Oracle Streamsパッケージの1つであるDBMS_CAPTURE_ADM
パッケージでは、取得プロセスの開始、停止および構成を実行するためのサブプログラムが提供されています。取得した変更のソースはREDOログで、取得した変更のリポジトリはキューです。
関連項目: このパッケージおよび取得プロセスの詳細は、『Oracle Streams概要および管理』および『Oracle Streamsレプリケーション管理者ガイド』を参照してください。 |
この章では、次の項目について説明します。
表28-1 DBMS_CAPTURE_ADMパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
ABORT_GLOBAL_INSTANTIATIONプロシージャ |
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ABORT_SCHEMA_INSTANTIATIONプロシージャ |
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ABORT_SYNC_INSTANTIATIONプロシージャ |
|
ABORT_TABLE_INSTANTIATIONプロシージャ |
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取得プロセスを変更します。 |
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同期取得を変更します。 |
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現行のデータベースのデータ・ディクショナリをREDOログに抽出し、すべての主キー列と一意キー列についてデータベースのサプリメンタル・ロギングを自動的に指定します。 |
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取得プロセスを作成します。 |
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同期取得を作成します。 |
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取得プロセスを削除します。 |
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指定した取得プロセスまたは同期取得によって取得される論理変更レコード(LCR)に追加属性を記録するかどうかを指示します。 |
PREPARE_GLOBAL_INSTANTIATIONプロシージャ |
別のデータベースで、データベース内のすべての表をインスタンス化するために必要な同期化を行い、表内のキー列またはすべての列でサプリメンタル・ロギングを有効にできます。 |
PREPARE_SCHEMA_INSTANTIATIONプロシージャ |
別のデータベースで、スキーマ内のすべての表をインスタンス化するために必要な同期化を行い、表内のキー列またはすべての列でサプリメンタル・ロギングを有効にできます。 |
PREPARE_SYNC_INSTANTIATIONファンクション |
別のデータベースで、1つ以上の表をインスタンス化するために必要な同期化を行い、準備SCNを戻します。 |
PREPARE_TABLE_INSTANTIATIONプロシージャ |
別のデータベースで、表をインスタンス化するために必要な同期化を行い、表内のキー列またはすべての列でサプリメンタル・ロギングを有効にできます。 |
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取得プロセス・パラメータを指定した値に設定します。 |
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取得プロセスを開始します。取得プロセスは、REDOログを調査し、取り出したREDO情報を関連キューにエンキューします。 |
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取得プロセスを停止してREDOログの調査を中断します。 |
注意: 特に指定がないかぎり、すべてのサブプログラムがコミットされます。 |
このプロシージャは、PREPARE_GLOBAL_INSTANTIATION
、PREPARE_SCHEMA_INSTANTIATION
およびPREPARE_TABLE_INSTANTIATION
プロシージャの実行効果を元に戻します。
具体的には、このプロシージャは次の操作を実行します。
データベース、スキーマおよび表のインスタンス化に関連するデータ・ディクショナリ情報を削除します。
PREPARE_GLOBAL_INSTANTIATION
、PREPARE_SCHEMA_INSTANTIATION
およびPREPARE_TABLE_INSTANTIATION
プロシージャで有効にしたサプリメンタル・ロギングを削除します。
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.ABORT_GLOBAL_INSTANTIATION();
このプロシージャは、PREPARE_SCHEMA_INSTANTIATION
プロシージャの実行効果を元に戻します。 また、指定したスキーマ内にある表のPREPARE_TABLE_INSTANTIATION
プロシージャの実行結果も元に戻します。
具体的には、このプロシージャは次の操作を実行します。
スキーマのインスタンス化およびスキーマ内の表のインスタンス化に関連するデータ・ディクショナリ情報を削除します。
PREPARE_SCHEMA_INSTANTIATION
プロシージャで有効にしたサプリメンタル・ロギングを削除します。
指定したスキーマ内にある表のPREPARE_TABLE_INSTANTIATION
プロシージャで有効にしたサプリメンタル・ロギングを削除します。
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.ABORT_SCHEMA_INSTANTIATION( schema_name IN VARCHAR2);
パラメータ
このプロシージャは、PREPARE_SYNC_INSTANTIATION
プロシージャの実行効果を元に戻します。具体的には、表のインスタンス化に関連するデータ・ディクショナリ情報を削除します。
このプロシージャはオーバーロードされています。table_names
パラメータは、一方のバージョンではVARCHAR2
データ型であり、もう一方のバージョンではDBMS_UTILITY.UNCL_ARRAY
データ型です。
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.ABORT_SYNC_INSTANTIATION( table_names IN VARCHAR2); DBMS_CAPTURE_ADM.ABORT_SYNC_INSTANTIATION( table_names IN DBMS_UTILITY.UNCL_ARRAY);
パラメータ
