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Oracle Multimediaリファレンス
11gリリース1(11.1)
E05683-01
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8 ORDSource

Oracle Multimediaでは、様々なマルチメディア・データ・ソースへのアクセスをサポートするORDSourceオブジェクト型が記述されます。このオブジェクト型は、データベースのBLOB内のデータ・ソースへのローカル・アクセスをサポートします。また、ローカル・ファイル・システムのBFILE、HTTPサーバー上のURLまたは別のサーバー上のユーザー定義ソースからデータ・ソースへの外部的なアクセスをサポートします。

ORDSourceオブジェクト型は、ordsrcsp.sqlファイルで定義されています。 インストール後、このファイルは次のOracleホーム・ディレクトリに格納されています。

<ORACLE_HOME>/ord/im/admin(LinuxおよびUNIXの場合)

<ORACLE_HOME>\ord\im\admin(Windowsの場合)

Oracle Multimediaには、ORDSourceオブジェクト型について次の情報が含まれます。

このオブジェクトは、他のOracle Multimediaオブジェクトのみで使用されます。この章に記載する情報は、参照用です。ORDSource型を使用することはお薦めしません。

ORDSourceレベルでコールされたメソッドは、ソース・プラグインに渡されて処理され、最初の引数にctx (RAW)を取ります。これらのメソッドのいずれかをクライアントから初めてコールする場合、ctx構造体を割り当ててNULLに初期化してから、open( )メソッドをコールする必要があります。このとき、ソース・プラグインが、このクライアント用にコンテキストを初期化できます。処理が完了したら、クライアントからclose( )メソッドをコールする必要があります。

ソース・プラグインのコールからコールしたメソッドは、最初の引数にobj (ORDSource)を取り、2番目の引数にctx (RAW)を取ります。


注意:

今回のリリースでは、Oracleが提供するいずれのプラグインもctx構造体を使用しません。また、すべてのソース・プラグインまたはフォーマット・プラグインがctx構造体を使用するわけではありませんが、前述の方法でコーディングすると、アプリケーションは、現行または今後のソース・プラグインまたはフォーマット・プラグインで動作します。

ORDSourceオブジェクトは、一貫性の維持(たとえば、ローカルとupDateTime属性の)を試みません。一貫性の維持は、ユーザーが行う必要があります。ORDAudio、ORDVideo、ORDImageおよびORDDocオブジェクトは、すべてこれらのオブジェクトが含まれるORDSourceオブジェクトとの一貫性を維持します。


ORDSourceオブジェクト型

ORDSourceオブジェクト型は、様々なマルチメディア・データ・ソースへのアクセスをサポートします。 このオブジェクト型の属性は、ordsrcsp.sqlファイルで次のように定義されています。

  -------------------
  -- TYPE ATTRIBUTES
  -------------------
  localData           BLOB,
  srcType             VARCHAR2(4000),
  srcLocation         VARCHAR2(4000),
  srcName             VARCHAR2(4000),
  updateTime          DATE,
  local               NUMBER,

属性の説明は次のとおりです。


ORDSourceのメソッド

この項では、ソース・データの操作に使用するORDSourceの次のメソッドに関するリファレンス情報を示します。

オブジェクト型およびメソッドの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。


clearLocal( )

構文

clearLocal( );

説明

local属性の値を、1(データ・ソースが、データベースのBLOB内にローカルに格納されていることを意味する)から0(データ・ソースが外部に格納されていることを意味する)にリセットします。

パラメータ

なし

使用上の注意

このメソッドは、local属性を0(データがデータベースの外部に格納されていることを意味する)に設定します。

プラグマ

なし

例外

なし

なし


close( )

構文

close(ctx IN OUT RAW) RETURN INTEGER;

