Merge Attributes

「Merge Attributes」プロセッサを使用すると、複数の入力属性から空でない最初の値を選択することにより、複数の属性を単一の属性にマージできます。

用途

「Merge Attributes」は、次の場合に使用します。

マージされた同じ属性に対して複数の属性がすべて順番にマップされます。「Merge Attributes」では、レコードごとに選択を実行し、この並べられた属性のリストから空(つまり、Nullまたは空白文字のみで構成)でない最初の値を選択します。

このようにして、たとえば、元の名(姓名の名)属性があり、「List Check」を使用して名属性に有効な名が含まれているかどうかを確認した場合は、無効なレコードに対してのみ(たとえば、「Replace」プロセッサを使用して)修正を適用できます。その結果、2つの属性を保持することになり、これを単一の「MergedFirstname」属性にマージすることが望まれます。「Merge Attributes」プロセッサでは、たとえば次のように、空でない最初の値を選択し、複数の属性を順に判断することで、属性をマージできます。

  1. 修正された名(firstname.Replaced)が空でない場合は、それを選択します。
  2. 修正された名が空の場合は、元の名(firstname)を選択します(修正されなかったレコードがすべて選択されます)。

単一の「Merge Attributes」プロセッサで、多数のマージされた属性を作成できます。

たとえば、前述の例と同様の方法で敬称属性の値に修正を適用した場合は、同じプロセッサで「MergedFirstname」と「MergedTitle」の両方を作成できます。次の図は、これがどのように「Merge Attributes」で構成されるかを示しています。

前述のダイアログでは、「title.replaced」が「title」の上にあり、これは「title.replaced」が空/Nullでない場合はその値が選択されることを示します。同じことが「firstname.replaced」と「firstname」にも適用されます。

構成

入力

新しい属性を作成するためにマージする属性。マージされた新しい属性を作成するための選択に使用する属性は、同じデータ型(文字列、数値または日付)を共有する必要があります。

マージされた新しい属性を作成するために入力属性をマップするには、マージする属性を左側で選択し、「Merge」ボタンを使用します。

 

ダイアログの右側に、マージされる属性に対して「Merged」「Merged.1」、「Merged.2」(同様に続く)という名称がデフォルトで指定されます。必要な場合は、マージされる属性の名称をダブルクリックして変更します(たとえば、前述の例では「MergedFirstname」)。

ダイアログの上矢印および下矢印ボタンを使用して、マージされる各属性内で入力属性の選択の順序を変更します。

「Merge Attributes」プロセッサでの入力属性の最新バージョンの使用に関する注意(クリックして開く)

いずれかの入力レコードに、両方とも属性の最新バージョンと考えられる属性の競合がある場合は、「Merge Attributes」で属性の最新バージョンを入力できません。属性の最新バージョンには青色の矢印アイコンが表示されます。

たとえば、次のプロセスでは、すべてのレコードに姓属性(「SURNAME.Denoise」と「SURNAME.Upper」)の競合する変換があるため、すべてのレコードの姓の最新バージョンがあいまいです。

 

この場合は、マージの際に使用する実際の属性名(つまり、「Surname.Upper」と「Surname.Denoise」)を入力する必要があります。

同様に、前述のメインの例のように、レコードによって変換が適用されているものと適用されていないものがある場合、変換されたレコードと無変換のレコードでは実際の最新の属性が異なり、使用できません。

「Merge Attributes」プロセッサを追加および構成する際に、前の処理の経路が両方とも存在する場合は、使用できない最新属性が単純に表示されなくなります。一方、入力属性に対する事前の変換を追加することで、「Merge Attributes」プロセッサを構成し、その後で無効にできます。この状況が発生すると、「Merge Attributes」プロセッサはエラー状態で表示されます。これは、無効な入力を削除して、実際の適切な属性名を追加することで訂正できます。

オプション

オプション

タイプ

目的

デフォルト値

Select empty strings

Yes/No

属性をマージする際に空の文字列を選択するかどうかを決定します。「Yes」に設定すると、属性値がNullの場合または属性値がない場合(たとえば、そのレコードの処理対象外で属性が追加された場合など)、属性値は選択されません

No

出力

データ属性

データ属性

タイプ

目的

The new merged attributes as named in the Inputs tab

追加

構成された入力属性からマージされた値を含む新しい属性

並べられた入力属性から最初に非nullとして選択された値

フラグ

なし

実行

実行モード

サポート

バッチ

Yes

リアルタイム・モニタリング

Yes

リアルタイム応答

Yes

結果ブラウザの表示

「Merge Attributes」プロセッサでは、結果のサマリー・ビューは作成されません。データ・ビューを使用して、構成されたマージの選択が期待どおり機能していることを確認します。

出力フィルタ

なし

この例では、「title」および「firstname」の値に対する置換を、(リスト・チェックで有効と認識されなかった敬称や名を含む)レコードのサブセットに適用します。使用可能な場合は、置換された値が使用されます。使用可能でない場合は、「title」および「firstname」の元の値が使用されます。

属性をマージした後は、たとえば、前述の例の「MergedFirstname」および「MergedTitle」の両方に有効なデータが格納されていることを確認するなど、マージされた属性を再チェックできます。

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