表28-3 ABORT_SYNC_INSTANTIATIONプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
いずれのバージョンのプロシージャも、それぞれの表の名前を |
このプロシージャは、PREPARE_TABLE_INSTANTIATION
プロシージャの実行効果を元に戻します。
具体的には、このプロシージャは次の操作を実行します。
表のインスタンス化に関連するデータ・ディクショナリ情報を削除します。
PREPARE_TABLE_INSTANTIATION
プロシージャで有効にしたサプリメンタル・ロギングを削除します。
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.ABORT_TABLE_INSTANTIATION( table_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表28-4 ABORT_TABLE_INSTANTIATIONプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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準備中のインスタンス化の結果を元に戻す表の名前。 |
このプロシージャは、取得プロセスを変更します。
関連項目: 取得プロセスの変更の詳細は、『Oracle Streams概要および管理』を参照してください。 |
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.ALTER_CAPTURE( capture_name IN VARCHAR2, rule_set_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, remove_rule_set IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, start_scn IN NUMBER DEFAULT NULL, use_database_link IN BOOLEAN DEFAULT NULL, first_scn IN NUMBER DEFAULT NULL, negative_rule_set_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, remove_negative_rule_set IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, capture_user IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, checkpoint_retention_time IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表28-5 ALTER_CAPTUREプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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変更する取得プロセスの名前。既存の取得プロセス名を指定する必要があります。所有者を指定しないでください。 |
|
取得プロセスに対するポジティブ・ルール・セットの名前。ポジティブ・ルール・セットには、変更の取得を取得プロセスに指示するためのルールが含まれています。 取得プロセスのポジティブ・ルール・セットを変更するには、既存のルール・セットを 指定したルール・セットが存在しない場合は、エラーが戻されます。ルール・セットを作成し、そのルール・セットにルールを追加するには、
関連項目: 取得プロセスによって取得可能な変更の詳細は、『Oracle Streams概要および管理』を参照してください。 |
|
取得プロセスのネガティブ・ルール・セットが存在するときに、取得プロセスに対するポジティブ・ルール・セットを削除すると、取得プロセスは、ネガティブ・ルール・セットによって破棄されない、サポートされているすべての変更を取得します。
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|
データベースの有効なSCNのうち、取得プロセスによる変更の取得の開始時に使用するSCN(開始時SCN)。SCN値は、取得プロセスの最初のSCN値以上にします。また、開始時SCNを再設定する前に、取得プロセスを停止する必要があります。 無効なSCNが指定された場合または取得プロセスが有効である場合に、エラーが戻されます。 |
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REDOログ内の最小(最初の)SCN値を指定します。取得プロセスでは、このSCN値から変更の取得を開始できます。取得プロセスに対して新たに最小SCNを指定する場合、その最小SCNは次の条件を満たす必要があります。
指定した最小SCNがこれら3つの条件を満たさない場合は、エラーが戻されます。これらのすべての条件を満たすSCN値を決定する方法は、「使用上の注意」を参照してください。 最小(最初の)SCNを変更すると、以前のSCNからの取得プロセス再開に必要な情報が取得プロセスのLogMinerデータ・ディクショナリからパージされます。 LogMinerデータ・ディクショナリの詳細は、「BUILDプロシージャ」を参照してください。 指定された最小SCNが取得プロセスに対する現行の開始時SCNより大きい場合は、現行の開始時SCNが自動的に新しい最小SCNに変更されます。 |
|
取得プロセスに対するネガティブ・ルール・セットの名前。ネガティブ・ルール・セットには、変更の破棄を取得プロセスに指示するためのルールが含まれています。 取得プロセスのネガティブ・ルール・セットを変更するには、既存のルール・セットを 指定したルール・セットが存在しない場合は、エラーが戻されます。ルール・セットを作成し、そのルール・セットにルールを追加するには、
1つの取得プロセスに対してポジティブ・ルール・セットとネガティブ・ルール・セットの両方を指定した場合は、常にネガティブ・ルール・セットが最初に評価されます。 |
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取得プロセスのポジティブ・ルール・セットが存在するときに、取得プロセスに対するネガティブ・ルール・セットを削除すると、取得プロセスは、ポジティブ・ルール・セットによって破棄されない、サポートされているすべての変更を取得します。
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ユーザーを指定します。このユーザーのセキュリティ・ドメイン内で、取得プロセスは、取得プロセスのルール・セットを満足する変更を取得し、取得プロセス・ルールに対して構成されているカスタム・ルールベースの変換を実行します。 取得ユーザーを変更するには、 取得ユーザーを変更すると、取得プロセスで使用されるキューに対するエンキュー権限が新しい取得ユーザーに付与され、その取得ユーザーがキューの保護キュー・ユーザーとして構成されます。なお、取得ユーザーには次の権限が必要です。
