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Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド
11g リリース1(11.1)
E05677-02
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カートリッジ・サービス: パラメータ・マネージャ・インタフェース

この項では、パラメータ・マネージャ・インタフェース関数について説明します。

表20-5 パラメータ・マネージャ・インタフェース関数

関数 用途

OCIExtractFromFile()


指定したファイルのキーおよびそのキーの値を処理します。

OCIExtractFromList()


パラメータ・リストのindexに示されるパラメータの値のリストを生成します。

OCIExtractFromStr()


指定した文字列のキーおよびそのキーの値を処理します。

OCIExtractInit()


パラメータ・マネージャを初期化します。

OCIExtractReset()


メモリーを再初期化します。

OCIExtractSetKey()


キーに関する情報をパラメータ・マネージャに登録します。

OCIExtractSetNumKeys()


登録されるキー数をパラメータ・マネージャに通知します。

OCIExtractTerm()


動的に割り当てたすべての記憶域を解放します。

OCIExtractToBool()


指定されたキーのブール値を取得します。

OCIExtractToInt()


指定されたキーの整数値を取得します。

OCIExtractToList()


メモリーに格納されているパラメータ構造からパラメータのリストを生成します。

OCIExtractToOCINum()


指定されたキーの数値を取得します。

OCIExtractToStr()


指定されたキーの文字列値を取得します。



関連項目:


これらの関数の使用方法の詳細は、『Oracle Databaseデータ・カートリッジ開発者ガイド』を参照してください。


OCIExtractInit()

用途

この関数はパラメータ・マネージャを初期化します。

構文

sword OCIExtractInit( void      *hndl,
                      OCIError  *err);

パラメータ

hndl (IN/OUT)

OCI環境ハンドルまたはユーザー・セッション・ハンドルです。

err (IN/OUT)

OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、errに記録され、OCI_ERRORが戻されます。OCIErrorGet()のコールによって診断情報を取得できます。

コメント

この関数をコールしてから他のパラメータ・マネージャ・ルーチンをコールする必要があります。また、コールは一度しか実行できません。グローバリゼーション・サポート情報はパラメータ・マネージャ・コンテキスト内部に格納されて、OCIExtract関数の後続のコールで使用されます。

戻り値

OCI_SUCCESS

OCI_INVALID_HANDLE

OCI_ERROR


OCIExtractTerm()

用途

この関数は、動的に割り当てたすべての記憶域を解放します。

構文

sword OCIExtractTerm( void      *hndl,
                      OCIError  *err );

パラメータ

hndl (IN/OUT)

OCI環境ハンドルまたはユーザー・セッション・ハンドルです。

err (IN/OUT)

OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、errに記録され、OCI_ERRORが戻されます。OCIErrorGet()のコールによって診断情報を取得できます。

コメント

この関数は、他の内部ブックキーピング関数に対して実行されます。この関数は、パラメータ・マネージャが使用されなくなってからコールする必要があります。また、コールは1度しか実行できません。

戻り値

OCI_SUCCESS

OCI_INVALID_HANDLE

OCI_ERROR


OCIExtractReset()

用途

パラメータ・ストレージ、定義ストレージおよびパラメータ値リスト用に現在使用されているメモリーを解放して構造を再初期化します。

構文

sword OCIExtractReset( void      *hndl,
                       OCIError  *err );

パラメータ

hndl (IN/OUT)

OCI環境ハンドルまたはユーザー・セッション・ハンドルです。

err (IN/OUT)

OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、errに記録され、OCI_ERRORが戻されます。OCIErrorGet()のコールによって診断情報を取得できます。

戻り値

OCI_SUCCESS

OCI_INVALID_HANDLE

OCI_ERROR


OCIExtractSetNumKeys()

用途

登録されるキー数をパラメータ・マネージャに通知します。

構文

sword OCIExtractSetNumKeys( void    *hndl,
                            CIError *err,
                            uword   numkeys );

パラメータ

hndl (IN/OUT)

OCI環境ハンドルまたはユーザー・セッション・ハンドルです。

err (IN/OUT)

OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、errに記録され、OCI_ERRORが戻されます。OCIErrorGet()のコールによって診断情報を取得できます。

numkeys (IN)

OCIExtractSetKey()で登録されるキー数です。

コメント

このルーチンはOCIExtractSetKey()の最初のコールの前にコールする必要があります。

戻り値

OCI_SUCCESS

OCI_INVALID_HANDLE

OCI_ERROR


OCIExtractSetKey()

用途

キーに関する情報をパラメータ・マネージャに登録します。

構文

sword OCIExtractSetKey( void        *hndl,
                        OCIError    *err,
                        const text  *name,
                        ub1         type,
                        ub4         flag,
                        const void  *defval,
                        const sb4   *intrange,
                        const text  *strlist );