説明

データ・ソースをクローズします。

パラメータ

ctx

ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。

使用上の注意

このメソッドのコールでは、ORDPLUGINS.ORDX_<srcType>_SOURCEプラグイン・パッケージが使用されます。

RETURN INTEGERには、成功した場合は0(ゼロ)、失敗した場合は0より大きい値(1など)が戻されます。正確な数字とその意味は、プラグインによって定義されます。たとえば、ファイル・プラグインの場合、1は「ファイルが見つからない」、2は「指定したディレクトリが見つからない」という意味です。

プラグマ

なし

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、close( )メソッドをコールし、srcType属性の値がNULLの場合に発生します。

ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED

この例外は、close( )メソッドをコールし、使用するソース・プラグインがこのメソッドをサポートしていない場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


deleteLocalContent( )

構文

deleteLocalContent( );

説明

localData属性からローカル・データを削除します。

パラメータ

なし

使用上の注意

このメソッドは、ローカル・ソースから外部のデータ・ソースへデータをエクスポートした後、ローカル・ソースのデータが不要になった場合にコールできます。

プラグマ

なし

例外

なし

なし


export( )

構文

export(ctx IN OUT RAW,

source_type IN VARCHAR2,

source_location IN VARCHAR2,

source_name IN VARCHAR2);

説明

データベース内のlocalData属性から外部データ・ソースへデータをコピーします。


注意:

export( )メソッドは、source.srcType値がfileの場合にのみネイティブにサポートされます。この場合、データは、Oracle Databaseにアクセス可能なシステム内にあるファイルにエクスポートされます。ユーザー定義ソースによっては、他のタイプのデータ・ストアに対する書込み権限を提供するexport( )メソッドがサポートされる場合があります。

パラメータ

ctx

ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。

source_type

エクスポートするソース・データのタイプを指定します。

source_location

ソース・データのエクスポート先の位置を指定します。

source_name

ソース・データのエクスポート先のオブジェクト名を指定します。

使用上の注意

このメソッドは、localData属性から別のソースへデータをエクスポートします。

このメソッドのコールでは、ORDPLUGINS.ORDX_<srcType>_SOURCEプラグイン・パッケージが使用されます。

データをエクスポート後、srcType、srcLocationおよびsrcName属性は、入力パラメータ値で更新されます。export( )メソッドのコール後、clearLocal( )メソッドをコールすると、データがデータベース外に格納されていることを示すことができます。また、ローカル・データの内容を削除するには、deleteLocalContent( )メソッドをコールします。

このメソッドは、export( )メソッドをサポートするユーザー定義ソースにも使用できます。

サーバー側でネイティブにexportメソッドをサポートしているのは、srcTypeがfileの場合のみです。

ソース・タイプがfileの場合、export( )メソッドは、BLOBに格納された元のデータが、読取り以外でアクセスされないという点で、ファイルのコピー操作と同じです。

export( )メソッドは、import( )メソッドと対称的な動作をするわけではありません。export( )メソッドでは、データがデータベース外に格納されていることを示すために、clearLocal( )メソッドが自動的にコールされることはありませんが、import( )メソッドでは、自動的にsetLocal( )メソッドがコールされます。

それ以降でデータベース内のマルチメディア・データを管理しない場合、export( )メソッドをコールした後、deleteLocalContent( )メソッドをコールし、データベースの内容を削除します。

source_typeパラメータの値がfileの場合、source_locationパラメータはOracleディレクトリ・オブジェクトの名前を、source_nameパラメータはデータが含まれるファイルの名前を指定します。

export( )メソッドは、ユーザーがアクセス権を持つデータベース・ディレクトリのオブジェクトに対してのみ書き込みます。つまり、SQLのCREATE DIRECTORY文を使用して作成したディレクトリ・オブジェクト、または読取りおよび書込み権限を付与されたディレクトリ・オブジェクトにアクセスできます。

たとえば、次のSQL*Plusコマンドを実行すると、ディレクトリ・オブジェクトが作成され、ディレクトリ/mydir/work内の任意のファイルに対する読取りおよび書込み権限がユーザーronに付与されます。

