XSLTVMパッケージでは、1999年11月16日のW3C勧告で指定されたXSL Transformation(XSLT)言語を実装します。XSLTVMパッケージには、2つのインタフェースが含まれています。
この章の内容は次のとおりです。
関連項目:
|
XSLT仮想マシンは、コンパイル済のXSLTコードを実行するよう設計されたCPUのソフトウェアによる実装です。仮想マシンの概念は、XSLTスタイルシートを、バイトコードのシーケンスまたは「XSLT CPU」のマシン用手順にコンパイルするコンパイラに基づいています。バイトコード・プログラムは、2バイト単位のプラットフォームに依存しないシーケンスです。これは、異なるXSLTVM上で格納、キャッシュおよび実行できます。XSLTVMは、バイトコード・プログラムを使用して、インスタンスXML文書を変換します。この方法では、コンパイル(設計)時と実行時の計算を明確に分離し、手順間でデータを変換するための統一された手段を指定します。
APIパッケージを使用する一般的な場面には、次の手順が含まれます。
XMLメタ・コンテキスト・オブジェクトを作成/使用します。
xctx = XmlCreate(,...);
XSLTコンパイラ・オブジェクトを作成/使用します。
comp = XmlXvmCreateComp(xctx);
XSLTスタイルシートをコンパイルし、結果のバイトコードをキャッシュします。
code = XmlXvmCompileFile(comp, xslFile, baseuri, flags, );
XSLTVMオブジェクトを作成/使用します。XSLTVMがスタックのオーバーフローのメッセージで終了する場合、またはより小さいメモリー・フットプリントが必要な場合、明示的スタック・サイズの設定が必要となります(XmlXvmCreate
を参照)。
vm = XmlXvmCreate(xctx, "StringStack", 32, "NodeStack", 24, NULL);
XSLTVMオブジェクトにスタイルシート・バイトコードを設定します。
len = XmlXvmGetBytecodeLength(code, ); err = XmlXvmSetBytecodeBuffer(vm, code, len);
インスタンスXML文書を変換します。
err = XmlXvmTransformFile(vm, xmlFile, baseuri);
クリーン・アップします。
XmlXvmDestroy(vm);
XmlXvmDestroyComp(comp);
XmlDestroy(xctx);
表15-1にXSLTVMインタフェースで使用できるメソッドの概要を示します。
表15-1 XSLTCメソッドの概要: XSLTVMパッケージ
関数 | 概要 |
---|---|
|
バッファからバイトコードにXSLTスタイルシートをコンパイルします。 |
|
DOMからバイトコードにXSLTスタイルシートをコンパイルします。 |
|
ファイルからバイトコードにXSLTスタイルシートをコンパイルします。 |
|
URIからバイトコードにXSLTスタイルシートをコンパイルします。 |
|
XPath式をコンパイルします。 |
|
XSLTコンパイラを作成します。 |
|
XSLTコンパイラ・オブジェクトを破棄します。 |
|
バイトコードの長さを戻します。 |
バッファからバイトコードにXSLTスタイルシートをコンパイルします。コンパイラ・フラグは、次のいずれか1つ以上になります。
XMLXVM_DEBUG
はコンパイラに対して、バイトコードへのデバッグ情報の挿入を強制します。
XMLXVM_STRIPSPACE
は<xsl:strip-space elements="*"/>
と同等です。
生成されたバイトコードはコンパイラ・バッファに常駐し、次のスタイルシートがコンパイルされるか、コンパイラ・オブジェクトが削除されると解放されます。したがって、バイトコードを再利用する場合、別の場所にコピーする必要があります。
構文
ub2 *XmlXvmCompileBuffer( xmlxvmcomp *comp, oratext *buffer, ub4 length, oratext *baseURI, xmlxvmflag flags, xmlerr *error);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
comp |
IN |
コンパイラ・オブジェクト |
buffer |
IN |
スタイルシート・ドキュメントが含まれているバッファへのポインタ |
length |
IN |
バイト単位で示したスタイルシート・ドキュメントの長さ |
baseuri |
IN |
ドキュメントのベースURI |
flags |
IN |
現在のコンパイルのフラグ |
error |
OUT |
戻されたエラー・コード |
戻り値
(ub2 *)
バイトコード。エラー発生時にはNULL
が戻されます。
DOMからバイトコードにXSLTスタイルシートをコンパイルします。コンパイラ・フラグは、次のいずれか1つ以上になります。
XMLXVM_DEBUG