これらの権限は、取得ユーザーに直接付与する必要があります。ロールを通して付与することはできません。 このパラメータの値を変更すると、取得プロセスは自動的に停止し、再開します。 注意: 指定したユーザーが |
|
取得プロセスで自動的にパージが行われるまでチェックポイントが保存される日数。チェックポイントを自動的にパージしない場合は、 日数を指定すると、チェックポイントが取得されてから指定した日数後に、取得プロセスによってチェックポイントがパージされます。小数値を使用して時間単位で指定することもできます。 たとえば、6時間は、 チェックポイントがパージされると、そのチェックポイントに対応するアーカイブREDOログ・ファイルのLogMinerデータ・ディクショナリ情報もパージされ、取得プロセスの 関連項目: チェックポイントの保存期間の詳細は、『Oracle Streams概要および管理』を参照してください。 |
使用上の注意
取得プロセスの最初の(最小)SCNを変更する場合は、first_scn
パラメータで説明した条件を満たすSCN値を指定する必要があります。データベース内の個々の取得プロセスについて、最初のSCN、適用されているSCNおよび必要とされるチェックポイントSCNの現行の値を確認するには、次のような問合せを使用します。
SELECT CAPTURE_NAME, FIRST_SCN, APPLIED_SCN, REQUIRED_CHECKPOINT_SCN FROM DBA_CAPTURE;
このプロシージャは、同期取得を変更します。
関連項目: 取得プロセスの変更の詳細は、『Oracle Streams概要および管理』を参照してください。 |
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.ALTER_SYNC_CAPTURE( capture_name IN VARCHAR2, rule_set_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, capture_user IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表28-6 ALTER_SYNC_CAPTUREプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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変更する同期取得の名前。既存の同期取得名を指定する必要があります。所有者を指定しないでください。 |
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同期取得に対するポジティブ・ルール・セットの名前。ポジティブ・ルール・セットには、変更の取得を同期取得に指示するためのルールが含まれています。 同期取得のルール・セットを変更するには、既存のルール・セットを 指定したルール・セットが存在しない場合は、エラーが戻されます。
関連項目: 同期取得によって取得可能な変更の詳細は、『Oracle Streams概要および管理』を参照してください。 |
|
ユーザーを指定します。このユーザーのセキュリティ・ドメイン内で、同期取得は、同期取得のルール・セットを満たす変更を取得し、同期取得ルールに対して構成されているカスタム・ルールベースの変換を実行します。 取得ユーザーを変更するには、 取得ユーザーを変更すると、同期取得で使用されるキューに対するエンキュー権限が新しい取得ユーザーに付与され、その取得ユーザーがキューの保護キュー・ユーザーとして構成されます。なお、取得ユーザーには次の権限が必要です。
これらの権限は、取得ユーザーに直接付与する必要があります。ロールを通して付与することはできません。 注意: 指定したユーザーが |
このプロシージャは、現行のデータベースのデータ・ディクショナリをREDOログに抽出し、次のSQL文を実行して、データベースのサプリメンタル・ロギングを自動的に指定します。
ALTER DATABASE ADD SUPPLEMENTAL LOG DATA;
このプロシージャはオーバーロードされています。 このプロシージャの一方のバージョンではOUT
パラメータfirst_scn
を使用しますが、もう一方のバージョンでは使用しません。
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.BUILD( first_scn OUT NUMBER); DBMS_CAPTURE_ADM.BUILD();
パラメータ
表28-7 BUILDプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
REDOログに抽出されるデータ・ディクショナリに対応する最初の(最小)SCN値を指定します。この値は、取得プロセスの最初のSCNとして指定できます。 |
使用上の注意
このプロシージャは、処理中のトランザクションが存在する場合、それらのトランザクションが完了のためにコミットされるまで待機します。処理中のトランザクションとは、データ・ディクショナリの構築時にアクティブになっているトランザクションのことです。
このプロシージャは、ソース・データベースで繰り返し実行できます。
ソース・データベースで発生する変更を取得プロセスによって取得する場合は、このプロシージャをソース・データベースで少なくとも1回は実行する必要があります。ローカル・ソース・データベースまたはダウンストリーム・データベースで取得プロセスを起動すると、REDOログに抽出された情報に基づいて、LogMinerデータ・ディクショナリが作成されます。
LogMinerデータ・ディクショナリは、取得する変更の詳細を判別するために取得プロセスで使用される個別のデータ・ディクショナリです。 ソース・データベースの1次データ・ディクショナリが、取得プロセスでスキャンされているREDOデータと同期化されない場合があるため、LogMinerデータ・ディクショナリが必要となります。
このプロシージャを実行した後、DICTIONARY_BEGIN
列の値がYES
であるという条件式を指定して、V$ARCHIVED_LOG
動的パフォーマンス・ビューのFIRST_CHANGE#
列の値を問い合せると、データベースの最小SCNの値がわかります。この最小SCNの値は、取得プロセスに対する最初のSCNとして指定できます。 取得プロセスに対する最初のSCNは、REDOログ内にある最小のSCNです。取得プロセスでは、この最小SCNから変更の取得を開始できます。DBMS_CAPTURE_ADM
パッケージ内のCREATE_CAPTURE
プロシージャまたはALTER_CAPTURE
プロシージャの実行時に、取得プロセスに対する最初のSCNを指定できます。
このプロシージャは、取得プロセスを作成します。
関連項目:
|
