EDQで設定されるほとんどのオブジェクトは構成ファイルにパッケージ化でき、Directorクライアント・アプリケーションを使用して別のEDQサーバーにインポートできます。
これにより、異なるネットワークのユーザー間で作業を共有でき、構成をファイル領域にバックアップする手段が提供されます。
次のオブジェクトをパッケージ化できます。
注意: イシューは、特定のサーバー・ユーザーに関連付けられているため、エクスポートおよびインポートすることも、ドラッグ・アンド・ドロップを使用してサーバー間でコピーすることもできません。 |
オブジェクトをパッケージ化するには、プロジェクト・ブラウザでオブジェクトを選択し、右クリックして「Package...」を選択します。
たとえば、サーバーにあるすべての構成をパッケージ化する場合はツリーで「Server」を選択し、サーバーにあるすべてのプロジェクトをパッケージ化する場合は「Projects」親ノードを選択し、いずれの場合も次に「Package」を選択します。
次に、EDQDirectorパッケージ・ファイル(拡張子は.dxi)をファイル・システムに保存できます。パッケージ・ファイルは構造化ファイルで、パッケージ化の対象として選択されたすべてのオブジェクトが格納されます。たとえば、プロジェクトをパッケージ化すると、そのすべての従属オブジェクト(データ・ストア、スナップショット構成、ビュー、プロセス、参照データ、プロジェクト・メモおよびエクスポート構成)がファイルに格納されます。
注意: マッチ判定は、関連するマッチ・プロセッサが含まれているプロセスとともにパッケージ化されます。同様に、プロジェクトまたはサーバー間でプロセス全体がコピーおよび貼付けされる場合は、関連するマッチ判定もコピーされます。一方、プロセス間で個々のマッチプロセッサがコピーおよび貼付けされる場合は、元のプロセスでのマッチ判定はマッチ・プロセッサの構成の一部とはみなされないため、コピーされません。 |
多くの場合、大規模なプロジェクト内の1つのプロジェクトと、実行するために必要な参照データすべてをパッケージ化するなど、多数のオブジェクトをパッケージ化できることは便利です。
フィルタを適用するには3つの方法があります。
プロジェクト・ブラウザにフィルタが適用されているときは、フィルタがアクティブであることを示すボックスがタスク・ウィンドウのすぐ上に表示されます。たとえば、次のスクリーンショットは、「Parsing Example」プロセスで使用されるオブジェクトのみを表示するようにフィルタ処理されたサーバーを示しています。
サーバーを右クリックして「Package...」を選択することで、表示されているオブジェクトをパッケージ化できます。表示されているオブジェクトのみがパッケージ化されます。
フィルタを消去するには、インジケータ・ボックスの「x」をクリックします。
場合によっては、パッケージ化する前に、フィルタ処理したビューから一部のオブジェクトを特に除外する必要があります。たとえば、サンプル・データが含まれているスナップショットがマップされたビューから、プロセス読取りデータを作成した場合が考えられます。プロセスをパッケージ化して他のデータ・セットで再使用する場合、プロセスとそのビューは公開しますが、スナップショットとデータ・ストアは除外する必要があります。スナップショットとデータ・ストアをフィルタから除外するには、スナップショットを右クリックして「Exclude From Filter」を選択します。プロセスとの関係もスナップショットを経由するため、データ・ストアも除外されます。パッケージ化では常に表示されているオブジェクトのみがパッケージ化され、スナップショットおよびデータ・ストアはパッケージに含まれません。
EDQDirectorパッケージ・ファイルを開くには、プロジェクト・ブラウザの空の領域を右クリックし、「Open Package File...」を選択するか、「File」メニューから「Open Package File...」を選択します。次に、開く.dxiファイルを参照します。
パッケージ・ファイルが開き、プロジェクトと同様にDirectorプロジェクト・ブラウザに表示されます。パッケージ・ファイルのオブジェクトはファイルから直接表示または変更できませんが、プロジェクト・ブラウザでドラッグ・アンド・ドロップまたはコピーおよび貼付けしてEDQホスト・サーバーにコピーできます。
パッケージから個々のオブジェクトをインポートすることも、ファイルでノードを選択してプロジェクト・リストの適切なレベルにドラッグすることで複数のオブジェクトをインポートすることも選択できます。したがって、パッケージ内の1つのプロジェクトのすべての内容を既存のプロジェクトにマージしたり、(たとえば)参照データ・セットすべてまたはプロセスのみにマージできます。
たとえば、次のスナップショットは、開かれたパッケージ・ファイルにテスト・システムから複数のプロジェクトがすべてエクスポートされた状態を示しています。プロジェクトは、パッケージ・ファイルからサーバーにドラッグすることで、新規サーバーにドラッグ・アンド・ドロップされます。
パッケージ・ファイルから複数のオブジェクトをインポートしたときに、ターゲットの既存のオブジェクトと競合する名称がある場合は、競合解決画面が表示され、インポートしているオブジェクトの名称を変更するか、オブジェクトを無視(して同名の既存のオブジェクトを使用)するか、既存のオブジェクトをパッケージ・ファイルのオブジェクトで上書きできます。名称が競合しているオブジェクトごとに異なるアクションを選択できます。
単一のオブジェクトのインポート時に名称が競合する場合は既存のオブジェクトを上書きできないため、インポートを取り消すか、インポートするオブジェクトの名称を変更します。
必要なすべてのオブジェクトをパッケージ・ファイルから完全にコピーした後は、ファイルを右クリックして「Close Package File」を選択し、ファイルを閉じます。
開いたパッケージ・ファイルの接続は、各クライアント・セッションの終了時に自動的に解除されます。
パッケージに大量の参照データが含まれているなど、パッケージ・ファイルの中には、ファイルが非常に大きい場合があります。大規模なパッケージ・ファイルを操作する場合、より速い方法として、サーバーのランディング領域にそのファイルをコピーして、サーバーからDXIファイルを開く方法があります。パッケージ・ファイルからオブジェクトをコピーすると、大幅に高速化されます。
この方法でパッケージ・ファイルを開くには、最初にDXIファイルをサーバーのランディング領域にコピーします。次に、Directorクライアントを使用してプロジェクト・ブラウザでサーバーを右クリックし、「Open Server Package File...」を選択します。
次に、ダイアログにファイル名を入力する必要があります。ファイルがランディング領域のサブフォルダに格納されている場合は、このサブフォルダを名称に含める必要があります。たとえば、ランディング領域のDXIサブフォルダにあるMDM.dxiというファイルを開くには、次のようにします。
同じネットワーク上の複数のEDQサーバー間でオブジェクトをコピーする場合は、オブジェクトをファイルにパッケージ化しないでコピーできます。
接続された2つのEDQサーバー間でオブジェクト(プロジェクトなど)をコピーするには、各サーバーを接続して、一方のサーバーから別のサーバーにオブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップします。
注意: 別のサーバーに接続するには、「File」メニュー、「New Server...」の順に選択します。クライアントを使用してEDQに接続するデフォルト・ポートは9002です。 |
Oracle (R) Enterprise Data Qualityオンライン・ヘルプ バージョン8.1
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