DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM
パッケージは、Oracle Streamsパッケージ・セットの1つであり、データベース間で表領域をコピーおよび移動する管理インタフェースを提供しています。 このパッケージは、トランスポータブル表領域、データ・ポンプ、DBMS_FILE_TRANSFER
パッケージおよびDBMS_FILE_GROUP
パッケージを使用します。
関連項目: このパッケージおよびOracle Streamsの詳細は、『Oracle Streams概要および管理』および『Oracle Streamsレプリケーション管理者ガイド』を参照してください。 |
この章では、次の項目について説明します。
この項では、DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM
パッケージの使用に関連する項目について説明します。
このパッケージの各プロシージャでは、単純な表領域または自己完結型表領域セットを指定する必要があります。
自己完結型表領域には、表領域の外部をポイントする表領域からの参照がありません。たとえば、表領域の索引が別の表領域の表に対するものである場合、その表領域は自己完結型ではありません。単純な表領域は、1つのデータファイルのみを使用する自己完結型表領域です。
次のプロシージャでは、単純な表領域を指定する必要があります。
自己完結型表領域セットには、表領域セットの外部をポイントする表領域セット内部からの参照がありません。たとえば、表領域セットにパーティション表が部分的に含まれている場合、その表領域セットは自己完結型ではありません。
次のプロシージャでは、自己完結型表領域セットを指定する必要があります。
表領域セットが自己完結型であるかどうかを判別するには、オラクル社が提供するDBMS_TTS
パッケージのTRANSPORT_SET_CHECK
プロシージャを使用します。
関連項目: 自己完結型の表領域および表領域セットの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 |
DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM
パッケージは、RECORD
タイプおよびTABLE
タイプを定義します。
レコード・タイプ
表タイプ
1つ以上のディレクトリ・オブジェクトの名前を格納します。名前はそれぞれSQL文CREATE
DIRECTORY
を使用して作成されたディレクトリ・オブジェクトである必要があります。
TYPE DIRECTORY_OBJECT_SET IS TABLE OF VARCHAR2(32) INDEX BY BINARY_INTEGER;
ディレクトリに関連付けられたディレクトリ・オブジェクトおよびディレクトリのファイル名を格納します。
TYPE FILE IS RECORD( directory_object VARCHAR2(32), file_name VARCHAR2(4000));
表134-1 FILEのフィールド
フィールド | 説明 |
---|---|
|
ディレクトリ・オブジェクトの名前。SQL文 |
|
ディレクトリ・オブジェクトに関連付けられた対応するディレクトリのファイルの名前。 |
1つ以上のファイルを格納します。
TYPE FILE_SET IS TABLE OF FILE INDEX BY BINARY_INTEGER;
1つ以上の表領域の名前を格納します。
TYPE TABLESPACE_SET IS TABLE OF VARCHAR2(32) INDEX BY BINARY_INTEGER;
表134-2 DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADMパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
ATTACH_SIMPLE_TABLESPACEプロシージャ |
データ・ポンプを使用して、以前に |
|
データ・ポンプを使用して、以前に |
|
単純な表領域をクローニングします。後でこの表領域をデータベースに連結できます。 |
|
自己完結型表領域セットをクローニングします。後でこの表領域をデータベースに連結できます。 |
DETACH_SIMPLE_TABLESPACEプロシージャ |
単純な表領域の連結を解除します。後でこの表領域をデータベースに連結できます。 |
|
自己完結型表領域セットの連結を解除します。後でこの表領域をデータベースに連結できます。 |
|
リモート・データベースから単純な表領域をコピーし、現在のデータベースに連結します。 |
|
リモート・データベースから自己完結型表領域のセットをコピーし、現在のデータベースに連結します。 |
注意: 特に指定がないかぎり、すべてのサブプログラムがコミットされます。 |
このプロシージャは、データ・ポンプを使用して、以前にDBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM
パッケージ、データ・ポンプ・エクスポート、またはRecovery Manager(RMAN)のTRANSPORT
TABLESPACE
コマンドを使用してエクスポートした単純な表領域をインポートします。
構文
DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM.ATTACH_SIMPLE_TABLESPACE( directory_object IN VARCHAR2, tablespace_file_name IN VARCHAR2, converted_file_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, datafile_platform IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, tablespace_name OUT VARCHAR2);
パラメータ
表134-3 ATTACH_SIMPLE_TABLESPACEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データ・ポンプ・ダンプ・ファイルおよび表領域のデータファイルを格納するディレクトリ。SQL文 データ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルの名前は、 データ・ポンプ・インポート・ログ・ファイルはこのディレクトリに書き込まれます。 ログ・ファイルの名前は、
|
|
表領域をインポートするデータファイルの名前。