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.CREATE_CAPTURE( queue_name IN VARCHAR2, capture_name IN VARCHAR2, rule_set_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, start_scn IN NUMBER DEFAULT NULL, source_database IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, use_database_link IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, first_scn IN NUMBER DEFAULT NULL, logfile_assignment IN VARCHAR2 DEFAULT 'implicit', negative_rule_set_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, capture_user IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, checkpoint_retention_time IN NUMBER DEFAULT 60);
パラメータ
表28-8 CREATE_CAPTUREプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
取得プロセスが変更をエンキューするキューの名前。既存のキューを 注意: |
|
作成する取得プロセスの名前。 注意: |
|
取得プロセスに対するポジティブ・ルール・セットの名前。ポジティブ・ルール・セットには、変更の取得を取得プロセスに指示するためのルールが含まれています。 取得プロセスに対してポジティブ・ルール・セットを使用する場合は、既存のルール・セットを 指定したルール・セットが存在しない場合は、エラーが戻されます。ルール・セットを作成し、そのルール・セットにルールを追加するには、
取得プロセスのネガティブ・ルール・セットが存在するときに 関連項目: 取得プロセスによって取得可能な変更の詳細は、『Oracle Streams概要および管理』を参照してください。 |
|
データベースの有効なSCNのうち、取得プロセスによる変更の取得の開始時に使用するSCN(開始時SCN)。 無効なSCNが指定された場合はエラーが戻されます。 関連項目: |
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ソース・データベースのグローバル名。ソース・データベースは、取得対象の変更が発生したデータベースです。 ドメイン名を指定しない場合は、自動的にドメイン名がデータベース名に追加されます。たとえば、ドメイン名が このパラメータに |
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ダウンストリーム取得プロセスの作成時に、
|
|
REDOログ内の最小(最初の)SCN値を指定します。取得プロセスでは、このSCN値から変更の取得を開始できます。 このパラメータに ソース・データベースで 関連項目: |
|
デフォルト値である
ローカル取得プロセス用のこのパラメータに対して 関連項目: REDOログ・ファイルを手動で追加する方法は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
取得プロセスに対するネガティブ・ルール・セットの名前。ネガティブ・ルール・セットには、変更の破棄を取得プロセスに指示するためのルールが含まれています。 取得プロセスに対してネガティブ・ルール・セットを使用する場合は、既存のルール・セットを
取得プロセスのポジティブ・ルール・セットが存在するときに 指定したルール・セットが存在しない場合は、エラーが戻されます。ルール・セットを作成し、そのルール・セットにルールを追加するには、 1つの取得プロセスに対してポジティブ・ルール・セットとネガティブ・ルール・セットの両方を指定した場合は、常にネガティブ・ルール・セットが最初に評価されます。 |
|
ユーザーを指定します。このユーザーのセキュリティ・ドメイン内で、取得プロセスは、取得プロセスのルール・セットを満足する変更を取得し、取得プロセス・ルールに対して構成されているカスタム・ルールベースの変換を実行します。 取得ユーザーを設定できるのは、 注意: 指定したユーザーが 関連項目: このパラメータの詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
取得プロセスで自動的にパージが行われるまでチェックポイントが保存される日数。チェックポイントを自動的にパージしない場合は、 日数を指定すると、チェックポイントが取得されてから指定した日数後に、取得プロセスによってチェックポイントがパージされます。小数値を使用して時間単位で指定することもできます。 たとえば、6時間は、 チェックポイントがパージされると、そのチェックポイントに対応するアーカイブREDOログ・ファイルのLogMinerデータ・ディクショナリ情報もパージされ、取得プロセスの 関連項目: チェックポイントの保存期間の詳細は、『Oracle Streams概要および管理』を参照してください。 |
使用上の注意
このプロシージャを実行する場合は、次の使用上の注意を考慮する必要があります。
CREATE_CAPTUREプロシージャを実行するユーザーに必要なDBAロール
このプロシージャを実行するユーザーには、DBA
ロールを付与する必要があります。
取得ユーザー要件
capture_user
パラメータでは、取得プロセスのルール・セットを満たす変更を取得するユーザーを指定します。このユーザーには、変更を取得するためのいくつかの権限が必要です。このプロシージャを実行すると、取得プロセスで使用されるキューに対するエンキュー権限が取得ユーザーに付与され、その取得ユーザーがキューの保護キュー・ユーザーとして構成されます。
なお、取得ユーザーには次の権限が必要です。
取得プロセスで使用されるルール・セットのEXECUTE
権限
ポジティブ・ルール・セットで使用されるすべてのルールベース変換ファンクションのEXECUTE
権限
取得プロセスによって実行されるルールベース変換の内部で呼び出されるすべてのパッケージ(オラクル社が提供するパッケージを含む)のEXECUTE
権限
これらの権限は、取得ユーザーに直接付与する必要があります。ロールを通して付与することはできません。
注意:
|
最小SCNと開始時SCNの設定
このプロシージャを使用して取得プロセスを作成する場合、取得プロセスの最小SCNおよび開始時SCNを指定できます。 取得プロセスは、開始時SCNが最小SCNまたはチェックポイントSCNより大きい場合でも、最小SCNまたは既存の取得プロセスのチェックポイント以降のREDOデータをスキャンします。 この場合、取得プロセスは、開始時SCNより前のREDOデータの変更を取得しません。 取得プロセスの作成時に、最小SCNと開始時SCNの差をできるかぎり小さくして、取得プロセスでスキャンされるREDOの量を最小限に抑えることをお薦めします。
取得プロセスの動作は、これらのSCNの設定値、および取得プロセスがローカルであるかダウンストリームであるかによって異なる場合があります。
次の表に、SCNの設定値に対する取得プロセスの動作を示します。
最小SCNの設定 | 開始時SCNの設定 | 取得プロセスのタイプ | 説明 |
