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Oracle Databaseセマンティク・テクノロジ開発者ガイド
11gリリース1(11.1)
E05679-02
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セマンティク・テクノロジの新機能

Oracle Databaseリリース11.1では、このマニュアルの主な内容がOracle Databaseのセマンティク・テクノロジを含むように拡張されています。これらのテクノロジには、リリース10.2でサポートされていたResource Description Framework(RDF)と、現在のリリースで新しくサポートされるWeb Ontology Language(OWL)のサブセットが含まれます。

機能の拡張に加え、APIに関連するネーミング規則の一部が変化している場合があります。たとえば、データ型、ファンクション名およびPL/SQLパッケージ名でSDO_RDFを含む名前は、変更されている可能性があります。ただし、以前のリリースでサポートされていた名前を使用して作成されたアプリケーションは、引き続きすべて動作します。


注意:

これらの変更は、このドラフトの内容の一部にのみ反映されていますが、このドラフトの編成および内容は、新しい機能と名前を反映するよう定期的に更新される予定です。

リリース11.1.0.7で追加された機能(2008年11月)

この項では、2008年11月にOracle MetaLinkで入手可能になったリリース11.1.0.7.0パッチに組み込まれている機能について説明します。

格納モデルの拡張と移行

格納モデルは、OWL推論をサポートするように拡張されました。一部の内部データ構造と索引は、変更、追加および削除されました。これらの変更の結果、パフォーマンスも向上しています。

これらの変更の影響により、以前のリリースで使用していたセマンティク・データがある場合は、今回のリリースの新機能を使用する前に、そのデータを新規形式に移行することでアップグレードする必要があります。セマンティク・データは、1.11項に記載されている必須手順の一部としてアップグレードされます。

OWL推論のサポート

Web Ontology Language(OWL)ベースのオントロジの格納、検証および問合せに対応するためのサポートが追加されました。OWL DL言語のサブセットがサポートされます。

オントロジ・データを問い合せる場合、セマンティク関係を調査するSEM_MATCH、SEM_RELATED、SEM_DISTANCEなどのテーブル・ファンクションおよび演算子を使用できます。

パフォーマンス向上を目的とする新規バルク・ロード・インタフェース

ステージング表の使用とSEM_APIS.BULK_LOAD_FROM_STAGING_TABLEプロシージャのコールにより、セマンティク・データをバルク・ロードする場合のパフォーマンスを向上できます。詳細は、1.7.1項を参照してください。

リレーショナル・データのオントロジ支援問合せ

オントロジをデータに関連付け、SEM_RELATED新規演算子(およびオプションでそのSEM_DISTANCE補助演算子)を使用することで、構文的な一致機能より優れたリレーショナル・データのセマンティク関連ベースの問合せを実行できます。SEM_INDEXTYPE新規索引タイプにより、セマンティク問合せのパフォーマンスが向上します。

セマンティク・テクノロジ・サポート使用のための必須手順

Oracleセマンティク・テクノロジ・サポートに関連するタイプ、シノニムまたはPL/SQLパッケージを使用する前に、$ORACLE_HOME/md/admin/catsem10i.sqlまたは$ORACLE_HOME/md/admin/catsem11i.sqlスクリプトを実行する必要があります(1.11項を参照)。この手順により、セマンティク・テクノロジ・サポートに対応するリリース11.1のサポートがインストールされ、既存のリリース10.2のRDFデータはすべてリリース11.1の形式に移行されます。