|
|
このパラメータが |
|
プラットフォームがエクスポート・データベースおよび現在のインポート・データベースと同じ場合、 プラットフォームがエクスポート・データベースおよび現在のインポート・データベースと異なる場合、エクスポート・データベースのプラットフォームを指定します。 データベースのプラットフォームを判別するには、 |
|
連結する表領域の名前を格納します。連結する表領域は読取り専用です。必要に応じて、 |
使用上の注意
このプロシージャを実行するには、ユーザーが次の要件を満たしている必要があります。
IMP_FULL_DATABASE
ロールを持っている。
directory_object
パラメータに指定された、データ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルおよびセット内の表領域のデータファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトに対するREAD
およびWRITE
権限を持っている。
自動ストレージ管理(ASM)ディレクトリは、このプロシージャでは使用できません。
このプロシージャは、データ・ポンプを使用して、以前にDBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM
パッケージ、データ・ポンプ・エクスポート、またはRecovery Manager(RMAN)のTRANSPORT
TABLESPACE
コマンドを使用してエクスポートした自己完結型表領域セットをインポートします。
このプロシージャはオーバーロードされていて、次のバージョンで構成されています。
このプロシージャの一方のバージョンは、datapump_job_name
パラメータ内でデータ・ポンプ・ジョブ名を使用します。このジョブは、連結操作を完了するためのデータ・ポンプ・インポートを実行します。さらに、このプロシージャはオプションで、エクスポート・データベースのプラットフォームがローカル・データベース・プラットフォームと異なる場合に、ローカル・プラットフォームで使用できる表領域セットのデータファイルを作成できます。
このプロシージャの他方のバージョンは、表領域リポジトリ内の複数バージョンの表領域セットで構成可能なファイル・グループを使用します。表領域リポジトリは、ファイル・グループ・リポジトリ内の表領域セットのコレクションです。このバージョンのプロシージャを実行すると、データ・ポンプ・インポートが実行されます。このバージョンのプロシージャは、ファイル・グループ・バージョン内のファイルを使用して、エクスポート・ダンプ・ファイル、エクスポート・ログ・ファイル、および表領域セットで構成されるデータファイルを指定のディレクトリにコピーできます。ファイル・グループおよびバージョンは、それぞれfile_group_name
パラメータおよびversion_name
パラメータを使用して指定します。このバージョンのプロシージャでは、エクスポート・データベースのプラットフォームがローカル・データベース・プラットフォームと異なる場合、データファイル・プラットフォームを指定する必要はありません。かわりに、表領域セットは、連結時に正しいプラットフォームに自動的に移行します。
構文
DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM.ATTACH_TABLESPACES( datapump_job_name IN OUT VARCHAR2, dump_file IN FILE, tablespace_files IN FILE_SET, converted_files IN FILE_SET, datafiles_platform IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, log_file IN FILE DEFAULT NULL, tablespace_names OUT TABLESPACE_SET); DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM.ATTACH_TABLESPACES( file_group_name IN VARCHAR2, version_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, datafiles_directory_object IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, logfile_directory_object IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, repository_db_link IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, tablespace_names OUT TABLESPACE_SET);
パラメータ
表134-4 ATTACH_TABLESPACESプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データ・ポンプ・ジョブ名。命名規則に従う場合またはジョブの追跡を簡単にする場合、データ・ポンプ・ジョブ名を指定します。
|
|
インポートするデータ・ポンプ・ダンプ・ファイルのファイル名。 設定が |
|
インポートする表領域セットのデータファイルを格納するファイル・セット。
|
|
このパラメータが |
|
プラットフォームがエクスポート・データベースおよび現在のインポート・データベースと同じ場合、 プラットフォームがエクスポート・データベースおよび現在のインポート・データベースと異なる場合、エクスポート・データベースのプラットフォームを指定します。 データベースのプラットフォームを判別するには、 |
|
データ・ポンプ・インポート用のログ・ファイル名を指定します。 設定が ディレクトリにログ・ファイルと同じ名前のファイルがすでに存在する場合、ファイルは上書きされます。 |
|
ファイル・グループの名前。 |
|
連結するファイル・グループ・バージョンの名前。
|
|
データファイルおよびデータ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルのコピー先のディレクトリ・オブジェクト。ファイルは、表領域リポジトリ・ディレクトリからこのディレクトリにコピーされます。
|
|
データ・ポンプ・インポート・ログ・ファイルを配置するディレクトリ・オブジェクト。システムによって、拡張子
|
|