---|---|---|---|
NULL 以外 |
NULL |
ローカルまたはダウンストリーム | 新しい取得プロセスは、first_scn パラメータに指定した値から開始される新しいLogMinerセッションとともに、ローカル・データベースで作成されます。 開始時SCNは、指定した最小SCN値に自動的に設定されます。新しい取得プロセスでは、このSCNより前に行われた変更は取得されません。
これらのSCN設定で作成したローカル取得プロセスおよびダウンストリーム取得プロセスでは、取得プロセスの動作は同じになります。ただし、ローカル取得プロセスはソース・データベースで作成され、ダウンストリーム取得プロセスはダウンストリーム・データベースで作成されます。 |
NULL 以外 |
NULL 以外 |
ローカルまたはダウンストリーム | start_scn パラメータに指定した値がfirst_scn パラメータに指定した値以上である場合、指定した最小SCNから開始される新しいLogMinerセッションとともに、新しい取得プロセスがローカル・データベースで作成されます。 この場合、新しい取得プロセスでは、指定した開始時SCNより前に行われた変更は取得されません。 start_scn パラメータに指定した値がfirst_scn パラメータに指定した値より小さい場合、エラーが発生します。
これらのSCN設定で作成したローカル取得プロセスおよびダウンストリーム取得プロセスでは、取得プロセスの動作は同じになります。ただし、ローカル取得プロセスはソース・データベースで作成され、ダウンストリーム取得プロセスはダウンストリーム・データベースで作成されます。 |
NULL |
NULL 以外 |
ローカル | 次のいずれかの条件に該当した場合、新しい取得プロセスによって新しいLogMinerデータ・ディクショナリが作成されます。
いずれの場合も、取得プロセスの作成時に ただし、ローカル・ソース・データベースに、チェックポイントを取得した既存のローカル取得プロセスが1つ以上存在する場合、新しい取得プロセスは、既存のLogMinerデータ・ディクショナリをこの既存の取得プロセスと共有します。 この場合、指定した開始時SCN以下の最小SCNを持つ取得プロセスが、1回以上正常に実行されている必要があります。また、処理中のトランザクションが存在する場合は、それらのトランザクションがコミットされた後に取得プロセスが作成されます。 ローカル・ソース・データベースに既存の取得プロセスが存在せず(チェックポイントを取得済の既存の取得プロセスが存在しない)、指定された開始時SCNがデータベースの現行のSCNより小さい場合は、エラーが発生します。 |
NULL |
NULL 以外 |
ダウンストリーム | CREATE_CAPTURE プロシージャによるダウンストリーム取得プロセスの作成時に、first_scn パラメータがNULL に設定されている場合は、use_database_link パラメータをTRUE に設定する必要があります。そうでない場合は、エラーが発生します。 データベース・リンクを使用して、ソース・データベースの現行のSCNを取得します。
次のいずれかの条件に該当した場合、新しい取得プロセスによって新しいLogMinerデータ・ディクショナリが作成されます。
いずれの場合も、取得プロセスの作成時に ただし、ダウンストリーム・データベースで、1つ以上の既存の取得プロセスがチェックポイントを取得済で、ソース・データベースに対する変更を取得する場合、新しい取得プロセスは、既存のLogMinerデータ・ディクショナリを1つ以上の既存の取得プロセスと共有します。 この場合、指定した開始時SCN以下の最小SCNを持つこれらの既存の取得プロセスのいずれかが、1回以上正常に実行されている必要があります。また、処理中のトランザクションが存在する場合は、それらのトランザクションがコミットされた後に取得プロセスが作成されます。 ソース・データベースに対する変更を取得する既存の取得プロセスがダウンストリーム・データベースに存在せず(チェックポイントを取得済の既存の取得プロセスが存在しない)、 |
NULL |
NULL |
ローカルまたはダウンストリーム | 動作は、first_scn パラメータをNULL に設定し、start_scn パラメータをソース・データベースの現行のSCNに設定した場合と同じになります。 |
注意: DBMS_STREAMS_ADM パッケージを使用して取得プロセスを作成する場合は、取得プロセスの作成時に最小SCNと開始時SCNをNULL に設定する必要があります。 |
ログ・ファイルの明示的な割当て
logfile_assignment
パラメータにexplicit
を指定した場合は、次のSQL文を使用して、ダウンストリーム・データベースに手動でREDOログ・ファイルを追加します。
ALTER DATABASE REGISTER LOGICAL LOGFILE file_name FOR capture_process;
ここで、file_name
は追加するREDOログ・ファイルの名前であり、capture_process
はダウンストリーム・データベースでREDOログ・ファイルを使用する取得プロセスの名前です。 capture_process
には、logminer_session_name
と同じ名前を必ず指定してください。REDOログ・ファイルは、ダウンストリーム・データベースが実行されるサイトに存在する必要があります。 ダウンストリーム・データベースが実行されるサイトに手動でREDOログ・ファイルを転送する場合は、DBMS_FILE_TRANSFER
パッケージ、FTPまたはその他の転送手法を使用する必要があります。
関連項目: ALTER DATABASE 文の詳細は『Oracle Database SQL言語リファレンス』、REDOログ・ファイルの登録方法の詳細は『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。 |
このプロシージャは、同期取得を作成します。
関連項目: 同期取得の作成の詳細は、『Oracle Streams概要および管理』を参照してください。 |
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.CREATE_SYNC_CAPTURE( queue_name IN VARCHAR2, capture_name IN VARCHAR2, rule_set_name IN VARCHAR2, capture_user IN VARCHAR2 DEFAULT NUL);
パラメータ
表28-9 CREATE_SYNC_CAPTUREプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
同期取得が変更をエンキューするキューの名前。既存のキューを 注意: |
|
作成する同期取得の名前。 注意: |
|
同期取得に対するポジティブ・ルール・セットの名前。ポジティブ・ルール・セットには、変更の取得を同期取得に指示するためのルールが含まれています。 既存のルール・セットを 指定したルール・セットが存在しない場合は、エラーが戻されます。
