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Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス
11g リリース1(11.1)
E05686-02
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72 DBMS_LOGMNR_D

LogMinerパッケージの1つであるDBMS_LOGMNR_Dパッケージには、次の2つのサブプログラムが含まれています。


関連項目:

LogMinerの詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。

この章では、次の項目について説明します。


DBMS_LOGMNR_Dの使用方法

この項では、DBMS_LOGMNR_Dパッケージの使用に関連する項目について説明します。


概要

LogMinerには、REDOデータを戻す際にオブジェクトIDをオブジェクト名に変換するためのディクショナリが必要です。LogMinerには、ディクショナリの取得に関して次の3つのオプションがあります。

REDOログ・ファイルまたはフラット・ファイルのいずれかにLogMinerディクショナリを抽出するには、BUILDプロシージャを使用します。 オンライン・カタログをディクショナリのソースとして指定する場合は、LogMinerの起動時にDBMS_LOGMNR.START_LOGMNRパッケージを使用してそのように指定します。

デフォルトのSYSAUX表領域以外の表領域をLogMiner表で使用する場合は、SET_TABLESPACEプロシージャを使用します。


関連項目:

LogMinerセッションの実行に使用するパッケージ・サブプログラムについては、「DBMS_LOGMNR」を参照してください。


セキュリティ・モデル

DBMS_LOGMNR_Dパッケージを使用するには、EXECUTE_CATALOG_ROLEロールが必要です。


DBMS_LOGMNR_Dサブプログラムの要約

表72-1 DBMS_LOGMNR_Dパッケージのサブプログラム

サブプログラム 説明

BUILDプロシージャ


LogMinerディクショナリをフラット・ファイルまたは1つ以上のREDOログ・ファイルに抽出します。

SET_TABLESPACEプロシージャ


すべてのLogMiner表を代替の表領域に再作成します。



BUILDプロシージャ

このプロシージャは、REDOログ・ファイルまたはフラット・ファイルのいずれかにLogMinerデータ・ディクショナリを抽出します。

構文

DBMS_LOGMNR_D.BUILD (
     dictionary_filename  IN  VARCHAR2,
     dictionary_location  IN  VARCHAR2,
     options              IN  NUMBER);

パラメータ

表72-2 BUILDプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

dictionary_filename

LogMinerディクショナリ・ファイルの名前を指定します。

dictionary_location

LogMinerディクショナリ・ファイル・ディレクトリのパスを指定します。

options

フラット・ファイル(STORE_IN_FLAT_FILE)またはREDOログ・ファイル(STORE_IN_REDO_LOGS)のいずれかにLogMinerディクショナリを書き込むように指定します。


例外

表72-3 BUILDプロシージャの例外

例外 説明

ORA-01302

ディクショナリ作成オプションが欠落しているか、または正しくありません。

このエラーは次の状況で戻されます。

  • OPTIONSパラメータの値がサポートされる値(STORE_IN_REDO_LOGSSTORE_IN_FLAT_FILE)のいずれかでないか、または指定されていない場合。

  • STORE_IN_REDO_LOGSオプションが指定されておらず、dictionary_filenameパラメータもdictionary_locationパラメータも指定されていない場合。

  • STORE_IN_REDO_LOGSオプションが指定されており、dictionary_filenameまたはdictionary_locationパラメータのいずれかが指定されている場合

ORA-01308

初期化パラメータUTL_FILE_DIRが設定されていません。

ORA-01336

指定されたディクショナリ・ファイルがオープンできません。

このエラーは次の状況で戻されます。

  • dictionary_locationに指定された値が存在しない場合。

  • UTL_FILE_DIR初期化パラメータにdictionary_locationへのアクセス権限が設定されていない場合。

  • ディクショナリ・ファイルが読取り専用の場合。


使用上の注意

例1: フラット・ファイルへのLogMinerディクショナリの抽出

次の例では、指定したパス(/oracle/database)にあるdictionary.oraという名前のフラット・ファイルにLogMinerディクショナリ・ファイルを抽出します。

SQL> EXECUTE dbms_logmnr_d.build('dictionary.ora', -
     '/oracle/database/', -
     options => dbms_logmnr_d.store_in_flat_file);

例2: REDOログ・ファイルへのLogMinerディクショナリの抽出

次の例では、REDOログ・ファイルにLogMiner ディクショナリを抽出します。

SQL> EXECUTE dbms_logmnr_d.build( -
     options => dbms_logmnr_d.store_in_redo_logs);

SET_TABLESPACEプロシージャ

デフォルトでは、すべてのLogMiner表は、SYSAUX表領域を使用するように作成されます。ただし、LogMiner表で代替の表領域を使用できるようにすることをお薦めします。このプロシージャを使用して、LogMiner表を代替の表領域に移動します。

構文

DBMS_LOGMNR_D.SET_TABLESPACE (
     new_tablespace        IN VARCHAR2);

パラメータ

表72-4 SET_TABLESPACEパラメータ

パラメータ 説明

new_tablespace

すでに存在している表領域を示す文字列。この表領域を使用するようにすべてのLogMiner表を移動する場合は、このパラメータを指定します。


使用上の注意

例: DBMS_LOGMNR_D.SET_TABLESPACEプロシージャの使用方法

次の例では、代替表領域の作成およびDBMS_LOGMNR_D.SET_TABLESPACEプロシージャの実行を示します。

SQL> CREATE TABLESPACE  logmnrts$ datafile '/usr/oracle/dbs/logmnrts.f'
     SIZE 25 M REUSE AUTOEXTEND ON MAXSIZE UNLIMITED;

SQL> EXECUTE dbms_logmnr_d.set_tablespace('logmnrts$');