CONNECT sys/ as sysdba
Enter password: password
CREATE OR REPLACE DIRECTORY FILE_DIR AS '/mydir/work';
GRANT READ,WRITE ON DIRECTORY FILE_DIR TO ron;

これによって、ユーザーronは、ORDImageオブジェクトのexport( )メソッドを次のように使用して、このディレクトリにあるtestimg.jpgファイルにイメージをエクスポートできます。

img.export('FILE', 'FILE_DIR', testimg.jpg');

このメソッドをコールすると、setUpdateTime( )メソッドが暗黙的にコールされます。

プラグマ

なし

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、export( )メソッドをコールし、srcType属性の値がNULLの場合に発生します。

ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED

この例外は、export( )メソッドをコールし、使用するソース・プラグインがこのメソッドをサポートしていない場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


getBFile( )

構文

getBFile( ) RETURN BFILE;

説明

srcType属性値がfileの場合に、BFILEハンドルを戻します。

パラメータ

なし

使用上の注意

このメソッドは、srcTypeがfileの場合にのみ使用可能です。

プラグマ

PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getBFile, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、getBFile( )メソッドをコールし、srcType属性の値がNULLの場合に発生します。

ORDSourceExceptions.INVALID_SOURCE_TYPE

この例外は、getBFile( )メソッドをコールし、srcType属性の値がfile以外の場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


getContentInTempLob( )

構文

getContentInTempLob(ctx IN OUT RAW,

tempLob IN OUT NOCOPY BLOB,

mimeType OUT VARCHAR2,

format OUT VARCHAR2,

duration IN PLS_INTEGER := 10,

cache IN BOOLEAN := TRUE);

説明

現行のデータ・ソースから一時LOBへデータを転送します。一時LOBは、このコールの一部として割当ておよび初期化されます。

パラメータ

ctx

ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。

tempLob

このコールで割当てが行われる、初期化されていないBLOBロケータを指定します。

mimeType

データのMIMEタイプ(audio/basicなど)を受け取る出力パラメータです。

format

データのフォーマット(AUFFなど)を受け取る出力パラメータです。

duration

割り当てる一時LOBの存続期間を指定します。一時LOBの存続期間には、コール、トランザクションまたはセッションの経過時間を指定できます。デフォルトは、DBMS_LOB.SESSIONです。それぞれのdurationのステータスに有効な値は、次のとおりです。

DBMS_LOB.CALL

DBMS_LOB.TRANSACTION

DBMS_LOB.SESSION

cache

キャッシュしたデータを保持するかどうかを指定します。値は、TRUEまたはFALSEです。デフォルトはTRUEです。

使用上の注意

なし

プラグマ

なし

例外

NO_DATA_FOUND

この例外は、getContentTempInLob( )メソッドをコールし、一時LOBでの読取り操作のループでLOBの終わりに達し、LOBから読み取るバイトがそれ以上存在しない場合に発生します。(この例外はPL/SQLの事前定義例外であるため、ORD<object-type>Exceptions接頭辞は付きません。)

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


getContentLength( )

構文

getContentLength(ctx IN OUT RAW) RETURN INTEGER;

説明

ソースに格納されているデータのコンテンツ長を戻します。fileソースおよびlocalData属性内のデータの場合、長さはバイト数で戻されます。戻り値の単位の種類は、このメソッドを実装するプラグインによって定義されます。

パラメータ

ctx

ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。

使用上の注意

このメソッドのコールでは、ORDPLUGINS.ORDX_<srcType>_SOURCEプラグイン・パッケージが使用されます。

プラグマ

なし

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、getContentLength( )メソッドをコールし、srcType属性の値がNULLの場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


getLocalContent( )

構文

getLocalContent( ) RETURN BLOB;

説明

localData属性の内容またはBLOBハンドルを戻します。

パラメータ

なし

使用上の注意

なし

プラグマ

PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getLocalContent, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)

例外

なし

なし


getSourceAddress( )

