「Metaphone」変換では、スペルミスなどのために同じではないが、音声は同じである値から、共通のmetaphoneキーを作成します。
「Metaphone」変換は、クラスタリングおよび比較の実行時に、氏名などにスペルミスの可能性があるデータを照合する際に特に役立ちます。
クラスタリングでは、同じ音声の識別子をすべて含む値のグループを作成することにより、レコードをクラスタ・グループに分割するのに役立ちます。たとえば、「Gold」、「Gould」および「Gauld」という姓からは、同じmetaphoneキー(「KLT」)が作成されます。
比較を使用するときは、マッチ・ルールを強化するために、metaphone確定一致を含めると役立つ場合が多いです。たとえば、名称フィールドの編集距離が2、3文字の場合はかなり低いマッチですが、両方の値の音声が同じ場合は高いマッチである可能性があります。たとえば、「John Clarke」は「Jon Clarke」と同じ個人である可能性が高いですが、「John Darke」とは同じ個人である可能性は低いです。
これにより、氏名を正しく聞き取らずにデータを入力したために発生することが多いスペルミスを検出できます。
オプション |
タイプ |
目的 |
デフォルト値 |
Maximum metaphone length to return |
整数 |
metaphone変換の厳密度を変えることができます。長い値の場合は値の最後に向かうほど音声に差異が生じますが、このオプション値を小さくすると同じキーが生成されます。 |
12 |
この例では、「Metaphone」比較を使用して氏名のマッチ処理を強化します。変換された値に対して「exact String match」比較を実行することにより、2つの値の音声が同じかどうかを判断する比較を効率的に形成します。
変換例
次の表に、「Metaphone」変換の例を示します。
値 |
変換された値 |
Ellen Wilson |
ALNLSN |
Eileen Wilson |
ALNLSN |
Pauline Bedham |
PLNPTM |
Pauline Beedham |
PLNPTM |
Lewis |
LS |
Louis |
LS |
Lees |
LS |
Pearce |
PRS |
Pierce |
PRS |
Oracle (R) Enterprise Data Qualityオンライン・ヘルプ バージョン8.1
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