DBMS_REPORTパッケージでは、データベース・サーバーのコンポーネントが、XML、HTMLおよび書式設定されたテキストでのレポートをユーザーに提供できるようにします。 通常、レポートはコンポーネント独自のPL/SQLパッケージを使用して生成されますが(たとえば、SQLパフォーマンス・アナライザではDBMS_SQLPA)、断片的にレポートを生成するコンポーネントは、よりきめ細かいデータを要求する場合にDBMS_REPORTサブプログラムを参照することがあります。
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関連項目:
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この章では、次の項目について説明します。
セキュリティ・モデル
ビュー
DBMS_REPORTパッケージのサブプログラムは、現在のユーザーの権限で動作します。 レポートがDBMS_REPORTインタフェースによって生成される場合、レポートを作成しているコンポーネントは、現在のユーザーがレポートの表示に必要なすべての権限を持っているかどうかを確認します。
DBMS_REPORTパッケージは、『Oracle Databaseリファレンス』にリストされているビューを使用します。
REPORT_COMPONENTS
REPORT_FILES
REPORT_FORMATS
表101-1 DBMS_REPORTパッケージのサブプログラム
| サブプログラム | 説明 |
|---|---|
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XML形式のレポート(コンポーネントAPIまたはGET_REPORTファンクションによって作成)を別の形式に変換します。 |
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レポートを任意の形式で作成します |
このファンクションは、XML形式のレポート(コンポーネントAPIまたはGET_REPORTファンクションによって作成)を別の形式に変換します。 サポートされる形式は、REPORT_FORMATSビューでメタデータを問い合せて確認してください。
構文
DBMS_REPORT.FORMAT_REPORT ( report IN XMLTYPE, format_name IN VARCHAR2) RETURN CLOB;
パラメータ
戻り値
完了したレポートは、要求されている形式に応じて、XML、HTMLまたはテキストを表すことができるCLOB形式で戻されます。
このファンクションは、レポートを任意の形式で作成します。 ユーザーは、レポートが生成されるコンポーネントによって指定されているように、レポート参照文字列を渡します。 通常、このファンクションは、コンポーネント独自のインタフェース(たとえば、SQLパフォーマンスアナライザではDBMS_SQLPA)によって作成されるトップレベルのレポートが参照するサブレポートを取得する場合に使用されます。
構文
DBMS_REPORT.GET_REPORT ( report_reference IN VARCHAR2) RETURN CLOB;
パラメータ
戻り値
完了したレポートは、参照文字列で指定されている形式に応じて、XML、HTMLまたはテキストを表すことができるCLOB形式で戻されます。