ファイル・グループが異なるデータベースにある場合は、そのファイル・グループが含まれているデータベースへのデータベース・リンクの名前を指定します。データベース・リンクは、このプロシージャを実行するユーザーがアクセスできる必要があります。 このパラメータを
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|
連結する表領域の名前を格納します。連結する表領域は読取り専用です。必要に応じて、 |
使用上の注意
次の各項では、このプロシージャの使用上の注意について説明します。
ユーザー要件
このプロシージャのいずれかのバージョンを実行するには、ユーザーが次の要件を満たしている必要があります。
IMP_FULL_DATABASE
ロールを持っている。
dump_file
パラメータおよびtablespace_files
パラメータ、またはdatafiles_directory_object
パラメータに指定された、データ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルおよびセット内の表領域のデータファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトに対するREAD
およびWRITE
権限を持っている。
log_file
パラメータまたはlogfile_directory_object
パラメータがNULL
以外の場合に、そのパラメータに指定された、データ・ポンプ・インポート・ログ・ファイルを保持するディレクトリ・オブジェクトに対するWRITE
権限を持っている。
このプロシージャのデータ・ポンプ・ジョブ・バージョンを実行するユーザーは、プラットフォームの変換が必要な場合に、セット内の表領域の変換済データファイルを保持するディレクトリ・オブジェクトに対してWRITE
権限を持っている必要があります。 これらのディレクトリ・オブジェクトは、converted_files
パラメータがNULL
以外の場合に、このパラメータに指定します。
このプロシージャのファイル・グループ・バージョンを実行する場合、ユーザーはファイル・グループの管理に必要な権限を持っている必要があります。
表領域セットのクローニングまたは連結解除に使用するプロシージャ
表領域セットが、CLONE_TABLESPACES
プロシージャまたはDETACH_TABLEPSACES
プロシージャによってそれぞれクローニングまたは連結解除された後に、ATTACH_TABLESPACES
プロシージャを使用して表領域セットをデータベースに連結できます。 CLONE_TABLESPACES
プロシージャまたはDETACH_TABLEPSACES
プロシージャのデータ・ポンプ・ジョブ・バージョンを使用した場合は、ATTACH_TABLESPACES
プロシージャのデータ・ポンプ・ジョブ・バージョンを使用します。 CLONE_TABLESPACES
プロシージャまたはDETACH_TABLEPSACES
プロシージャのファイル・グループ・バージョンを使用した場合は、ATTACH_TABLESPACES
プロシージャのファイル・グループ・バージョンを使用します。
連結するデータベースがクローニングまたは連結解除するデータベースと異なる場合
表領域セットは、その表領域セットがクローニングまたは連結解除されたデータベースと異なるデータベースに連結できます。これらの2つのデータベースでは、ファイル・システムが共有されない場合があります。 2つのデータベースでファイル・システムが共有されない場合は、DBMS_FILE_TRANSFER
パッケージ、FTPまたはその他の方法で、ダンプ・ファイルおよびデータファイルをリモート・システムに転送する必要があります。 使用するATTACH_TABLESPACES
プロシージャのバージョンに応じて、次のいずれかの方法で表領域セットを連結できます。
このプロシージャのデータ・ポンプ・ジョブ・バージョンを使用する場合は、ファイル・システムで関連するファイルを指定します。データベース内でディレクトリ・オブジェクトの名前が異なる場合があります。
このプロシージャのファイル・グループ・バージョンを使用する場合は、repository_db_link
パラメータを使用して、表領域リポジトリが存在するデータベースを指定できます。ファイルのディレクトリ・オブジェクトが存在し、データベース内で一致している必要があります。
自動ストレージ管理ディレクトリ
自動ストレージ管理(ASM)ディレクトリは、データファイルおよびエクスポート・ダンプ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトには指定できますが、ログ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトには指定できません。
関連項目: ディレクトリ・オブジェクトへのASMディレクトリの指定の詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。 |
このプロシージャは、単純な表領域をクローニングします。指定する表領域はオンラインである必要があります。
具体的には、このプロシージャは次の操作を実行します。
指定する表領域が読取り専用でない場合、読取り専用にします。
データ・ポンプを使用して、表領域のメタデータをエクスポートし、指定したディレクトリにダンプ・ファイルを配置します。
指定済ディレクトリに表領域を指定してデータファイルを配置します。
このプロシージャによって表領域を読取り専用にした場合、表領域を読取り/書込みにします。
さらに、このプロシージャはオプションで、ローカル・データベース・プラットフォームと異なるプラットフォームで使用できる表領域のデータファイルを作成できます。
構文
DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM.CLONE_SIMPLE_TABLESPACE( tablespace_name IN VARCHAR2, directory_object IN VARCHAR2, destination_platform IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, tablespace_file_name OUT VARCHAR2);
パラメータ
表134-5 CLONE_SIMPLE_TABLESPACEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
クローニングする表領域。
|
|
