RETURN
文は、サブプログラムの実行を即座に完了させ、起動元に制御を戻します。 その後は、サブプログラム・コールの直後の文から、実行が再開されます。 ファンクションの中のRETURN
文は、ファンクション識別子を戻り値に代入します。
構文
return_statement ::=
キーワードとパラメータの説明
expression
変数、定数、リテラル、演算子、ファンクション・コールの組合せです。 最も単純な式は、1個の変数で構成されています。 RETURN
文を実行すると、expression
の値がファンクション識別子に代入されます。
使用上の注意
RETURN
文は、ファンクションの仕様部の中で戻り値のデータ型を指定するRETURN
句とは異なります。
サブプログラムでは、複数のRETURN
文を使用できます。 どのRETURN文を実行しても、サブプログラムは即座に終了します。 RETURN
文をサブプログラムの最後の文として配置する必要はありません。 RETURN
文を無名ブロックで使用して、そのブロックおよびすべての外側のブロックを終了させることができますが、RETURN
文は式を含むことはできません。
プロシージャでは、RETURN
文に式を含めることはできません。 RETURN文には、プロシージャ本来の終了地点に達する前に、起動元に制御を戻す役割のみがあります。 ファンクションでは、RETURN
文に、RETURN
文の実行時に評価される式が含まれている必要があります。 結果として得られる値がファンクション識別子に代入されます。 ファンクションには、RETURN
文へ導く少なくとも1つの実行パスが必要です。 そうではない場合、PL/SQLによって実行時に例外が呼び出されます。
関連トピック