外部タスク

外部タスクとは、EDQジョブの一環として実行されるが、EDQアプリケーション内では発生しないタスクの詳細を保存したものです。

外部タスクは、ファイル・ダウンロードまたは外部実行可能ファイルのいずれかである場合があります。

ファイル・ダウンロード

ファイル・ダウンロードは、EDQで処理するファイルをサーバー・ランディング領域に取得するために使用します。ファイルは、インターネットや他のネットワーク・ソースからダウンロードできます。必要な場合は、ユーザー認証の詳細やプロキシ/ファイアウォールの設定をファイル・ダウンロード・タスクの一部として設定できます。

注意: Windowsサーバー・インストールの場合、デフォルトのサーバー・ランディング領域は[Install Path]\config\landingareaです。

ファイル・ダウンロード・タスクに対して設定できるオプション一式は次のとおりです。

ソース・ファイルの場所を指定します。サーバーによる接続が可能なインターネット上の場所または別のネットワーク・ファイルの場所を指定できます。

ユーザー名を指定します(ファイルのダウンロードに認証の詳細が必要な場合)。

パスワードを指定します(ファイルのダウンロードに認証の詳細が必要な場合)。

プロキシ/ファイアウォール・サーバーのIPアドレスの名称(サーバーが直接インターネット/ネットワークに接続されていない場合)。

プロキシ/ファイアウォール・サーバーへの接続に使用するポート。

プロキシ/ファイアウォール・サーバーに対する認証に使用するユーザー名。

プロキシ/ファイアウォール・サーバーに対する認証に使用するパスワード。

ランディング領域にダウンロードされたファイルに指定する名称。ファイルをランディング領域のサブフォルダに配置する場合は、スラッシュを使用してディレクトリ構造を指定します(例: DownloadedData/downloadedfile.csv)。

このオプションを選択すると、プロジェクト固有のランディング領域にファイルが自動的に配置されます。このオプションは通常、プロジェクト権限が適用されていて、ランディング領域にアクセスできるのが同じプロジェクト内のプロセスのみに制限されている場合に使用します。

このオプションを選択すると、ダウンロード・タスクでは、SSL証明書に指定されているホスト名とその証明書を適用するサーバー名の相違が無視されます。

このオプションを選択すると、ダウンロード・タスクでは、ホストにある未検証のSSL証明書が無視されます。

最後に、ファイル・ダウンロード・タスクに名称を指定し、必要に応じて摘要を入力できます。

次のスクリーンショットは、Nasdaqからデータをダウンロードするファイル・ダウンロード・タスクの例を示しています。この場合、認証の詳細は不要です。

外部実行可能ファイル

外部実行可能ファイル・タスクには次のオプションを設定できます。

外部タスクの有効化または無効化により、ジョブ定義を保持しながら外部タスクを一時的に有効または無効にできます。

このオプションは、実行するコマンドを指定します。コマンドへのパスがEDQサーバーのシステム・パスにない場合は、コマンドへのフル・パスを指定する必要があります。

このオプションは、コマンドに提供する追加の引数を指定します。

このオプションは、コマンドを実行するEDQサーバーの作業ディレクトリを指定します。このディレクトリには、コマンドによる読取りが必要なすべてのファイルが存在している必要があります。また、コマンドによって書き込まれるすべてのファイルは、このディレクトリに書き込まれます。このオプションを空白のままにすると、コマンドの作業ディレクトリは、サーバー・ファイル・ランディング領域になります(デフォルトのインストールでは、[Install Path]\config\landingareaに設定されます)。

最後に、実行可能ファイル・タスクに名称を指定し、必要に応じて摘要を入力できます。

外部タスクに関するセキュリティの考慮事項

外部タスクの有効範囲を制御するために、externaltasks.restrictedという名称のプロパティが使用されます。このプロパティはdirector.propertiesファイルに設定され、デフォルトでtrueに設定されます。

externaltasks.restrictedtrueに設定されている場合、外部タスクで使用されるコマンドは、EDQのコマンド領域に存在している必要があります。デフォルトでは、コマンド領域はconfig/commandareaにあります。この場所は、director.propertiescommandareaプロパティを設定することで上書きできます。

外部実行可能ファイルでperlスクリプトなどのスクリプトを実行する場合は、コマンド領域のバッチ・ファイル内に呼出しをラップする必要があることに注意してください。

警告: externaltasks.restrictedfalseに設定されている場合、外部実行可能ファイルのメカニズムには、潜在的なセキュリティ上の危険があります。理論上は、Directorアプリケーションへのアクセス権がある任意のユーザーが、サーバーに無制限にアクセスできる外部ジョブ(ファイルの削除や機密データの読取りが可能)を作成できます。

 

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