構文

getSourceAddress(ctx IN OUT RAW,

userData IN VARCHAR2) RETURN VARCHAR2;

説明

外部データ・ソースに格納されているデータのソース・アドレスを戻します。このメソッドは、ユーザー定義ソースのみで実装されます。

パラメータ

ctx

ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。

userData

目的のソース・アドレスを取得するためにソースに必要な、ユーザーからの入力情報です。

使用上の注意

ソースがこの情報を独自の方法でフォーマットする必要がある場合、このメソッドを使用して外部データ・ソースのアドレスを戻します。たとえば、getSourceAddress( )メソッドをコールして、Real Networksサーバー・ソースのアドレスまたはOracle Application Server上のデータ・ソースを含むURLを取得します。

このメソッドのコールでは、ORDPLUGINS.ORDX_<srcType>_SOURCEプラグイン・パッケージが使用されます。

プラグマ

なし

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、getSourceAddress( )メソッドをコールし、srcType属性の値がNULLの場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


getSourceInformation( )

構文

getSourceInformation( ) RETURN VARCHAR2;

説明

外部データ・ソースに関するすべての情報を含む文字列を、URL形式で戻します。

パラメータ

なし

使用上の注意

このメソッドは、<srcType>://<srcLocation>/<srcName>という形式のVARCHAR2文字列を戻します。SrcType、srcLocationおよびsrcNameはORDSource属性値です。

プラグマ

PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getSourceInformation, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)

例外

なし

なし


getSourceLocation( )

構文

getSourceLocation( ) RETURN VARCHAR2;

説明

外部データ・ソースの位置を戻します。

パラメータ

なし

使用上の注意

このメソッドは、srcLocation属性の現在値(BFILEDIRなど)を戻します。

プラグマ

PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getSourceLocation, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、getSourceLocation( )メソッドをコールし、srcType属性の値がNULLの場合に発生します。

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_LOCATION

この例外は、getSourceLocation( )メソッドをコールし、srcLocation属性の値がNULLの場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


getSourceName( )

構文

getSourceName( ) RETURN VARCHAR2;

説明

外部データ・ソースの名前を戻します。

パラメータ

なし

使用上の注意

このメソッドは、srcName属性の現在値(testaud.datなど)を戻します。

プラグマ

PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getSourceName, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、getSourceName( )メソッドをコールし、srcType属性の値がNULLの場合に発生します。

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_NAME

この例外は、getSourceName( )メソッドをコールし、srcName属性の値がNULLの場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


getSourceType( )

構文

getSourceType( ) RETURN VARCHAR2;

説明

外部データ・ソースのタイプを戻します。

パラメータ

なし

使用上の注意

このメソッドは、srcType属性の現在値(fileなど)を戻します。

プラグマ

PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getSourceType, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)

例外

なし

なし


getUpdateTime( )

構文

getUpdateTime( ) RETURN DATE;

説明

オブジェクトが最後に変更されたタイムスタンプ、またはユーザーがsetUpdateTime( )メソッドを明示的にコールして設定したタイムスタンプを戻します。(このメソッドは、updateTime属性の値を戻します。)

パラメータ

なし

使用上の注意

なし

プラグマ

PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getUpdateTime, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)

例外

なし

なし


import( )

構文

import(ctx IN OUT RAW,

mimeType OUT VARCHAR2,

format OUT VARCHAR2);

説明

外部データ・ソース(最初にsetSourceInformation( )をコールして指定されたソース)からデータベース内のlocalData属性へデータを転送します。

パラメータ

ctx

ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。この情報は、import( )コールを処理するソース・プラグインへ未解釈のまま渡されます。

mimeType

データのMIMEタイプ(audio/basicなど)を受け取る出力パラメータ(存在する場合)です。

format

データのフォーマット(AUFFなど)を受け取る出力パラメータ(存在する場合)です。

使用上の注意

setSourceInformation( )をコールしてsrcType、srcLocationおよびsrcName属性値を設定し、import( )メソッドをコールする前のデータ・ソース位置を記述します。

