比較: Date Transposition Match

「Date Transposition Match」比較では、日と月を入れ替えた(転置した)場合に2つの日付値が一致するかどうかを判断します。これにより、同じ日付が異なる書式でシステムに入力される可能性があるレコードを照合できます。たとえば、アプリケーションが適切に国際化されていないと、英国のユーザーは1970年8月1日を「01/08/1970」と入力しますが、米国のユーザーは同じ日付を「08/01/1970」と入力する可能性があります。

用途

「Date Transposition Match」比較は他の比較と組み合せて使用し、日付が一貫性なく入力されている場合に一致候補を検索します。たとえば、「Surname」(姓)、「Post Code」(郵便番号)および「Date of Birth」(生年月日)識別子を使用して個人を照合するとき、姓と郵便番号が同じで、生年月日は日と月を入れ替えると同じになる個人を一致候補として処理する場合があります。このような個人は、(日付一致比較を使用して)生年月日が完全一致になる必要があるルールには一致しません。  

この比較では、結果バンドの使用はサポートされていません。

オプション

オプション

タイプ

目的

デフォルト値

Match No Data pairs?

Yes/No

このオプションは、識別子の2つの非データ(Null、または空白文字のみを含む)値を比較する際の比較の結果を決定します。

「No」に設定した場合、非データ値に対して別の非データ値を比較すると、比較は「no data」結果になります。

「Yes」に設定した場合、非データ値に対して別の非データ値を比較すると、比較は完全一致(TRUE)になります。移入された値に対して非データ値を比較した場合、返されるのは「no data」結果のみです。

No

Ignore year?

Yes/No

「Ignore year」を使用すると、一致処理で日付の年の部分が無視されます。

「Yes」に設定すると、一致処理で年が無視されます。たとえば、「11/01/1901」と「01/11/1875」は一致します(日と月が入れ替わるため)。

「No」に設定すると、一致処理で年が使用されます。たとえば、「11/01/1975」と「01/11/1975」は一致しますが、「11/01/1901」と「01/11/1875」は一致しません。

No

Ignore century?

Yes/No

「Ignore century」を使用すると、一致処理で日付の世紀の部分が無視されます。

「Ignore century」オプションは、「Ignore year」 = 「No」の場合のみ適用されることに注意してください。「Ignore year」 = 「Yes」の場合は、日付の年全体が常に無視されます。

「Yes」に設定すると、一致処理で世紀が無視されます。たとえば、「11/01/1901」と「01/11/2001」は一致しますが、「11/01/1975」と「01/11/1874」は一致しません。

「No」に設定すると、一致処理で世紀が使用されます。たとえば、「11/01/2001」と「01/11/2001」は一致しますが、「11/01/1901」と「01/11/2001」は一致しません。

No

Time zone

タイム・ゾーン

2つの日付/時間値を比較する際に使用するタイム・ゾーンを設定します。

ディレクタのタイム・ゾーン

構成例

この例では、「Date of Birth」識別子に対して「Date Transposition Match」比較を使用し、生年月日の日と月を入れ替えて個人を照合します。次のオプションを指定します。

Match No Data pairs?= No

Ignore year?= No

Ignore century?= Yes

Time zone = ディレクタのタイム・ゾーン

結果例

次の表に、前述の構成を使用した比較結果をいくつか示します。

値A

値B

比較結果

11/01/1960

01/11/1960

TRUE(一致)

11/01/1945

01/11/1845

TRUE(一致)

11/01/1945

01/11/1946

FALSE(不一致)

05/08/1960

08/06/1960

FALSE(不一致)

05/08/1960

05/08/1960

FALSE(不一致)

05/08/1945

05/08/1845

FALSE(不一致)

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