データ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイル、データ・ポンプ・エクスポート・ログ・ファイルおよび表領域のデータファイルを配置するディレクトリ。SQL文 データ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルの名前は、 ログ・ファイルの名前は、
|
|
プラットフォームが現在のエクスポート・データベースおよび目的のインポート・データベースと同じ場合、 プラットフォームがエクスポート・データベースおよびインポート・データベースと異なる場合、目的のインポート・データベースのプラットフォームを指定します。 データベースのプラットフォームを判別するには、 |
|
クローニングする表領域データファイルの名前を格納します。 データファイルは、 |
使用上の注意
このプロシージャを実行するには、ユーザーが次の要件を満たしている必要があります。
EXP_FULL_DATABASE
ロールを持っている。
表領域に関する情報を含む、1つ以上のデータ・ディクショナリ・ビューへのアクセス権限を持っている。これらのビューには、DBA_TABLESPACES
およびUSER_TABLESPACES
が含まれます。
表領域を読取り専用にする必要がある場合に、表領域に対するMANAGE
TABLESPACE
またはALTER
TABLESPACE
を持っている。
表領域のデータファイルを格納するディレクトリのディレクトリ・オブジェクトに対するREAD
権限を持っている。この表領域の名前はtablespace_name
パラメータに指定します。このディレクトリにディレクトリ・オブジェクトが存在しない場合、このプロシージャを実行する前にディレクトリ・オブジェクトを作成し、必要な権限を付与します。
directory_object
パラメータに指定した、データ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトに対するREAD
およびWRITE
権限を持っている。
このプロシージャのファイル・グループ・バージョンを実行する場合、ユーザーはファイル・グループの管理に必要な権限を持っている必要があります。
このプロシージャを使用して表領域をクローニングした後に、ATTACH_SIMPLE_TABLESPACE
プロシージャを使用して別のデータベースに表領域を追加できます。データベースがリモート・データベースで、ATTACH_SIMPLE_TABLESPACE
プロシージャを使用する場合、DBMS_FILE_TRANSFER
パッケージ、FTPまたはその他の方法で、ダンプ・ファイルおよびデータファイルをリモート・システムに転送できます。
自動ストレージ管理(ASM)ディレクトリは、このプロシージャでは使用できません。
このプロシージャは、自己完結型表領域セットをクローニングします。指定した表領域セットのすべての表領域がオンラインである必要があります。
具体的には、このプロシージャは次の操作を実行します。
指定した表領域セットの読取り/書込み表領域を読取り専用にします。
データ・ポンプを使用して、表領域セットの表領域のメタデータをエクスポートし、指定したディレクトリにダンプ・ファイルを配置します。
指定した表領域セットを構成するデータファイルを指定したディレクトリに配置します。
このプロシージャによって表領域を読取り専用にした場合、表領域を読取り/書込みにします。
このプロシージャはオーバーロードされていて、次のバージョンで構成されています。
このプロシージャの一方のバージョンは、datapump_job_name
パラメータ内でデータ・ポンプ・ジョブ名を使用します。このジョブは、データ・ポンプ・エクスポートを実行します。このバージョンのプロシージャは、エクスポート・ダンプ・ファイル、エクスポート・ログ・ファイル、および表領域セットで構成されるデータファイルを指定のディレクトリに配置することによってクローニング操作を完了しますが、これらのファイルはファイル・グループ・バージョンには追加されません。さらに、このバージョンのプロシージャは、オプションでローカル・データベース・プラットフォームと異なるプラットフォームで使用できる表領域セットのデータファイルを作成できます。
このプロシージャの他方のバージョンは、表領域リポジトリ内の複数バージョンの表領域セットで構成可能なファイル・グループを使用します。表領域リポジトリは、ファイル・グループ・リポジトリ内の表領域セットのコレクションです。このバージョンのプロシージャを実行すると、データ・ポンプ・エクスポートが実行されます。また、このバージョンのプロシージャは、エクスポート・ダンプ・ファイル、エクスポート・ログ・ファイル、および表領域セットを構成するデータファイルを適切なファイル・グループ・バージョンに配置することによってクローニング操作を完了します。ファイル・グループおよびバージョンは、それぞれfile_group_name
パラメータおよびversion_name
パラメータを使用して指定します。このバージョンのプロシージャでは、接続先プラットフォームが異なる場合、接続先プラットフォームを指定する必要はありません。 かわりに、ATTACH_TABLESPACES
プロシージャのファイル・グループ・バージョンを使用して接続先データベースに連結する際に、表領域セットが正しいプラットフォームに自動的に移行します。
構文
DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM.CLONE_TABLESPACES( datapump_job_name IN OUT VARCHAR2, tablespace_names IN TABLESPACE_SET, dump_file IN FILE, tablespace_directory_objects IN DIRECTORY_OBJECT_SET, destination_platform IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, log_file IN FILE DEFAULT NULL, tablespace_files OUT FILE_SET); DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM.CLONE_TABLESPACES( tablespace_names IN TABLESPACE_SET, tablespace_directory_object IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, log_file_directory_object IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, file_group_name IN VARCHAR2, version_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, repository_db_link IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表134-6 CLONE_TABLESPACESプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データ・ポンプ・ジョブ名。命名規則に従う場合またはジョブの追跡を簡単にする場合、データ・ポンプ・ジョブ名を指定します。