このメソッドのコールでは、ORDPLUGINS.ORDX_<srcType>_SOURCEプラグイン・パッケージが使用されます。

このメソッドは、PL/SQL UTL_HTTPパッケージを使用して、HTTPデータ・ソースからメディア・データをインポートします。環境変数を使用して、UTL_HTTPパッケージのプロキシの動作を指定できます。たとえば、LinuxおよびUNIXの場合、環境変数http_proxyをURLに設定すると、UTL_HTTPパッケージはそのURLをHTTPリクエスト用のプロキシ・サーバーとして使用します。環境変数no_proxyをドメイン名に設定すると、HTTPプロキシ・サーバーは指定したドメイン内のURLには使用されません。

UTL_HTTP PL/SQLパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。

プラグマ

なし

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、import( )メソッドをコールし、srcType属性の値がNULLの場合に発生します。

ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED

この例外は、import( )メソッドをコールし、使用するソース・プラグインがこのメソッドをサポートしていない場合に発生します。

ORDSourceExceptions.NULL_SOURCE

この例外は、import( )メソッドをコールし、localData属性の値がNULLの場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


importFrom( )

構文

importFrom(ctx IN OUT RAW,

mimeType OUT VARCHAR2,

format OUT VARCHAR2

source_type IN VARCHAR2,

source_location IN VARCHAR2,

source_name IN VARCHAR2);

説明

指定された外部データ・ソース(タイプ、位置、名前)からデータベース内のlocalData属性へデータを転送し、source属性とタイムスタンプをリセットします。

パラメータ

ctx

ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。この情報は、importFrom( )コールを処理するソース・プラグインへ未解釈のまま渡されます。

mimeType

データのMIMEタイプ(audio/basicなど)を受け取る出力パラメータ(存在する場合)です。

format

データのフォーマット(AUFFなど)を受け取る出力パラメータ(存在する場合)です。

source_type

インポートするソース・データのタイプを指定します。これによって、srcType属性も設定されます。

source_location

インポート元のソース・データの位置を指定します。これによって、srcLocation属性も設定されます。

source_name

インポートするソース・データの名前を指定します。これによって、srcName属性も設定されます。

使用上の注意

このメソッドは、タイプ、位置および名前パラメータの値を指定することによって、データ・ソースの位置を記述します。これらの各パラメータは、importFrom( )操作が正常終了した後に、srcType、srcLocationおよびsrcName属性値をそれぞれ設定します。

このメソッドは、setSourceInformation( )コールおよびそれに続くimport( )コールの組合せです。

このメソッドのコールでは、ORDPLUGINS.ORDX_<srcType>_SOURCEプラグイン・パッケージが使用されます。

このメソッドは、PL/SQL UTL_HTTPパッケージを使用して、HTTPデータ・ソースからメディア・データをインポートします。環境変数を使用して、UTL_HTTPパッケージのプロキシの動作を指定できます。たとえば、LinuxおよびUNIXの場合、環境変数http_proxyをURLに設定すると、UTL_HTTPパッケージはそのURLをHTTPリクエスト用のプロキシ・サーバーとして使用します。環境変数no_proxyをドメイン名に設定すると、HTTPプロキシ・サーバーは指定したドメイン内のURLには使用されません。

UTL_HTTP PL/SQLパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。

プラグマ

なし

例外

ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED

この例外は、importFrom( )メソッドをコールし、使用するソース・プラグインがこのメソッドをサポートしていない場合に発生します。

ORDSourceExceptions.NULL_SOURCE

この例外は、importFrom( )メソッドをコールし、localData属性の値がNULLの場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


isLocal( )

構文

isLocal( ) RETURN BOOLEAN;

説明

データがlocalData属性のBLOBでローカルに格納される場合はTRUEを、データが外部に格納される場合はFALSEを戻します。

パラメータ

なし

使用上の注意

local属性が1またはNULLに設定されている場合、このメソッドはTRUEを戻します。それ以外の場合は、FALSEを戻します。

プラグマ

PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(isLocal, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)

