backup Module for OCIをデータベース・サーバーにダウンロードおよびインストールします。

まず、準備が整っていることを確認します。 Oracle Database Cloud Backup Module for OCIのインストールを開始する前にを参照してください。
Oracle Database Cloud Backup Module for OCIをダウンロードしてインストールするには:
  1. Oracle Database Cloud Backup Module for OCIを、Oracle Technology Network (OTN)からダウンロードします:

    https://www.oracle.com/database/technologies/oracle-cloud-backup-downloads.html

    ライセンス契約に同意し、「All Supported Platforms」をクリックし、OTNユーザー名およびパスワードを入力します。 インストーラ(opc_installer.zip)を含むZIPファイルをシステムにダウンロードします。

  2. zipファイルの内容を抽出します。

    このファイルには、oci_installerおよびopc_installerという2つのディレクトリとREADMEファイルが含まれています。

  3. (オプション)標準オブジェクト・ストレージからアーカイブ・ストレージへのバックアップの自動移動を構成するには、オブジェクト・ストレージ・サービスがバックアップをアーカイブ・ストレージに移動することを認可します。 Oracle Cloud Infrastructureドキュメントの必要なIAMポリシーサービス権限に関する項を参照してください。
  4. oci_installerディレクトリからインストーラoci_install.jarを実行します。 各パラメータの先頭にハイフン、その後に値を付けて、必要なパラメータを1行で指定します。 必須パラメータの詳細は、「Oracle Database Cloud Backup Module for OCIを実行するパラメータ」を参照してください。

例2-1 Oracle Database Cloud Backup Module for OCIのインストール

インストーラの実行例を、次に示します。 この例では、インストーラが、使用するオペレーティング・システム向けのOracle Database Cloud Backup Module for OCIを自動的にダウンロードし、Oracle Database Backup Cloud Serviceの識別子と資格証明を含むウォレットとバックアップ・モジュール構成ファイルを作成し、Oracle Cloud Infrastructureへのバックアップおよびリストアで必要なライブラリをダウンロードします。

% java -jar oci_install.jar -host https://objectstorage.us-phoenix-1.oraclecloud.com 
  -pvtKeyFile /oracle/dbs/oci_wallet/oci_pvt 
  -pubFingerPrint e5:10:06:b1:fb:24:ef:db:46:21:16:20:46:jk:th:35 
  -uOCID ocid1.user.oc1..aaaaaaaasd754pijuwheaq67t7tninefkn7z7aibtusj7jqac5lpm7wm37va 
  -tOCID ocid1.tenancy.oc1..aaaaaaaavjhvwf4c7q2ozzyduh7njrft58i6ts3ryjk7v83w7q4wdr2ka 
  -walletDir /oracle/dbs/oci_wallet 
  -libDir /oracle/lib 
  -bucket db_backups
Oracle Database Cloud Backup Module Install Tool, build 2018-12-11
Oracle Database Cloud Backup Module credentials are valid.
Backups would be sent to bucket db_backups.
Oracle Database Cloud Backup Module wallet created in directory /oracle/dbs/oci_wallet.
Oracle Database Cloud Backup Module initialization file /oracle/dbs/opcb18test.ora created.
Downloading Oracle Database Cloud Backup Module Software Library from file opc_linux64.zip.
Download complete.

例2-2 Oracle Database Cloud Backup Module for OCIのインストール時のバックアップの自動アーカイブの有効化

この例では、Oracle Database Cloud Backup Module for OCIをインストールし、アーカイブを有効にしてbackup_archival_60という名前の標準バケットを作成します。 このバケットに格納されたバックアップは、作成後60日で標準のオブジェクト・ストレージからアーカイブ・ストレージに自動的に移動されます。 リストア操作中、アーカイブ・ストレージからリコールされたバックアップは、オブジェクト・ストレージ・バケットに72時間保存されます。 オブジェクト・ライフサイクル・ポリシーが作成され、バケットbackup_archival_60に関連付けられます。 -archiveAfterBackupおよび-retainAfterRestoreパラメータで指定された情報は、このオブジェクト・ライフサイクル・ポリシーに格納されます。