はコンパイラに対して、バイトコードへのデバッグ情報の挿入を強制します。
XMLXVM_STRIPSPACE
は<xsl:strip-space elements="*"/>
と同等です。
生成されたバイトコードはコンパイラ・バッファに常駐し、次のスタイルシートがコンパイルされるか、コンパイラ・オブジェクトが削除されると解放されます。したがって、バイトコードを再利用する場合、別の場所にコピーする必要があります。
構文
ub2 *XmlXvmCompileDom( xmlxvmcomp *comp, xmldocnode *root, xmlxvmflag flags, xmlerr *error);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
comp |
IN |
コンパイラ・オブジェクト |
rooot |
IN |
スタイルシートDOMのルート要素 |
flags |
IN |
現在のコンパイルのフラグ |
error |
OUT |
戻されたエラー・コード |
戻り値
(ub2 *)
バイトコード。エラー発生時にはNULL
が戻されます。
ファイルからバイトコードにXSLTスタイルシートをコンパイルします。コンパイラ・フラグは、次のいずれか1つ以上になります。
XMLXVM_DEBUG
はコンパイラに対して、バイトコードへのデバッグ情報の挿入を強制します。
XMLXVM_STRIPSPACE
は<xsl:strip-space elements="*"/>
と同等です。
生成されたバイトコードはコンパイラ・バッファに常駐し、次のスタイルシートがコンパイルされるか、コンパイラ・オブジェクトが削除されると解放されます。したがって、バイトコードを再利用する場合、別の場所にコピーする必要があります。
構文
ub2 *XmlXvmCompileFile( xmlxvmcomp *comp, oratext *path, oratext *baseURI, xmlxvmflag flags, xmlerr *error);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
comp |
IN |
コンパイラ・オブジェクト |
path |
IN |
XSLスタイルシート・ファイルのパス |
baseuri |
IN |
ドキュメントのベースURI |
flags |
IN |
現在のコンパイルのフラグ |
error |
OUT |
戻されたエラー・コード |
戻り値
(ub2 *)
バイトコード。エラー発生時にはNULL
が戻されます。
URIからバイトコードにXSLTスタイルシートをコンパイルします。コンパイラ・フラグは、次のいずれか1つ以上になります。
XMLXVM_DEBUG
はコンパイラに対して、バイトコードへのデバッグ情報の挿入を強制します。
XMLXVM_STRIPSPACE
は<xsl:strip-space elements="*"/>
と同等です。
生成されたバイトコードはコンパイラ・バッファに常駐し、次のスタイルシートがコンパイルされるか、コンパイラ・オブジェクトが削除されると解放されます。したがって、バイトコードを再利用する場合、別の場所にコピーする必要があります。
構文
ub2 *XmlXvmCompileURI( xmlxvmcomp *comp, oratext *uri, xmlxvmflag flags, xmlerr *error);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
comp |
IN |
コンパイラ・オブジェクト |
uri |
IN |
XSLスタイルシートが含まれているファイルのURI |
flags |
IN |
現在のコンパイルのフラグ |
error |
OUT |
戻されたエラー・コード |
戻り値
(ub2 *)
バイトコード。エラー発生時にはNULL
が戻されます。
XPath式をコンパイルします。オプションのpfxmap
は、名前空間の接頭辞をXPath式内のURIにマップするために使用されます。これは、NULL
で終了する接頭辞やURI値などの配列です。
構文
ub2 *XmlXvmCompileXPath( xmlxvmcomp *comp, oratext *xpath, oratext **pfxmap, xmlerr *error);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
comp |
IN |
コンパイラ・オブジェクト |
xpath |
IN |
XPath式 |
pfxmap |
IN |
接頭辞とURIのマッピングの配列 |
error |
OUT |
戻されたエラー・コード |
戻り値
(ub2 *)
XPath式のバイトコード。エラー発生時にはNULL
が戻されます。
XSLTコンパイラ・オブジェクトを作成します。XSLTコンパイラは、XSLTスタイルシートをバイトコードにコンパイルするために使用します。
構文
xmlxvmcomp *XmlXvmCreateComp( xmlctx *xctx);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
