Suspect Data Check

「Suspect Data Check」プロセッサでは、名称フィールドにaaaと入力するなど、属性値のよくある様々な不正データ入力をチェックします。

具体的には、次のいずれかまたはすべてをチェックできます。

英字の繰返し（例: aaa）
数字の繰返し（例: 111）
英数字以外の文字の繰返し（例: >>>）
パターンの繰返し（例: abcabc）
最小文字長（例: xなどの短い値）

用途

「Suspect Data Check」は、必須列の不正データとなる、よくあるユーザーの手段をチェックするために使用します。

データ入力に際して空の値を入力できない場合、ユーザーはそのポイントを通過するために、単一の文字（例: スペース、ピリオドまたは任意の1文字）を入力する場合があります。

あるいは、単一文字の繰返し（例: 9999）、または文字のパターンの繰返し（例: asdasd）を入力する場合があります。

これは、ユーザーの誤りではなく、ビジネス・プロセスまたはサポート・アプリケーションの誤りの可能性があります。ユーザーは、データ入力アプリケーションが要求しているデータの完全なセットを認識していない場合または使用できない場合がありますが、データをシステムに入力することを要求されます。

構成

入力

不正データ入力をチェックする単一の属性。

オプション

Repeating alphabetic characters

オプション

タイプ

目的

デフォルト値

Check

Yes/No

英字の繰返しをチェックするかどうかを決定します。

Yes

Minimum repeat

数値

チェックで不正入力を識別するために繰り返される必要がある英字の最小数

注意: この値は、2以上である必要があります。

Repeating numeric characters

オプション

タイプ

目的

デフォルト値

Check

Yes/No

数字の繰返しをチェックするかどうかを決定します。

Yes

Minimum repeat

数値

チェックで不正入力を識別するために繰り返される必要がある数字の最小数

注意: この値は、2以上である必要があります。

Repeating non alphanumeric characters

オプション

タイプ

目的

デフォルト値

Check

Yes/No

英数字の繰返しをチェックするかどうかを決定します。

Yes

Minimum repeat

数値

チェックで不正入力を識別するために繰り返される必要がある英数字の最小数

注意: この値は、2以上である必要があります。

Repeating patterns

オプション	タイプ	目的	デフォルト値
Check	Yes/No	文字のパターンの繰返しをチェックするかどうかを決定します。	Yes
Minimum pattern length	数値	チェックで不正入力を識別するために繰り返される必要があるパターン文字の最小数	3 注意: この値は、2以上である必要があります。
Minimum pattern repeat	数値	データが不正として識別されるためにパターンが発生する必要がある回数	2 注意: この値は、2以上である必要があります。

Minimum length

オプション

タイプ

目的

デフォルト値

Minimum length

数値

この属性の値に対する最小文字長。

Nullレコードは別に分類されることに注意してください。

出力

データ属性

なし

フラグ

フラグ属性	目的	可能性のある値
SuspectData	どのデータが「Suspect Data Check」に合格したかを、不正データ、有効データおよびNullで示します。	Y/N/-

ダッシュボードへの公開

「Suspect Data Check」の結果は、ダッシュボードに公開できます。

次の結果解釈がデフォルトで使用されます。

結果	ダッシュボード解釈
Valid	合格
Null	合格
Suspect	アラート

実行

実行モード	サポート
バッチ	Yes
リアルタイム・モニタリング	Yes
リアルタイム応答	Yes

結果ブラウザの表示

「Suspect Data Check」では、結果のサマリー・ビューが作成され、次の統計が表示されます。

統計	意味
Suspect records	チェックした属性に不正な値があるとして識別されたレコード。ドリルダウンすると、不正を識別したチェックごとに不正の詳細が表示されます。再度ドリルダウンすると、レコードが表示されます。
Valid records	チェックした属性に不正な値がなかったレコード。
Null records	チェックした属性にnull値があるレコード。

出力フィルタ

「Suspect Data Check」からは、次の出力フィルタが使用可能です。

Valid records
Suspect records
Records that were null in the attribute checked

例

この例では、「Suspect Data Check」を使用して「NAME」属性の不正データ入力をチェックします。

サマリー・ビュー

「Alpha Repeats」のドリルダウン

「Numeric Repeats」のドリルダウン