注意: 同期取得ルールは、 関連項目: 同期取得によって取得可能な変更の詳細は、『Oracle Streams概要および管理』を参照してください。 |
|
ユーザーを指定します。このユーザーのセキュリティ・ドメイン内で、同期取得は、同期取得のルール・セットを満たす変更を取得し、同期取得ルールに対して構成されているカスタム・ルールベースの変換を実行します。 取得ユーザーを設定できるのは、 注意: 指定したユーザーが 関連項目: このパラメータの詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
使用上の注意
CREATE_SYNC_CAPTURE
プロシージャは、同期取得の作成時に、変更を取得する各表の排他ロックを取得する必要があります。これらの表は、同期取得に対して指定されたルール・セットのルールによって決定されます。同期取得が変更を取得する表に未処理のトランザクションが存在する場合、このプロシージャはロックを取得できるまで待機します。
capture_user
パラメータでは、同期取得のルール・セットを満たす変更を取得するユーザーを指定します。このユーザーには、変更を取得するためのいくつかの権限が必要です。
なお、取得ユーザーには次の権限が必要です。
queue_nameパラメータに指定したキューのENQUEUE
権限
同期取得で使用されるルール・セットのEXECUTE
権限
ルール・セットで使用されるすべてのルールベース変換ファンクションのEXECUTE
権限
同期取得によって実行されるルールベース変換の内部で呼び出されるすべてのパッケージ(オラクル社が提供するパッケージを含む)のEXECUTE
権限
これらの権限は、取得ユーザーに直接付与する必要があります。ロールを通して付与することはできません。
注意: 取得ユーザーは、データベース・オブジェクトに対する権限を持っていなくても、データベース・オブジェクトに対する変更を取得できます。同期取得では、データベース・オブジェクトに対する変更をルールベースの変換ファンクションに渡すことができます。したがって、同期取得を構成するときは、セキュリティ問題に留意する必要があります。 |
このプロシージャは、取得プロセスを削除します。
注意: 取得プロセスを削除するには、その取得プロセスを事前に停止する必要があります。 |
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.DROP_CAPTURE( capture_name IN VARCHAR2, drop_unused_rule_sets IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表28-10 DROP_CAPTUREプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
削除する取得プロセスの名前。既存の取得プロセス名を指定します。所有者を指定しないでください。 |
|
|
使用上の注意
このプロシージャを使用して取得プロセスを削除すると、その取得プロセスに対してDBMS_STREAMS_ADM
パッケージで作成したルールに関する情報は、Oracle Streamsルールのデータ・ディクショナリ・ビューから削除されます。そのようなルールが取得プロセスのどのルール・セットに含まれているかに関係なく、ルールに関する情報は削除されます。
Oracle Streamsルールのデータ・ディクショナリ・ビューは次のとおりです。
ALL_STREAMS_GLOBAL_RULES
DBA_STREAMS_GLOBAL_RULES
ALL_STREAMS_MESSAGE_RULES
DBA_STREAMS_MESSAGE_RULES
ALL_STREAMS_SCHEMA_RULES
DBA_STREAMS_SCHEMA_RULES
ALL_STREAMS_TABLE_RULES
DBA_STREAMS_TABLE_RULES
ALL_STREAMS_RULES
DBA_STREAMS_RULES
関連項目: Oracle Streamsデータ・ディクショナリ・ビューの詳細は、『Oracle Streams概要および管理』を参照してください。 |
このプロシージャは、指定した取得プロセスまたは同期取得によって取得される論理変更レコード(LCR)に追加属性を記録するかどうかを指示します。
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.INCLUDE_EXTRA_ATTRIBUTE( capture_name IN VARCHAR2, attribute_name IN VARCHAR2, include IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表28-11 INCLUDE_EXTRA_ATTRIBUTEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
取得プロセスまたは同期取得の名前。既存の取得プロセス名または同期取得名を指定します。所有者を指定しないでください。 |
|
取得プロセスまたは同期取得によって取得される論理変更レコード(LCR)に記録する属性名、またはLCRから除外する属性名を指定します。指定できる属性名は次のとおりです。
|
|
|
使用上の注意
一部の情報は、それらの情報が取得されるようにこのプロシージャを使用して指定しないかぎり、取得プロセスまたは同期取得によって取得されません。取得プロセスまたは同期取得によって取得された情報から特定の追加属性を除外する場合は、目的の属性を指定し、include
パラメータをFALSE
に設定します。
このプロシージャは、別のデータベースで、データベース内のすべての表をインスタンス化するために必要な同期化を行い、表内のキー列またはすべての列でサプリメンタル・ロギングを有効にできます。取得プロセスによってデータベース内の表に対する変更を取得する場合は、このプロシージャを使用して、データベース内の表をインスタンス化する準備を行う必要があります。
このプロシージャは、インスタンス化のためにデータベース内の各オブジェクトの最小SCNを記録します。オブジェクトに対する最小SCNの次のSCNをオブジェクトのインスタンス化に使用できます。このプロシージャを実行すると、データベース内のすべての現行オブジェクトと将来のオブジェクトのインスタンス化が準備されます。
関連項目: インスタンス化およびサプリメンタル・ロギングの詳細は、『Oracle Streamsレプリケーション管理者ガイド』を参照してください。 |
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.PREPARE_GLOBAL_INSTANTIATION supplemental_logging IN VARCHAR2 DEFAULT 'keys');
パラメータ
表28-12 PREPARE_GLOBAL_INSTANTIATIONプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
使用上の注意
このプロシージャは、ソース・データベースで実行します。
データベースに対するすべての変更を取得プロセスによって取得する場合は、取得プロセスを構成した後、このプロシージャを使用してデータベース内の表をインスタンス化する準備を行ってください。