xctx |
IN |
XMLコンテキスト |
戻り値
(xmlxvmcomp *)
XSLTコンパイラ・オブジェクト。エラー発生時にはNULL
が戻されます。
XSLTコンパイラ・オブジェクトを破棄します。
構文
void XmlXvmDestroyComp( xmlxvmcomp *comp);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
comp |
IN |
XSLTコンパイラ・オブジェクト |
バイトコードの長さは、バイトコードをコピーする場合、またはXSLTVMで設定する場合に必要です。
構文
ub4 XmlXvmGetBytecodeLength( ub2 *bytecode, xmlerr *error);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
bytecode |
IN |
バイトコードのバッファ |
error |
OUT |
戻されたエラー・コード |
戻り値
(ub4)
バイト単位で示したバイトコードの長さ。
表15-2にXSLTVMインタフェースで使用できるメソッドの概要を示します。
表15-2 XSLTVMメソッドの概要: XSLTVMパッケージ
関数 | 概要 |
---|---|
|
XMLXSLTVMデバッグ関数。 |
|
XSLT仮想マシンを作成します。 |
|
XSLT仮想マシンを破棄します。 |
|
コンパイル済のXPath式を評価します。 |
|
XPathオブジェクトのブール値を取得します。 |
|
ノードセット型XPathオブジェクトからノードを取得します。 |
|
ノードセット型XPathオブジェクトからノードの数を取得します。 |
|
XPathオブジェクトから数値を取得します。 |
|
XPathオブジェクトから文字列を取得します。 |
|
XPathオブジェクトの型を取得します。 |
|
出力DOMを戻します。 |
|
スタイルシートの最上位テキストのパラメータをリセットします。 |
|
XLTVMのベースURIを設定します。 |
|
コンパイルしたバイトコードを設定します。 |
|
ファイルからコンパイルしたバイトコードを設定します。 |
|
コンパイルしたバイトコードを設定します。 |
|
デバッグ用のコールバック関数を設定します。 |
|
出力ドキュメント・ノードをXSLTVMに設定します。 |
|
XSLTVM出力のエンコーディングを設定します。 |
|
出力SAXをXSLTVMに設定します。 |
|
ユーザー定義のストリームをXSLTVM出力に設定します。 |
|
スタイルシートの最上位テキストのパラメータを設定します。 |
|
メモリー内のXML文書に対してコンパイルしたXSLTスタイルシートを実行します。 |
|
DOMとしてXML文書に対してコンパイルしたXSLTスタイルシートを実行します。 |
|
ファイル内のXML文書に対してコンパイルしたXSLTスタイルシートを実行します。 |
|
URIのXML文書に対してコンパイルしたXSLTスタイルシートを実行します。 |
XSLTVMのデバッグ・コールバック関数です。
構文
#define XMLXVM_DEBUG_F(func, line, file, obj, n) void func( ub2 line, oratext *file, xvmobj *obj, ub4 n)
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
line |
IN |
ソース・スタイルシートの行番号 |
file |
IN |
スタイルシートのファイル名 |
obj |
IN |
現行のVMオブジェクト |
n |
IN |
現行ノードのインデックス |
XSLT仮想マシンを作成します。このAPIを使用して、次の中から0(ゼロ)以上のXSLTVMプロパティを設定できます。
"VMStack", size
: 主要なVMスタックのサイズ[KB]を設定します。デフォルトのサイズは4Kです。
"NodeStack", size
: ノードスタックのサイズ[KB]を設定します。デフォルトのサイズは16Kです。
"StringStack", size
: 文字列スタックのサイズ[KB]を設定します。デフォルトのサイズは64Kです。
スタック・サイズが指定されていない場合は、デフォルトのサイズが使用されます。XSLTVMがスタックのオーバーフローのメッセージで終了する場合、またはより小さいメモリー・フットプリントが必要な場合、明示的スタック・サイズの設定が必要となります。
構文
xmlxvm *XmlXvmCreate(
xmlctx *xctx,
list);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
xctx |
IN |
XMLコンテキスト |
list
|
IN |
設定するプロパティのNULL で終了するリスト(空でも可) |
戻り値
(xmlxvm *)
XSLT仮想マシン・オブジェクト。エラー発生時にはNULL
が戻されます。