インストーラを実行する前に、ステップ3の説明に従って、オブジェクト・ストレージ・サービスがバックアップをアーカイブ・ストレージに移動することを認可してください。

%java -jar oci_install.jar 
  -host https://objectstorage.us-phoenix-1.oraclecloud.com 
  -pvtKeyFile /home/database/oci_wallet/oci_pvt 
  -pubFingerPrint fe:13:f2:dc:2f:81:5c:df:86:2d:64:58:cd:8h:98:24 
  -tOCID ocid1.tenancy.oc1..aaaaaaaafrhvkt6s8z2ozzyjth9njwq3img95ivsd3vcmj3v53k7q5yhc8le 
  -uOCID ocid1.user.oc1..aaaaaaaarg468pilujhpaj45t1mjsesurg5z7sapuedm5jqax47pm2cx7lva 
  -cOCID ocid1.compartment.oc1..aaaaaaaasgtffvkghd7w9rgtsky3mkozabkdl3y2u3ymluresxk4spq63smq 
  -libDir $ORACLE_HOME/lib -walletDir /database/dbs/oci_wallet 
  -enableArchiving true 
  -archiveAfterBackup "60 days" -retainAfterRestore "72 hours" 
  -bucket backup_archival_60 
  -configFile $ORACLE_HOME/oci_config.ora
Oracle Database Cloud Backup Module Install Tool, build 19.3.0.0.0DBBKPCSBP_2019-10-09
Oracle Database Cloud Backup Module credentials are valid.
Backups would be sent to bucket backup_archival_60.
Oracle Database Cloud Backup Module wallet created in directory /database/dbs/oci_wallet.
Oracle Database Cloud Backup Module initialization file /home/database/oracle/oci_config.ora created.
Downloading Oracle Database Cloud Backup Module Software Library from Oracle Cloud Infrastructure.
Download complete.

Oracle Database Cloud Backup Module for OCIのインストール時に作成されるファイル

Oracle Database Cloud Backup Module for OCIインストーラの実行後、必要なファイルがシステム上にあることを確認します。

バックアップ・モジュールをインストールすると、次のファイルが作成され、クラウドのバックアップおよびリストアの実行に使用されます。 前述のパラメータの詳細は、「Oracle Database Cloud Backup Module for OCIを実行するパラメータ」を参照してください。

ファイル 場所 用途

libopc.so (LinuxおよびUNIXシステム)

oraopc.dll (Windowsシステム)

Oracle Database Cloud Backup Module for OCIのインストーラの実行時に-libDirパラメータに指定されたとおり。

場所の例:

ORACLE_HOME/lib

Oracle Cloud Infrastructureを使用したクラウドのバックアップおよびリストアを可能にするオペレーティング・システム固有のSBTライブラリ。

opcSID.ora

Oracle Database Cloud Backup Module for OCIのインストーラの実行時に-configFileパラメータに指定されたとおり。

LinuxおよびUNIXシステムのデフォルトの場所は、次のとおりです。

ORACLE_HOME/dbs

Windowsシステムのデフォルトの場所は、次のとおりです。

ORACLE_HOME\database

Oracle Cloud Infrastructure Object StorageバケットURLおよび資格証明ウォレットの場所を含む構成ファイル。SIDは、Oracle Cloud InfrastructureにバックアップされるOracleデータベースのシステム識別子です。

cwallet.sso

Oracle Database Cloud Backup Module for OCIインストーラの実行時に-walletDirパラメータに指定されたとおり。

場所の例:

ORACLE_HOME/dbs/opc_wallet

Oracle Cloud Infrastructure Object Storage資格証明を安全に格納するOracleウォレット・ファイル。 このファイルは、Recovery Manager (RMAN)のバックアップおよびリストア操作中に使用され、Oracle Cloud Infrastructure Object Storageウォレット・ディレクトリ(opc_walletなど)に格納されます。