このプロシージャは、別のデータベースで、スキーマ内のすべての表をインスタンス化するために必要な同期化を行い、表内のキー列またはすべての列でサプリメンタル・ロギングを有効にできます。スキーマ内の表に対する変更の取得に取得プロセスを使用する場合は、このプロシージャを使用して、スキーマ内の表をインスタンス化する準備を行う必要があります。
このプロシージャは、インスタンス化のためにスキーマ内の各オブジェクトの最小SCNを記録します。オブジェクトに対する最小SCNの次のSCNをオブジェクトのインスタンス化に使用できます。このプロシージャを実行すると、スキーマ内のすべての現行オブジェクトと将来のオブジェクトのインスタンス化が準備されます。
関連項目: インスタンス化およびサプリメンタル・ロギングの詳細は、『Oracle Streamsレプリケーション管理者ガイド』を参照してください。 |
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.PREPARE_SCHEMA_INSTANTIATION( schema_name IN VARCHAR2, supplemental_logging IN VARCHAR2 DEFAULT 'keys');
パラメータ
表28-13 PREPARE_SCHEMA_INSTANTIATIONプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
スキーマの名前。たとえば、 |
|
|
使用上の注意
このプロシージャは、ソース・データベースで実行します。スキーマに対するすべての変更を取得プロセスによって取得する場合は、取得プロセスを構成した後、このプロシージャを使用してスキーマ内の表をインスタンス化する準備を行ってください。
このファンクションは、別のデータベースで、1つ以上の表をインスタンス化するために必要な同期化を行います。このファンクションは、インスタンス化のために準備された表(複数も可)に対して、準備システム変更番号(SCN)を戻します。
表に対する変更の取得に同期取得を使用する場合は、このファンクションを使用して、1つ以上の表をインスタンス化する準備を行います。
このファンクションは、インスタンス化のために各表の最小SCNを記録します(準備SCN)。オブジェクトに対する最小SCNの次のSCNをオブジェクトのインスタンス化に使用できます。
このファンクションはオーバーロードされています。table_names
パラメータは、一方のバージョンではVARCHAR2
データ型であり、もう一方のバージョンではDBMS_UTILITY.UNCL_ARRAY
データ型です。
関連項目: インスタンス化の詳細は、『Oracle Streamsレプリケーション管理者ガイド』を参照してください。 |
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.PREPARE_SYNC_INSTANTIATION( table_names IN VARCHAR2) RETURN NUMBER; DBMS_CAPTURE_ADM.PREPARE_SYNC_INSTANTIATION( table_names IN DBMS_UTILITY.UNCL_ARRAY) RETURN NUMBER;
パラメータ
表28-14 PREPARE_SYNC_INSTANTIATIONファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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いずれのバージョンのファンクションも、それぞれの表の名前を |
このプロシージャは、別のデータベースで、表をインスタンス化するために必要な同期化を行い、表内のキー列またはすべての列でサプリメンタル・ロギングを有効にできます。表に対する変更の取得に取得プロセスを使用する場合は、このプロシージャを使用して表をインスタンス化する準備を行います。
このプロシージャは、インスタンス化のために表の最小SCNを記録します。オブジェクトに対する最小SCNの次のSCNをオブジェクトのインスタンス化に使用できます。
関連項目: インスタンス化およびサプリメンタル・ロギングの詳細は、『Oracle Streamsレプリケーション管理者ガイド』を参照してください。 |
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.PREPARE_TABLE_INSTANTIATION( table_name IN VARCHAR2, supplemental_logging IN VARCHAR2 DEFAULT 'keys');
パラメータ
表28-15 PREPARE_TABLE_INSTANTIATIONプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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表の名前。 |
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使用上の注意
このプロシージャは、ソース・データベースで実行します。表に対するすべての変更を取得プロセスによって取得する場合は、取得プロセスを構成した後、このプロシージャを使用して表をインスタンス化する準備を行ってください。
このプロシージャは、取得プロセス・パラメータを指定した値に設定します。
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.SET_PARAMETER( capture_name IN VARCHAR2, parameter IN VARCHAR2, value IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表28-16 SET_PARAMETERプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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取得プロセスの名前。所有者を指定しないでください。 |
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設定するパラメータの名前。これらのパラメータのリストについては、「取得プロセスのパラメータ」を参照してください。 |
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パラメータに設定する値。
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使用上の注意
パラメータ値を変更したとき、パラメータの新しい値が有効になるまでに時間がかかる場合があります。
取得プロセスのパラメータ
次の表に、取得プロセスのパラメータを示します。
表28-17 取得プロセスのパラメータ
パラメータ名 | 設定可能な値 | デフォルト | 説明 |