|
|
クローニングする表領域セット。
|
|
エクスポートするデータ・ポンプ・ダンプ・ファイルのファイル名。 設定が 指定したファイルがすでに存在する場合は、エラーが発生します。 |
|
表領域のデータファイルをコピーするディレクトリ・オブジェクトのセット。セット内に複数のディレクトリ・オブジェクトがある場合、データファイルはセット内の各ディレクトリ・オブジェクトに順番にコピーされます。この場合、ディレクトリ・オブジェクト・セットの最後のディレクトリ・オブジェクトに達すると、セット内の先頭のディレクトリ・オブジェクトから、データファイルのコピーが再開されます。
|
|
プラットフォームが現在のエクスポート・データベースおよび目的のインポート・データベースと同じ場合、 プラットフォームがエクスポート・データベースおよびインポート・データベースと異なる場合、目的のインポート・データベースのプラットフォームを指定します。 データベースのプラットフォームを判別するには、 |
|
データ・ポンプ・エクスポート用のログ・ファイル名を指定します。 設定が ディレクトリにログ・ファイルと同じ名前のファイルがすでに存在する場合、ファイルは上書きされます。 |
|
データファイルのコピー先、およびデータ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルの配置先のディレクトリ・オブジェクト。システムによって、拡張子
バージョンおよびファイル・グループのいずれのデフォルトのディレクトリ・オブジェクトも存在しない場合に |
|
データ・ポンプ・エクスポート・ログ・ファイルを配置するディレクトリ・オブジェクト。システムによって、拡張子
|
|
ファイル・グループの名前。 指定されたファイル・グループが存在しない場合は、プロシージャによって作成されます。 |
|
クローニングする表領域セットを配置するバージョンの名前。バージョン名に、正の整数は指定できません。 指定されたバージョンが存在しない場合は、プロシージャによって作成されます。 指定されたバージョンが存在する場合は、そのバージョンに表領域セットが追加されます。1つのバージョンに存在可能なデータ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルは1つのみです。
|
|
ファイル・グループがリモート・データベースにある場合は、そのファイル・グループが含まれているデータベースへのデータベース・リンクの名前を指定します。データベース・リンクは、このプロシージャを実行するユーザーがアクセスできる必要があります。 このパラメータが
|
|
クローニングする表領域セットのデータファイルを格納します。 これらのデータファイルは、パラメータ |
使用上の注意
このプロシージャのいずれかのバージョンを実行するには、ユーザーが次の要件を満たしている必要があります。
EXP_FULL_DATABASE
ロールを持っている。
表領域に関する情報を含む、1つ以上のデータ・ディクショナリ・ビューへのアクセス権限を持っている。これらのビューには、DBA_TABLESPACES
およびUSER_TABLESPACES
が含まれます。
表領域を読取り専用にする必要がある場合に、表領域に対するMANAGE
TABLESPACE
またはALTER
TABLESPACE
を持っている。
表領域セットのデータファイルを格納するディレクトリのディレクトリ・オブジェクトに対するREAD
権限を持っている。これらの表領域の名前はtablespace_names
パラメータに指定します。これらのいずれかのディレクトリにディレクトリ・オブジェクトが存在しない場合、このプロシージャを実行する前にディレクトリ・オブジェクトを作成し、必要な権限を付与します。
dump_file
パラメータまたはtablespace_directory_object
パラメータに指定された、データ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトに対するREAD
およびWRITE
権限を持っている。
tablespace_directory_objects
パラメータ(NULL
以外)またはtablespace_directory_object
パラメータに指定された、セット内に表領域のコピー済データファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトに対するWRITE
権限を持っている。
log_file
パラメータ(NULL
以外)またはlog_file_directory_object
パラメータ(NULL
以外)に指定された、データ・ポンプ・エクスポート・ログ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトに対するWRITE
権限を持っている。
このプロシージャのファイル・グループ・バージョンを実行する場合、ユーザーはファイル・グループの管理に必要な権限を持っている必要があります。
自動ストレージ管理(ASM)ディレクトリは、データファイルおよびエクスポート・ダンプ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトには指定できますが、ログ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトには指定できません。
このプロシージャを使用して表領域セットをクローニングした後に、ATTACH_TABLESPACES
プロシージャを使用して別のデータベースに表領域を連結できます。
このプロシージャは、単純な表領域の連結を解除します。指定する表領域はオンラインである必要があります。
具体的には、このプロシージャは次の操作を実行します。
指定する表領域が読取り専用でない場合、読取り専用にします。
データ・ポンプを使用して、表領域のメタデータをエクスポートし、表領域データファイルを格納するディレクトリにダンプ・ファイルを配置します。
