EDQのビューは、ソースのデータベースやファイルに存在する可能性がある特定のエンティティ(顧客、製品、アカウントなど)を表す一連の属性のテンプレートです。
ビューは、同じタイプのデータの複数ソースを処理する場合に非常に役立ちます。ビューを使用すると、特定のソースに関連付けられていない一連の属性(および属性名)に対してプロセスを定義できるためです。これにより、異なるデータ・ソース間でプロセスを容易に再使用できます。新しいデータ・ソースごとに、そのデータ・ソースの属性をビューに1回マップすると、そのビューに対して定義したすべてのプロセスが適切に実行されます。入力属性のすべてをプロセッサのすべてに再マップする必要はありません。
指定の属性セットを単に追加することで、データ・ソースに依存しないビューを作成できます。これを実行できるのは、定義済の共通オブジェクト・モデルがある場合または各エンティティの他の標準的な表現がある場合です。あるいは、特定のデータ・ソースに基づいたビューを定義し、新しいデータ・ソースが提示されたときにそのビューを修正することもできます。
ビューの別の使用方法は、同じタイプのデータを持つ複数の異なるクライアント(顧客、業務、財務など)に対応するシステム・インテグレータやコンサルタントが使用できるプロセス・テンプレートを作成できるようにすることです。プロセス・テンプレートは特定のソースに対して定義されないため、新しいクライアントの新規データをすばやくマップして、テンプレートからコピーしたプロセスで実行できるため、十分に開発された既存プロセスを再使用した高速な結果を実現できます。
新しいビューを作成するには、プロジェクト・ブラウザで「Views」ノードを選択して右クリックし、「New Source View」を選択します。
「New Source View」ダイアログが表示されます。ビュー自体は、画面の右側に構成されます。画面の左側には、そのビューへの現在のマッピングが表示されます。
ビューを作成するには2つの方法があります。特定のデータ・ソースに依存しないビューを作成するには、画面の右側にある追加ボタンを使用して、ビューに必要な属性を追加します。
特定のデータ・ソースからビューを作成するには、ダイアログの左側にある「Source」を選択し、「Source」オプションの「Map」を使用して、使用するデータ・ソースの属性ごとにビュー属性を作成します。次に、追加ボタンを使用して属性をさらに追加したり、削除ボタン
を使用して属性を削除できます。
ビューを定義し、プロセスで使用した後は、そのビューにデータ・ソースをマップできます。
これを実行するには、プロジェクト・ブラウザでビューをダブルクリックして開きます。次に、ドロップダウン・メニューを使用して、データのソースを変更します。
新しいデータ・ソースに対するビューから読み取られたプロセスを実行するために、ソースの属性をビューにマップする必要があります。これを実行するには3つの方法があります。
「Map from source」は、接続先のデータ・ソースから新しいビューを作成します。通常、このオプションを使用するのは、ビューを最初に作成する場合です。ビューがプロセスですでに使用されている場合にこのオプションを使用すると、ビューの属性名が変更される場合があるため、プロセスが無効になる可能性があります。
「Map by type」は、双方の属性のデータ型(文字列、数値または日付)が同じ場合に、左側の属性を右側に並んだ属性にマップします。
「Map by name」は、左側の各属性の名称と右側の属性の名称の照合を試みます。照合では大/小文字が区別されることに注意してください。つまり、属性がマップされるのは、双方の名称が完全に同じである場合のみです。
特定のソースに存在しない属性がビューに含まれている場合、その属性はすべてのプロセスでNull値として処理されることに注意してください。ビューに表示されない属性がデータ・ソースに含まれている場合は、その属性をビューに簡単に追加できます。
Oracle (R) Enterprise Data Qualityオンライン・ヘルプ バージョン8.1
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