XSLT仮想マシンを破棄します。
構文
void XmlXvmDestroy( xmlxvm *vm);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
VMオブジェクト |
コンパイル済のXPath式を評価します。
構文
xvmobj *XmlXvmEvaluateXPath( xmlxvm *vm, ub2 *bytecode, ub4 ctxpos, ub4 ctxsize, xmlnode *ctxnode);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
XSLTVMオブジェクト |
bytecode |
IN |
XPath式のバイトコード |
ctxpos |
IN |
現在のコンテキストの位置 |
ctxsize |
IN |
現在のコンテキストのサイズ |
ctxnode |
IN |
現在のコンテキスト・ノード |
戻り値
(xvmobj *)
XPathオブジェクト。
XPathオブジェクトのブール値を取得します。
構文
boolean XmlXvmGetObjectBoolean( xvmobj *obj);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
obj |
IN |
オブジェクト |
戻り値
(boolean)
XPathオブジェクトの値。
ノードセット型XPathオブジェクトからノードを取得します。
構文
xmlnode *XmlXvmGetObjectNSetNode( xvmobj *obj, ub4 i);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
obj |
IN |
オブジェクト |
i |
IN |
ノードセットのノードのインデックス |
戻り値
(xmlnode *)
オブジェクト型または値。
ノードセット型XPathオブジェクトからノードの数を取得します。
構文
ub4 XmlXvmGetObjectNSetNum( xvmobj *obj);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
obj |
IN |
オブジェクト |
戻り値
(ub4)
ノードセット内のノードの数。
XPathオブジェクトから数値を取得します。
構文
double XmlXvmGetObjectNumber( xvmobj *obj);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
obj |
IN |
オブジェクト |
戻り値
(double)
数値。
XPathオブジェクトから文字列を取得します。
構文
oratext *XmlXvmGetObjectString( xvmobj *obj);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
obj |
IN |
オブジェクト |
戻り値
(oratext *)
文字列。
XPathオブジェクトの型を取得します。
構文
xmlxvmobjtype XmlXvmGetObjectType( xvmobj *obj);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
obj |
IN |
オブジェクト |
戻り値
(xmlxvmobjtype)
オブジェクトの型コード。
結果のDOMツリーのルート・ノードを戻します(存在する場合)。VMがDOMツリーを出力するための設定を行う変換の前に、XmlXvmSetOutputDom
を使用する必要があります(デフォルトのVM出力はストリームです)。
構文
xmlfragnode *XmlXvmGetOutputDom( xmlxvm *vm);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
VMオブジェクト |
戻り値
(xmlfragnode *)
出力DOM。SAXまたはストリーム出力の場合はNULL
が戻されます。
スタイルシートの最上位のパラメータをデフォルト値にリセットします。
構文
void XmlXvmResetParams( xmlxvm *vm);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
VMオブジェクト |
XSLTVMのベースURIを設定します。baseuriは、document
またはXmlXvmTransformFile
を使用してXML文書を変換する際に文書をロードするパスを、VMが構成するために使用されます。
構文
xmlerr XmlXvmSetBaseURI( xmlxvm *vm, oratext *baseuri);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
VMオブジェクト |
baseuri |
IN |
ドキュメントの読込みおよび書込みに使用するVMのベースURI |
戻り値
(xmlerr)
エラー・コード。