表領域およびその内容をデータベースから削除します。
構文
DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM.DETACH_SIMPLE_TABLESPACE( tablespace_name IN VARCHAR2, directory_object OUT VARCHAR2, tablespace_file_name OUT VARCHAR2);
パラメータ
表134-7 DETACH_SIMPLE_TABLESPACEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データ・ポンプ・ジョブ名。命名規則に従う場合またはジョブの追跡を簡単にする場合、データ・ポンプ・ジョブ名を指定します。
|
|
データ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルおよびデータ・ポンプ・エクスポート・ログ・ファイルを配置するディレクトリを格納します。このプロシージャは、表領域のデータファイルのディレクトリを使用します。そのため、SQL文 データ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルの名前は、 ログ・ファイルの名前は、 |
|
連結を解除した表領域データファイルの名前を格納します。 |
使用上の注意
このプロシージャを実行するには、ユーザーが次の要件を満たしている必要があります。
EXP_FULL_DATABASE
ロールを持っている。
表領域に関する情報を含む、1つ以上のデータ・ディクショナリ・ビューへのアクセス権限を持っている。これらのビューには、DBA_TABLESPACES
およびUSER_TABLESPACES
が含まれます。
DROP
TABLESPACE
権限を持っている。
表領域を読取り専用にする必要がある場合に、表領域に対するMANAGE
TABLESPACE
またはALTER
TABLESPACE
を持っている。
表領域データファイルを格納するディレクトリのディレクトリ・オブジェクトに対するREAD
およびWRITE
権限を持っている。この表領域の名前はtablespace_name
パラメータに指定します。このディレクトリにディレクトリ・オブジェクトが存在しない場合、このプロシージャを実行する前にディレクトリ・オブジェクトを作成し、必要な権限を付与します。このディレクトリには、このプロシージャによって生成されるデータ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルも格納されます。
このプロシージャを使用して表領域の連結を解除した後に、ATTACH_SIMPLE_TABLESPACE
プロシージャを使用して別のデータベースに表領域を追加できます。データベースがリモート・データベースで、ATTACH_SIMPLE_TABLESPACE
プロシージャを使用する場合、DBMS_FILE_TRANSFER
パッケージ、FTPまたはその他の方法で、ダンプ・ファイルおよびデータファイルをリモート・システムに転送できます。このプロシージャの2つのOUT
パラメータを使用して、連結またはプル操作を実行できます。
自動ストレージ管理(ASM)ディレクトリは、このプロシージャでは使用できません。
注意: 表領域でOracle Managed Files機能を使用している場合、表領域に対して、DETACH_SIMPLE_TABLESPACE プロシージャを使用しないでください。このプロシージャを使用すると、表領域の削除時に、表領域のデータファイルが自動的に削除されます。 |
関連項目:
|
このプロシージャは、自己完結型表領域セットの連結を解除します。指定した表領域セットのすべての表領域がオンラインで、表パーティションが表領域セットの表領域にまたがらないようにする必要があります。
具体的には、このプロシージャは次の操作を実行します。
指定した表領域セットの読取り/書込み表領域を読取り専用にします。
データ・ポンプを使用して、表領域セットのメタデータをエクスポートし、指定したディレクトリにダンプ・ファイルを配置します。
指定した表領域セットの表領域およびそれらの内容をデータベースから削除します。
このプロシージャは、指定した表領域セットで構成されるデータファイルの移動またはコピーは行いません。
このプロシージャはオーバーロードされていて、次のバージョンで構成されています。
このプロシージャの一方のバージョンは、datapump_job_name
パラメータ内でデータ・ポンプ・ジョブ名を使用します。このジョブは、データ・ポンプ・エクスポートを実行します。このバージョンのプロシージャは、エクスポート・ダンプ・ファイルおよびエクスポート・ログ・ファイルを指定のディレクトリに配置することによって連結操作を完了しますが、これらのファイルはファイル・グループ・バージョンには追加されません。
このプロシージャの他方のバージョンは、表領域リポジトリ内の複数バージョンの表領域セットで構成可能なファイル・グループを使用します。表領域リポジトリは、ファイル・グループ・リポジトリ内の表領域セットのコレクションです。このバージョンのプロシージャを実行すると、データ・ポンプ・エクスポートが実行されます。また、このバージョンのプロシージャは、エクスポート・ダンプ・ファイルおよびエクスポート・ログ・ファイルを適切なファイル・グループ・バージョンに配置することによって連結操作を完了します。表領域セットで構成されるデータファイルは、移動またはコピーはされませんが、連結解除されたバージョンで参照されます。ファイル・グループおよびバージョンは、それぞれfile_group_name
パラメータおよびversion_name
パラメータを使用して指定します。 また、接続先プラットフォームが異なる場合は、ATTACH_TABLESPACES
プロシージャのファイル・グループ・バージョンを使用して接続先データベースに連結される際に、表領域セットが正しいプラットフォームに自動的に移行します。
注意: 表領域セットのいずれかの表領域で、Oracle Managed Files機能を使用している場合、DETACH_TABLESPACES プロシージャを使用しないでください。このプロシージャを使用すると、これらの表領域の削除時に、表領域のデータファイルが自動的に削除されます。 |
構文
DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM.DETACH_TABLESPACES( datapump_job_name IN OUT VARCHAR2, tablespace_names IN TABLESPACE_SET, dump_file IN FILE, log_file IN FILE DEFAULT NULL, tablespace_files OUT FILE_SET); DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM.DETACH_TABLESPACES( tablespace_names IN TABLESPACE_SET, export_directory_object IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, log_file_directory_object IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, file_group_name IN VARCHAR2, version_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, repository_db_link IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表134-8 DETACH_TABLESPACESプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データ・ポンプ・ジョブ名。命名規則に従う場合またはジョブの追跡を簡単にする場合、データ・ポンプ・ジョブ名を指定します。
|
|
連結解除する表領域セット。
|
|
エクスポートするデータ・ポンプ・ダンプ・ファイルのファイル名。 設定が 指定したファイルがすでに存在する場合は、エラーが発生します。 |
|
データ・ポンプ・エクスポート用のログ・ファイル名を指定します。 設定が ディレクトリにログ・ファイルと同じ名前のファイルがすでに存在する場合、ファイルは上書きされます。 |
|
連結を解除する表領域セットのデータファイルの名前を格納します。 |
|
データ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルを配置するディレクトリ・オブジェクト。システムによって、拡張子
バージョンおよびファイル・グループのいずれのデフォルトのディレクトリ・オブジェクトも存在しない場合に |
|
データ・ポンプ・エクスポート・ログ・ファイルを配置するディレクトリ・オブジェクト。システムによって、拡張子
|
|
ファイル・グループの名前。 指定されたファイル・グループが存在しない場合は、プロシージャによって作成されます。 |
|
連結解除する表領域セットを配置するバージョンの名前。バージョン名に、正の整数は指定できません。 指定されたバージョンが存在しない場合は、プロシージャによって作成されます。 指定されたバージョンが存在する場合は、そのバージョンに表領域セットが追加されます。1つのバージョンに存在可能なデータ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルは1つのみです。
|
|
ファイル・グループがリモート・データベースにある場合は、そのファイル・グループが含まれているデータベースへのデータベース・リンクの名前を指定します。データベース・リンクは、このプロシージャを実行するユーザーがアクセスできる必要があります。 このパラメータが
|
使用上の注意
このプロシージャのいずれかのバージョンを実行するには、ユーザーが次の要件を満たしている必要があります。
EXP_FULL_DATABASE
ロールを持っている。
表領域に関する情報を含む、1つ以上のデータ・ディクショナリ・ビューへのアクセス権限を持っている。これらのビューには、DBA_TABLESPACES
およびUSER_TABLESPACES
が含まれます。
DROP
TABLESPACE
権限を持っている。
表領域を読取り専用にする必要がある場合に、表領域に対するMANAGE
TABLESPACE
またはALTER
TABLESPACE
を持っている。
表領域セットのデータファイルを格納するディレクトリのディレクトリ・オブジェクトに対するREAD
権限を持っている。これらの表領域の名前はtablespace_names
パラメータに指定します。これらのいずれかのディレクトリにディレクトリ・オブジェクトが存在しない場合、このプロシージャを実行する前にディレクトリ・オブジェクトを作成し、必要な権限を付与します。
dump_file
パラメータまたはexport_directory_object
パラメータに指定された、データ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトに対するREAD
およびWRITE
権限を持っている。
log_file
パラメータ(NULL
以外)またはlog_file_directory_object
パラメータ(NULL
以外)に指定された、データ・ポンプ・エクスポート・ログ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトに対するWRITE
権限を持っている。
このプロシージャのファイル・グループ・バージョンを実行する場合、ユーザーはファイル・グループの管理に必要な権限を持っている必要があります。
自動ストレージ管理(ASM)ディレクトリは、データファイルおよびエクスポート・ダンプ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトには指定できますが、ログ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトには指定できません。
このプロシージャを使用して表領域セットを連結解除した後に、ATTACH_TABLESPACES
プロシージャを使用して別のデータベースに表領域を連結できます。
関連項目:
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このプロシージャは、リモート・データベースから単純な表領域をコピーし、現在のデータベースに連結します。リモート・データベースの指定する表領域はオンラインである必要があります。
具体的には、このプロシージャは次の操作を実行します。
リモート・データベースの指定する表領域が読取り専用でない場合、読取り専用にします。
データ・ポンプを使用して、表領域のメタデータをエクスポートします。
データベース・リンクおよびDBMS_FILE_TRANSFER
パッケージを使用して、表領域のデータファイルおよびデータ・ポンプ・エクスポートのログ・ファイルを現在のデータベースに転送します。