パラメータ

hndl (IN/OUT)

OCI環境ハンドルまたはユーザー・セッション・ハンドルです。

err (IN/OUT)

OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、errに記録され、OCI_ERRORが戻されます。OCIErrorGet()のコールによって診断情報を取得できます。

name (IN)

キーの名前です。

type (IN)

次のキーの型です。

OCI_EXTRACT_TYPE_INTEGER

OCI_EXTRACT_TYPE_OCINUM

OCI_EXTRACT_TYPE_STRING

OCI_EXTRACT_TYPE_BOOLEAN

flag (IN)

キーに複数の値を使用できる場合はOCI_EXTRACT_MULTIPLEに設定し、それ以外の場合は0(ゼロ)に設定します。

defval (IN)

キーにデフォルト値を設定します。デフォルト値がない場合はNULLを設定できます。文字列のデフォルト値は(text*)型、整数のデフォルト値は(sb4*)型およびブール・デフォルト値は(ub1*)型にする必要があります。

intrange (IN)

許容範囲の整数値の開始値および終了値です。キーが整数型でない場合、またはすべての整数値が受け入れ可能な場合はNULLになります。

strlist (IN)

0(ゼロ)(またはNULL)で終了するキーで受け入れ可能なすべてのテキスト文字列のリストです。キーが文字列型でない場合またはすべてのテキスト値が受け入れ可能である場合はNULLになります。

コメント

このルーチンはOCIExtractNumKeys()をコールしてから実行し、その後にOCIExtractFromFile()またはOCIExtractFromStr()をコールする必要があります。

戻り値

OCI_SUCCESS

OCI_INVALID_HANDLE

OCI_ERROR


OCIExtractFromFile()

用途

指定したファイルのキーおよびそのキーの値を処理します。

構文

sword OCIExtractFromFile( void     *hndl,
                          OCIError *err,
                          ub4      flag,
                          OraText  *filename );

パラメータ

hndl (IN/OUT)

OCI環境ハンドルまたはユーザー・セッション・ハンドルです。

err (IN/OUT)

OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、errに記録され、OCI_ERRORが戻されます。OCIErrorGet()のコールによって診断情報を取得できます。

flag (IN)

0(ゼロ)または次の1つ以上のビットを設定します。

OCI_EXTRACT_CASE_SENSITIVE

OCI_EXTRACT_UNIQUE_ABBREVS

OCI_EXTRACT_APPEND_VALUES

filename (IN)

NULLで終了するファイル名文字列です。

コメント

このルーチンをコールする前に、OCIExtractSetNumKeys()およびOCIExtractSetKey()関数をコールしてすべてのキーを定義する必要があります。

戻り値

OCI_SUCCESSOCI_INVALID_HANDLEOCI_ERROR


OCIExtractFromStr()

用途

指定した文字列のキーおよびそのキーの値を処理します。

構文

sword OCIExtractFromStr( void     *hndl,
                         OCIError *err,
                         ub4      flag,
                         OraText  *input );

パラメータ

hndl (IN/OUT)

OCI環境ハンドルまたはユーザー・セッション・ハンドルです。

err (IN/OUT)

OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、errに記録され、OCI_ERRORが戻されます。OCIErrorGet()のコールによって診断情報を取得できます。

flag (IN)

0(ゼロ)または次の1つ以上のビットを設定します。

OCI_EXTRACT_CASE_SENSITIVE

OCI_EXTRACT_UNIQUE_ABBREVS

OCI_EXTRACT_APPEND_VALUES

input (IN)

NULLで終了する入力文字列です。

コメント

このルーチンをコールする前に、OCIExtractSetNumKeys()およびOCIExtractSetKey()関数をコールしてすべてのキーを定義する必要があります。

戻り値

OCI_SUCCESSOCI_INVALID_HANDLEOCI_ERROR


OCIExtractToInt()

用途

指定されたキーの整数値を取得します。valno値(0から開始)が戻されます。

構文

sword OCIExtractToInt( void      *hndl,
                       OCIError  *err,
                       OraText   *keyname,
                       uword     valno,
                       sb4       *retval );

パラメータ

hndl (IN)

OCI環境ハンドルまたはユーザー・セッション・ハンドルです。

err (IN/OUT)

OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、errに記録され、OCI_ERRORが戻されます。OCIErrorGet()のコールによって診断情報を取得できます。

keyname (IN)

キー名(IN)です。

valno (IN)

このキーで取得する値です。

retval (OUT)

実際の整数値です。

戻り値

OCI_SUCCESSOCI_INVALID_HANDLEOCI_NO_DATAOCI_ERROR

OCI_NO_DATAは、このキーにはvalno値がないことを意味します。


OCIExtractToBool()

