Identity Cloud Serviceを使用したセキュアなWebサービス
Oracle Identity Cloud ServiceおよびOracle Web Services Managerを使用して、Oracle WebLogic Server for OCIドメインにデプロイするwebサービス・アプリケーションおよびクライアントを保護します。
この構成は、Oracle WebLogic Server for OCIで作成し、次のすべての要件を満たすドメインにのみ適用できます:
- JRF対応
- HTTPS用に構成されているロード・バランサが含まれます。 2020年6月より前に作成されたドメインについては、「ドメインのSSL構成」を参照してください。
- 認証にOracle Identity Cloud Serviceを使用します。 「Identity Cloud Serviceを使用したサンプル・アプリケーションへのアクセス」を参照してください。
すべてのJRF対応ドメインにはOracle Web Services Manager (OWSM)が含まれており、組織全体でwebサービスを一貫して管理および保護するためのポリシー・フレームワークが提供されます。 Oracle Web Services ManagerとOracle Identity Cloud Serviceの両方で、OAuthプロトコルがサポートされています。 webサービス・クライアントは、許可サーバー(Oracle Identity Cloud Service)で認証して許可権限を提示することで、アクセス・トークンをリクエストします。 Oracle Web Services Managerサーバー側エージェントは、アクセス・トークンを検証し、有効な場合はクライアント・リクエストを受け入れます。
「Oracle Web Services Managerを使用したWebサービスの保護とポリシーの管理」の「Oracle Web Services ManagerでのOAuth2の使用」を参照してください。
webサービス通信を保護する場合は、次の用語が使用されます:
- 「プロバイダ」 - webサービス・アプリケーションをホストするOracle WebLogic Server for OCIスタック(WebLogic Serverドメイン、ロード・バランサなど)。
- 「クライアント」 - webサービス・クライアント・アプリケーションをホストするOracle WebLogic Server for OCIスタック。
次の図は、このセキュリティ構成を示しています。

「図architecture_idcs_owsm_diagram.pngの説明」
サンプルWebサービス・クライアント・アプリケーションのデプロイ
Oracle Web Services ManagerとOracle Identity Cloud Serviceの間のOAuth統合をすばやく確認するには、サンプル・クライアント・アプリケーションを構築してデプロイします。
このサンプルwebアプリケーションは、HTMLフォームを含む1つのページと、指定されたWebサービスURLを起動する1つのサーブレットで構成されています。 クライアントは、OAuthポリシーoracle/http_oauth2_token_over_ssl_idcs_client_policy
を使用します。
または、独自のwebサービスのクライアント・アプリケーションをデプロイおよびテストできます。
Identity Cloud Serviceの情報の取得
Oracle Identity Cloud Serviceインスタンスに関する構成詳細を記録し、その証明書もダウンロードします。
開始する前に、webサービス・クライアント・ドメイン用に作成されたOracle Identity Cloud Service内の機密アプリケーションを識別します。 「Oracle Identity Cloud Serviceのアイデンティティ・リソース」を参照してください。
Webサービス・プロバイダ用のOAuthの構成
証明書をインポートし、グローバル・ポリシー・アタッチメントを作成することによって、プロバイダ・ドメインのOracle Web Services ManagerとOracle Identity Cloud Service間の信頼を確立します。
グローバル・ポリシーは、このドメインにデプロイされるすべてのwebサービスに影響します。 または、個々のwebサービスのポリシーを作成できます。
Webサービス・プロバイダの機密アプリケーションの更新
Oracle Identity Cloud Serviceにあるドメイン機密アプリケーションでOAuthによって保護されているリソースを更新します。
Webサービス・クライアント用のOAuthの構成
証明書をインポートし、グローバル・ポリシー・アタッチメントを作成することによって、クライアント・ドメインおよびOracle Identity Cloud ServiceでOracle Web Services Manager間の信頼を確立します。
グローバル・ポリシーは、このドメインにデプロイされているすべてのwebサービス・クライアントに影響します。 または、個々のアプリケーションのポリシーを作成できます。