例外

なし

なし


open( )

構文

open(userArg IN RAW, ctx OUT RAW) RETURN INTEGER;

説明

データ・ソースをオープンします。ctxパラメータを受け取る他の任意のメソッドをコールする前に、このメソッドをコールすることをお薦めします。

パラメータ

userArg

ユーザー定義の入力パラメータを指定します。

ctx

ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。

使用上の注意

このメソッドのコールでは、ORDPLUGINS.ORDX_<srcType>_SOURCEプラグイン・パッケージが使用されます。

RETURN INTEGERには、成功した場合は0(ゼロ)、失敗した場合は0より大きい値(1など)が戻されます。正確な数字とその意味は、プラグインによって定義されます。たとえば、ファイル・プラグインの場合、1は「ファイルが見つからない」、2は「指定したディレクトリが見つからない」という意味です。

プラグマ

なし

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、open( )メソッドをコールし、srcType属性の値がNULLの場合に発生します。

ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED

この例外は、open( )メソッドをコールし、使用するソース・プラグインがこのメソッドをサポートしていない場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


processCommand( )

構文

processCommand(ctx IN OUT RAW,

command IN VARCHAR2,

arglist IN VARCHAR2,

result OUT RAW)

RETURN RAW;

説明

コマンドおよび関連する引数をソース・プラグインに送信します。このメソッドは、ユーザー定義ソースのみでサポートされています。

パラメータ

ctx

ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。

command

ソース・プラグインで認識される任意のコマンドを指定します。

arglist

コマンドの引数を指定します。

result

ソース・プラグインによって戻される、このメソッドのコール結果です。

使用上の注意

このメソッドを使用して、任意のコマンドおよびその引数をプラグインに送信します。指定したコマンドは、このメソッドでは解釈されず、そのまま渡されて処理されます。

このメソッドのコールでは、ORDPLUGINS.ORDX_<srcType>_SOURCEプラグイン・パッケージが使用されます。

プラグマ

なし

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、processCommand( )メソッドをコールし、srcType属性の値がNULLの場合に発生します。

ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED

この例外は、processCommand( )メソッドをコールし、使用するソース・プラグインがこのメソッドをサポートしていない場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


read( )

構文

read(ctx IN OUT RAW,

startPos IN INTEGER,

numBytes IN OUT INTEGER,

buffer OUT RAW);

説明

ソースの開始位置(startPos)からnumBytesのバッファを読み取ります。

パラメータ

ctx

ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。

startPos

データ・ソースの開始位置を指定します。

numBytes

データ・ソースから読み取るバイト数を指定します。

buffer

データの読取り先バッファを指定します。

使用上の注意

このメソッドは、HTTPソースにはサポートされていません。

HTTPソース・タイプの読取りを確実に行うには、URLソース全体の読取り要求を実行する必要があります。HTTPソース・タイプ用の読取りメソッドを実装するには、HTTPソース・タイプ用に修正したソース・プラグイン内で、このメソッドを独自に実装する必要があります。

このメソッドのコールでは、ORDPLUGINS.ORDX_<srcType>_SOURCEプラグイン・パッケージが使用されます。

プラグマ

なし

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、read( )メソッドをコールし、srcType属性の値がNULLの場合に発生します。

ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED

この例外は、read( )メソッドをコールし、使用するソース・プラグインがこのメソッドをサポートしていない場合に発生します。

ORDSourceExceptions.NULL_SOURCE

この例外は、read( )メソッドをコールし、local属性の値が1またはNULLで、localData属性の値がNULLの場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


setLocal( )

構文

setLocal( );

説明

BLOBデータがデータベース内のlocalData属性に格納されていることを示すlocal属性を設定します。

パラメータ

なし

使用上の注意

このメソッドは、local属性を1(データがlocalData属性でローカルに格納されていることを意味する)に設定します。

プラグマ

なし

例外

なし

なし


setSourceInformation( )