用途

指定されたキーのブール値を取得します。valno値(0から開始)が戻されます。

構文

sword OCIExtractToBool( void      *hndl,
                        OCIError  *err,
                        OraText   *keyname,
                        uword     valno,
                        ub1       *retval );

パラメータ

hndl (IN)

OCI環境ハンドルまたはユーザー・セッション・ハンドルです。

err (IN/OUT)

OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、errに記録され、OCI_ERRORが戻されます。OCIErrorGet()のコールによって診断情報を取得できます。

keyname (IN)

キー名です。

valno (IN)

このキーで取得する値です。

retval (OUT)

実際のブール値です。

戻り値

OCI_SUCCESSOCI_INVALID_HANDLEOCI_NO_DATAOCI_ERROR

OCI_NO_DATAは、このキーにはvalno値がないことを意味します。


OCIExtractToStr()

用途

指定されたキーの文字列値を取得します。valno値(0から開始)が戻されます。

構文

sword OCIExtractToStr( void       *hndl,
                       OCIError   *err,
                       OraText    *keyname,
                       uword      valno,
                       OraText    *retval,
                       uword      buflen );

パラメータ

hndl (IN)

OCI環境ハンドルまたはユーザー・セッション・ハンドルです。

err (IN/OUT)

OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、errに記録され、OCI_ERRORが戻されます。OCIErrorGet()のコールによって診断情報を取得できます。

keyname (IN)

キー名です。

valno (IN)

このキーで取得する値です。

retval (OUT)

NULLで終了する実際の文字列値です。

buflen

retvalのバッファの長さです。

戻り値

OCI_SUCCESS

OCI_INVALID_HANDLE

OCI_NO_DATA

OCI_ERROR

OCI_NO_DATAは、このキーにはvalno値がないことを意味します。


OCIExtractToOCINum()

用途

指定されたキーのOCINumber値を取得します。valno値(0から開始)が戻されます。

構文

sword OCIExtractToOCINum( void      *hndl,
                          OCIError  *err,
                          OraText   *keyname,
                          uword     valno,
                          OCINumber *retval );

パラメータ

hndl (IN)

OCI環境ハンドルまたはユーザー・セッション・ハンドルです。

err (IN/OUT)

OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、errに記録され、OCI_ERRORが戻されます。OCIErrorGet()のコールによって診断情報を取得できます。

keyname (IN)

キー名です。

valno (IN)

このキーで取得する値です。

retval (OUT)

実際のOCINumber値です。

戻り値

OCI_SUCCESS

OCI_INVALID_HANDLE

OCI_NO_DATAまたはOCI_ERROR

OCI_NO_DATAは、このキーにはvalno値がないことを意味します。


OCIExtractToList()

用途

メモリーに格納されているパラメータ構造からパラメータのリストを生成します。OCIExtractValues()をコールする前にコールする必要があります。

構文

sword OCIExtractToList( void      *hndl,
                        OCIError  *err,
                        uword     *numkeys );

パラメータ

hndl (IN)

OCI環境ハンドルまたはユーザー・セッション・ハンドルです。

err (IN/OUT)

OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、errに記録され、OCI_ERRORが戻されます。OCIErrorGet()のコールによって診断情報を取得できます。

numkeys (OUT)

メモリーに格納されている個別キーの数です。

戻り値

OCI_SUCCESS

OCI_INVALID_HANDLE

OCI_ERROR


OCIExtractFromList()

用途

パラメータ・リストの索引で示されるパラメータの値のリストを生成します。

構文

sword OCIExtractFromList( void        *hndl,
                          OCIError    *err,
                          uword       index,
                          OraText     **name,
                          ub1         *type,
                          uword       *numvals,
                          void        ***values );

パラメータ

hndl (IN)

OCI環境ハンドルまたはユーザー・セッション・ハンドルです。

err (IN/OUT)

OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、errに記録され、OCI_ERRORが戻されます。OCIErrorGet()のコールによって診断情報を取得できます。

index (IN)

パラメータ・リストから取り出すパラメータを示します。

name (OUT)

現行のパラメータのキー名です。

type (OUT)

現行のパラメータの型です。

OCI_EXTRACT_TYPE_STRING

OCI_EXTRACT_TYPE_INTEGER

OCI_EXTRACT_TYPE_OCINUM

OCI_EXTRACT_TYPE_BOOLEAN

numvals (OUT)

このパラメータの値の数です。

values (OUT)

このパラメータの値です。

コメント

OCIExtractToList()は、このルーチンのコールの前にコールして、メモリーに格納されているパラメータ構造からパラメータ・リストを生成する必要があります。

戻り値

OCI_SUCCESS

OCI_INVALID_HANDLE

OCI_ERROR