コンパイルしたバイトコードをバッファから設定します。事前に設定されているバイトコードは置換されます。スタイルシートのバイトコードが設定されていない場合、XML変換は実行できません。VMはバイトコードを内部バッファにコピーしないため、VMが使用を完了するまでバイトコードを解放しないでください。
構文
xmlerr XmlXvmSetBytecodeBuffer( xmlxvm *vm, ub2 *buffer, size_t buflen);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
XSLT VMのコンテキスト |
buffer |
IN |
ユーザーのバッファ |
buflen |
IN |
バイト単位で示したバッファ・サイズ |
戻り値
(xmlerr)
数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]
を戻します。
コンパイルしたバイトコードをファイルから設定します。事前に設定されているバイトコードは置換されます。スタイルシートのバイトコードが設定されていない場合、XML変換は実行できません。
構文
xmlerr XmlXvmSetBytecodeFile( xmlxvm *vm, oratext *path);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
XSLT VMのコンテキスト |
path |
IN |
バイトコード・ファイルのパス |
戻り値
(xmlerr)
数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]
を戻します。
コンパイルしたバイトコードをURIから設定します。事前に設定されているバイトコードは置換されます。スタイルシートのバイトコードが設定されていない場合、XML変換は実行できません。
構文
xmlerr XmlXvmSetBytecodeURI( xmlxvm *vm, oratext *uri);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
XSLT VMのコンテキスト |
uri |
IN |
バイトコード・ファイルのパス |
戻り値
(xmlerr)
数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]
を戻します。
このユーザー・コールバック関数は、実行がXSLTスタイルシートの新しい行に到達するたびに、VMによって起動されます。VMは、ユーザーに、スタイルシートのファイル名、行番号、現在のコンテキスト・ノードセットおよびノードセット内の現在のノード・インデックスを渡します。重要: スタイルシートは、XMLXVM_DEBUG
フラグを使用してコンパイルする必要があります。
構文
#define XMLXVM_DEBUG_FUNC(func) void func (ub2 line, oratext *filename, xvmobj *obj, ub4 n) xmlerr XmlXvmSetDebugFunc( xmlxvm *vm, XMLXVM_DEBUG_FUNC(debugcallback));
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
XSLT VMのコンテキスト |
func |
IN |
コールバック関数 |
戻り値
(xmlerr)
数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]
を戻します。
出力DOMをXSLTVMに設定します。xmldocnode==NULL
の場合、結果のDOMツリーはVMオブジェクトに属し、新しく変換が実行されるか、またはVMオブジェクトが削除されると、DOMツリーは削除されます。結果のDOMツリーを長期間使用する必要がある場合、xmldocnode
を作成し、VMオブジェクトで設定する必要があります。
構文
xmlerr XmlXvmSetOutputDom( xmlxvm *vm, xmldocnode *doc);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
VMオブジェクト |
doc |
IN |
空のドキュメント |
戻り値
(xmlerr)
エラー・コード。
XSLTVMストリーム出力のエンコーディングを設定します。入力(データ)のエンコーディングが、このAPIによって設定されたエンコーディングと異なる場合、エンコーディングの変換が実行されます。このAPIは、XSLTスタイルシートに設定されているエンコーディング(設定されている場合)をオーバーライドします。
構文
xmlerr XmlXvmSetOutputEncoding( xmlxvm *vm, oratext *encoding);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
VMオブジェクト |
encoding |
IN |
出力のエンコーディング |
戻り値
(xmlerr)
エラー・コード。