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取得プロセスは、再開されると、最後に停止した時点以降の変更を取得します。 再開された取得プロセスは、新しいセッション識別子を取得します。また、この適用プロセスに関連付けられているプロセスも新しいセッション識別子を取得します。 ただし、取得プロセス番号( |
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このパラメータは、ローカル取得プロセスでは無視されます。 |
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有効なSCN値または |
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取得プロセスは、指定された値以上のSCNを持つ変更レコードの取得前に無効化されます。
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正の整数または |
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取得プロセスは、指定した数のメッセージを取得した後停止します。
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取得プロセスによって取得されるメッセージが自動的に追跡される頻度。 たとえば、このパラメータがデフォルト値の 自動メッセージ追跡に使用される追跡ラベルは、
メッセージの追跡の詳細は、『Oracle Streamsレプリケーション管理者ガイド』を参照してください。 |
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正の整数 |
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取得プロセスのREDOログを同時に調査できるプリペアラ・サーバーの数。 取得プロセスは、リーダー・サーバー1台、プリペアラ・サーバー1台以上およびビルダー・サーバー1台で構成されます。 プリペアラ・サーバーは、REDOログ内で検出された変更を同時に論理変更レコード(LCR)形式にフォーマットします。 各リーダー・サーバー、プリペアラ・サーバーおよびビルダー・サーバーはプロセスです。また、プリペアラ・サーバーの数は、
注意: このパラメータの値を変更すると、取得プロセスは自動的に停止し、再開します。 関連項目: 取得プロセスのコンポーネントの詳細は、『Oracle Streams概要および管理』を参照してください。 |
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取得プロセスによって自動的にフィルタ処理される表は、 |
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同じ取得プロセスの別のインスタンス化が終了するのを待機する最大秒数。同じ取得プロセスの別のインスタンス化がこの時間内に終了しない場合、取得プロセスは開始しません。このパラメータが有用になるのは、取得プロセスを手動で起動する場合に限られます。
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正の整数または |
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取得プロセスは、開始してから指定秒数が経過した後、可能なかぎり早く停止します。
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Oracleサポート・サービスから指示がないかぎり、このパラメータは設定しないでください。 |
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メッセージには、取得プロセスの停止理由が示されます。 |
注意:
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このプロシージャは、取得プロセスを開始します。取得プロセスは、REDOログを調査し、取り出したREDO情報を関連キューにエンキューします。
開始ステータスは永続的に記録されます。したがって、ステータスがENABLED
の場合、取得プロセスはデータベース・インスタンスの起動時に開始されます。
取得プロセスはバックグラウンドのOracleプロセスであり、接頭辞c
が付加されます。
DBMS_AQADM.START_QUEUE
およびDBMS_AQADM.STOP_QUEUE
のエンキューとデキューの状態は、取得プロセスの開始ステータスには影響を与えません。
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.START_CAPTURE( capture_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表28-18 START_CAPTUREプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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取得プロセスの名前。所有者を指定しないでください。 取得プロセスは、LogMinerを使用してREDO情報内の変更を取得します。 |
使用上の注意
取得プロセスのステータスは永続的に記録されます。したがって、ステータスがENABLED
の場合、取得プロセスはデータベース・インスタンスの起動時に開始されます。取得プロセス(c
nnn
)はOracleバックグラウンド・プロセスです。
このプロシージャは、取得プロセスを停止してREDOログの調査を中断します。
停止ステータスは永続的に記録されます。したがって、ステータスがDISABLED
の場合、取得プロセスはデータベース・インスタンスの起動時に開始されません。
DBMS_AQADM.START_QUEUE
およびDBMS_AQADM.STOP_QUEUE
のエンキューとデキューの状態は、取得プロセスの停止ステータスには影響を与えません。
構文
DBMS_CAPTURE_ADM.STOP_CAPTURE( capture_name IN VARCHAR2, force IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表28-19 STOP_CAPTUREプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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取得プロセスの名前。 |
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使用上の注意
取得プロセスのステータスは永続的に記録されます。したがって、ステータスがDISABLED
またはABORTED
の場合、取得プロセスはデータベース・インスタンスの起動時に開始されません。取得プロセス(c
nnn
)はOracleバックグラウンド・プロセスです。