OCIコールの使用方法を示すコード例を提供しています。これらのプログラムはあくまでも例であり、すべてのオペレーティング・システムで実行できるとはかぎりません。
デモ・プログラムは、Oracleインストレーションによって使用可能になります。デモ・プログラムの位置、名前および可用性は、オペレーティング・システムによって異なります。LinuxまたはUNIXワークステーションでは、デモ・プログラムは$ORACLE_HOME/rdbms/demo
ディレクトリにインストールされています。
LinuxまたはUNIXプラットフォームでOCIクライアント・アプリケーションの開発に必要なOCIヘッダー・ファイルは、$ORACLE_HOME/rdbms/public
ディレクトリにインストールされています。demo_rdbms.mk
ファイルは$ORACLE_HOME/rdbms/demo
ディレクトリ内にあり、リリース10.2からMakefileの例として使用できます。Windowsシステムでの類似ファイルは、samplesディレクトリ内のmake.bat
です。
demo_rdbms.mk
ファイルを大幅に変更しないかぎり、影響を受けることはありません。これは、demo_rdbms.mk
ファイルにすでに$ORACLE_HOME/rdbms/public
ディレクトリが含まれているためです。高度にカスタマイズしたMakefileが、INCLUDE
パスの$ORACLE_HOME/rdbms/public
ディレクトリにあることを確認してください。
OCIアプリケーションまたは外部プロシージャを作成するために新規のMakefileを開発する場合は、独自のマクロをリンク・ラインに追加して、提供されているMakefileをカスタマイズする必要があります。ただし、デモ・ファイルMakefileで提供されているマクロを保持する必要があります。これは、このファイルによって、新規に開発したMakefileのメンテナンスが容易になるためです。
特定のヘッダー・ファイルまたはSQLファイルがアプリケーションで必要になった場合には、それらのファイルも用意されています。設定やプログラム実行のヒントは、デモ・プログラムの最初に記載されたコメントの情報を参照してください。
表B-1に、重要なデモ・プログラムおよびそのプログラムで示されるOCI機能を示します。 拡張子「sql」が付いた関連ファイルを検索してください。
表B-1 OCIデモ・プログラム