Lookup Check

「Lookup Check」プロセッサを使用すると、現在処理中のレコードと関連付けられた参照データのセット内のレコードをチェックでき、たとえば、リレーショナル・データベース内の別の表のデータまたは異なるシステム内の関連データをチェックできます。

「Lookup Check」では、完全一致（1つ以上のキー属性を使用）を使用して、参照データ内のレコードを照合します。

用途

「Lookup Check」は、各作業レコードに対して参照データ表に存在する関連レコードの数をチェックする場合に使用します。チェックは、構成可能オプションに従って、関連レコードが多すぎるまたは少なすぎるレコードでは失敗にできます。

たとえば、各「Customer」レコードに対して少なくとも1つの「Address」レコードがあることをチェックできます。

構成

入力

参照データに対する参照に使用する属性。これらは、参照データの参照列を構成する属性に対応する必要があります。

オプション

オプション	タイプ	目的	デフォルト値
Minimum number of matches	数値	結果を成功とするための参照の最小マッチ数を設定します。	1
Unlimited maximum matches?	Yes/No	参照の最大マッチ数を設定するかどうかを決定します。	No
Maximum number of matches	数値	結果を成功にするための参照の最大マッチ数を設定します。	1
Reference Data	参照データ（後述の注意を参照）	参照対象とするデータにアクセスできるようにします。	なし

注意: 参照データの参照列は、入力属性に対応する必要があります。つまり、入力属性と同じ数の参照列があり、同じデータ型である必要があります。

出力

データ属性

なし

フラグ

フラグ属性	目的	可能性のある値
LookupCount	参照で照合されたレコード数が格納され、これは後続処理で使用される可能性があります（例: 「Value Check」を使用したレコードのフィルタ処理）。	参照データのセットで照合されたレコード数。
LookupValid	どのデータが「Lookup Check」に合格したかを示します。	Y/N

ダッシュボードへの公開

「Lookup Check」の結果は、ダッシュボードに公開できます。

次の結果解釈がデフォルトで使用されます。

結果	ダッシュボード解釈
Valid	合格
Invalid	アラート

実行

実行モード	サポート
バッチ	Yes
リアルタイム・モニタリング	Yes
リアルタイム応答	Yes

注意: 外部データ（ステージングされていないデータ）を参照する場合、参照のパフォーマンスの適切なレベルは、選択した参照データの参照列に適切な索引があるかどうかに依存します。また、外部参照データを参照する場合、「Lookup Check」プロセッサには常に再実行マーカーが表示され、実際のプロセッサの構成が変更されたかどうかに関係なく、プロセスが実行されるたびに完全に再実行されることを示します。このことは、「Lookup Check」プロセッサの後続のプロセッサも再実行が必要であることを意味します。これは、EDQでは外部参照データが変更されたかどうかを検出できないため、変更があったとみなし（外部参照は一般的に、動的変更参照データに使用されるため）、参照を再実行して依存する結果の一貫性を確保する必要があるためです。

結果ブラウザの表示

「Lookup Check」プロセッサでは、次のサマリー統計が作成されます。

統計	意味
Valid Records	構成されたオプションに従って、参照データの関連レコード数が許容範囲内の作業データからのレコードの数です。
Invalid Records	構成されたオプションに従って、参照データの関連レコード数が許容範囲を超える作業データからのレコードの数です。

出力フィルタ

「Lookup Check」からは、次の出力フィルタが使用可能です。

Valid records
Invalid records

例

この例では、「Lookup Check」を実行して、少なくとも1つの受注（「Workorder」表のレコード）が各「Customer」レコードに対して存在していることをチェックします。この結果、受注なしのすべての顧客は「Prospects」とタグ付けされ、アクティブな顧客統計に組み込まれません。

サマリー・ビュー

「Valid Records」のドリルダウン

「Invalid Records」のドリルダウン