構文

setSourceInformation(source_type IN VARCHAR2,

source_location IN VARCHAR2,

source_name IN VARCHAR2);

説明

外部データ・ソースを記述するsrcType、srcLocationおよびsrcName属性について、指定されたサブコンポーネント情報を設定します。

パラメータ

source_type

外部ソース・データのタイプを指定します。詳細は、「ORDSourceオブジェクト型」を参照してください。

source_location

外部ソース・データの位置を指定します。詳細は、「ORDSourceオブジェクト型」を参照してください。

source_name

外部ソース・データの名前を指定します。詳細は、「ORDSourceオブジェクト型」を参照してください。

使用上の注意

import( )メソッドをコールする前に、setSourceInformation( )メソッドをコールしてsrcType、srcLocationおよびsrcName属性情報を設定し、データ・ソースの位置を記述する必要があります。importFrom( )またはexport( )メソッドをコールする場合、これらの属性はimportFrom( )またはexport( )コールが正常終了した後で設定されます。

このメソッドを使用する前に、source_locationパラメータで指定したディレクトリが存在するか、または作成されていることを確認する必要があります。

プラグマ

なし

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、setSourceInformation( )メソッドをコールし、source_typeパラメータの値がNULLの場合に発生します。

この例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


setUpdateTime( )

構文

setUpdateTime(current_time DATE);

説明

updateTime属性の値を、指定された時刻に設定します。

パラメータ

current_time

更新時刻を指定します。

使用上の注意

current_timeがNULLの場合、updateTimeはSYSDATE(現在の時刻)に設定されます。

プラグマ

なし

例外

なし

なし


trim( )

構文

trim(ctx IN OUT RAW,

newlen IN INTEGER) RETURN INTEGER;

説明

データ・ソースを切り捨てます。

パラメータ

ctx

ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。

newlen

切捨て後の新しい長さを指定します。

使用上の注意

このメソッドのコールでは、ORDPLUGINS.ORDX_<srcType>_SOURCEプラグイン・パッケージが使用されます。

RETURN INTEGERには、成功した場合は0(ゼロ)、失敗した場合は0より大きい値(1など)が戻されます。正確な数字とその意味は、プラグインによって定義されます。たとえば、ファイル・プラグインの場合、1は「ファイルが見つからない」、2は「指定したディレクトリが見つからない」という意味です。

プラグマ

なし

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、trim( )メソッドをコールし、srcType属性の値がNULLの場合に発生します。

ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED

この例外は、trim( )メソッドをコールし、使用するソース・プラグインがこのメソッドをサポートしていない場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし


write( )

構文

write(ctx IN OUT RAW,

startPos IN INTEGER,

numBytes IN OUT INTEGER,

buffer IN RAW);

説明

ソースの開始位置(startPos)からnumBytesのバッファを書き込みます。

パラメータ

ctx

ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。

startPos

バッファのコピー先のソースの開始位置を指定します。

numBytes

ソースに書き込むバイト数を指定します。

buffer

データの書込み先のバッファを指定します。

使用上の注意

このメソッドは、ソースで、任意のバイト位置からnumBytesの書込みが可能であることを想定しています。たとえば、fileおよびHTTPソース・タイプは書込みできないため、このメソッドをサポートしていません。

このメソッドのコールでは、ORDPLUGINS.ORDX_<srcType>_SOURCEプラグイン・パッケージが使用されます。

プラグマ

なし

例外

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

この例外は、write( )メソッドをコールし、srcType属性の値がNULLの場合に発生します。

ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED

この例外は、write( )メソッドをコールし、使用するソース・プラグインがこのメソッドをサポートしていない場合に発生します。

ORDSourceExceptions.NULL_SOURCE

この例外は、read( )メソッドをコールし、local属性の値が1またはNULLで、localData属性の値がNULLの場合に発生します。

これらの例外の詳細は、付録Hを参照してください。

なし