出力SAXをXSLTVMに設定します。SAXコールバック・インタフェース・オブジェクトが提供されている場合、VMはユーザーが指定したコールバック関数を使用して、結果のドキュメントをSAXイベントの形式で出力します。
構文
xmlerr XmlXvmSetOutputSax( xmlxvm *vm, xmlsaxcb *saxcb, void *saxctx);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
VMオブジェクト |
saxcb |
IN |
SAXコールバック・オブジェクト |
saxctx |
IN |
SAXコンテキスト |
戻り値
(xmlerr)
エラー・コード。
ユーザー定義のストリームをXSLTVM出力に設定します。デフォルトのXSLTVM出力はストリームです。このAPIは、書込み時に、ユーザーの指定したAPIによってデフォルトのストリームをオーバーライドします。
構文
xmlerr XmlXvmSetOutputStream( xmlxvm *vm, xmlostream *ostream);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
VMオブジェクト |
ostream |
IN |
ストリーム・オブジェクト |
戻り値
(xmlerr)
エラー・コード。
スタイルシートの最上位テキストのパラメータを設定します。XSLTスタイルシートで設定されているパラメータ値は上書きされます。変換のたびに最上位のパラメータはスタイルシートの値にリセットされるため、このAPIを再度コールする必要があります。
構文
xmlerr XmlXvmSetTextParam( xmlxvm *vm, oratext *name, oratext *value);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
VMオブジェクト |
name |
IN |
最上位のパラメータの名前 |
value |
IN |
最上位のパラメータの値 |
戻り値
(xmlerr)
エラー・コード。成功の場合はXMLERR_SUCC [0]
。
メモリー内のXML文書に対してコンパイルしたXSLTスタイルシートを実行します。このコールの前に、XmlXvmSetBytecodeXXX
を使用して、コンパイル済のXSLTスタイルシート(バイトコード)を設定する必要があります。
構文
xmlerr XmlXvmTransformBuffer( xmlxvm *vm, oratext *buffer, ub4 length, oratext *baseURI);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
VMオブジェクト |
buffer |
IN |
XML文書が含まれている、NULL で終了するバッファ |
length |
IN |
XML文書の長さ |
baseURI |
IN |
XML文書のベースURI |
戻り値
(xmlerr)
エラー・コード。
DOMとしてXML文書に対してコンパイルしたXSLTスタイルシートを実行します。このコールの前に、XmlXvmSetBytecodeXXX
を使用して、コンパイル済のXSLTスタイルシート(バイトコード)を設定する必要があります。
構文
xmlerr XmlXvmTransformDom( xmlxvm *vm, xmldocnode *root);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
VMオブジェクト |
root |
IN |
XML文書のDOMのルート要素 |
戻り値
(xmlerr)
エラー・コード。
ファイル内のXML文書に対してコンパイルしたXSLTスタイルシートを実行します。このコールの前に、XmlXvmSetBytecodeXXX
を使用して、コンパイル済のXSLTスタイルシート(バイトコード)を設定する必要があります。
構文
xmlerr XmlXvmTransformFile( xmlxvm *vm, oratext *path, oratext *baseURI);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
VMオブジェクト |
path |
IN |
変換するXML文書のパス |
baseURI |
IN |
XML文書のベースURI |
戻り値
(xmlerr)
エラー・コード。
URIのXML文書に対してコンパイルしたXSLTスタイルシートを実行します。このコールの前に、XmlXvmSetBytecodeXXX
を使用して、コンパイル済のXSLTスタイルシート(バイトコード)を設定する必要があります。
構文
xmlerr XmlXvmTransformURI( xmlxvm *vm, oratext *uri);
パラメータ | IN/OUT | 説明 |
---|---|---|
vm |
IN |
VMオブジェクト |
uri |
IN |
変換するXML文書のURI |
戻り値
(xmlerr)
エラー・コード。