指定した表領域のデータファイルおよびデータ・ポンプ・エクスポートのログ・ファイルをローカル・データベースの指定したディレクトリに配置します。
このプロシージャによって表領域を読取り専用にした場合、表領域を読取り/書込みにします。
データ・ポンプを使用して、表領域のメタデータをローカル・データベースの表領域にインポートします。
さらに、このプロシージャは、リモート・データベースのプラットフォームがローカル・データベース・プラットフォームと異なる場合に、ローカル・プラットフォームで使用できる表領域のデータファイルをオプションで作成できます。
構文
DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM.PULL_SIMPLE_TABLESPACE( tablespace_name IN VARCHAR2, database_link IN VARCHAR2, directory_object IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, conversion_extension IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, convert_directory_object IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表134-9 PULL_SIMPLE_TABLESPACEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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プルする表領域。
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プルする表領域を格納するデータベースへのデータベース・リンクの名前。データベース・リンクは、このプロシージャを実行するユーザーがアクセスできる必要があります。
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表領域のデータファイルをコピーするローカル・データベース上のディレクトリ・オブジェクト。SQL文 データ・ポンプ・インポート・ログ・ファイルはこのディレクトリに書き込まれます。 ログ・ファイルの名前は、
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プラットフォームがリモート・エクスポート・データベースおよび現在のインポート・データベースと同じ場合、 エクスポート・データベースとインポート・データベースのプラットフォームが異なる場合、リモート・データベースの表領域データファイルの拡張子と異なる表領域データファイルの拡張子を指定します。この場合、プロシージャはデータファイルをインポート・データベースに転送し、現在のインポート・データベース・プラットフォームと互換性のある形式に自動的に変換します。変換が完了すると、インポート・データベースの元のデータファイルは削除されます。 |
|
プラットフォームがリモート・エクスポート・データベースおよび現在のインポート・データベースと同じ場合、 エクスポート・データベースとインポート・データベースでプラットフォームが異なる場合は、ローカル・エクスポート・データベースのディレクトリ・オブジェクトを指定します。このプロシージャは、ディレクトリ・オブジェクトを使用してプラットフォーム変換を行った後、リモート・データベースにファイルを転送します。SQL文 |
使用上の注意
このプロシージャを実行するには、ユーザーはリモート・データベースの次の要件を満たしている必要があります。
EXP_FULL_DATABASE
ロールを持っている。
DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM
パッケージに対するEXECUTE
権限を持っている。
表領域に関する情報を含む、1つ以上のデータ・ディクショナリ・ビューへのアクセス権限を持っている。これらのビューには、DBA_TABLESPACES
およびUSER_TABLESPACES
が含まれます。
表領域を読取り専用にする必要がある場合に、表領域に対してMANAGE
TABLESPACE
またはALTER
TABLESPACE
権限を持っている。
表領域のデータファイルを格納するディレクトリのディレクトリ・オブジェクトに対するREAD
権限を持っている。この表領域の名前はtablespace_name
パラメータに指定します。このディレクトリにディレクトリ・オブジェクトが存在しない場合、このプロシージャを実行する前にディレクトリ・オブジェクトを作成し、必要な権限を付与します。
このプロシージャを実行するには、ユーザーはローカル・データベースの次の要件を満たしている必要があります。
IMP_FULL_DATABASE
ロールおよびEXECUTE_CATALOG_ROLE
ロールを持っている。
log_file
パラメータがNULL
以外の場合に、そのパラメータに指定されたデータ・ポンプ・エクスポート・ログ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトに対するWRITE
権限を持っている。
directory_object
パラメータに指定された、表領域のデータファイルを保持するディレクトリ・オブジェクトに対するWRITE
権限を持っている。
自動ストレージ管理(ASM)ディレクトリは、このプロシージャでは使用できません。
このプロシージャは、リモート・データベースから自己完結型表領域セットをコピーし、現在のデータベースに表領域を連結します。リモート・データベースの指定した表領域セットのすべての表領域がオンラインである必要があります。
具体的には、このプロシージャは次の操作を実行します。
リモート・データベースに指定した表領域セットの読取り/書込み表領域を読取り専用にします。
データ・ポンプを使用して、表領域セットの表領域のメタデータをエクスポートします。
データベース・リンクおよびDBMS_FILE_TRANSFER
パッケージを使用して、表領域セットのデータファイルおよびデータ・ポンプ・エクスポートのログ・ファイルを現在のデータベースに転送します。
指定した表領域セットを構成するデータファイルを、ローカル・データベースの指定したディレクトリに配置します。
データ・ポンプ・エクスポートのログ・ファイルをローカル・データベースの指定したディレクトリに配置します。
このプロシージャによって表領域を読取り専用にした場合、表領域を読取り/書込みにします。
データ・ポンプ・を使用して、表領域のメタデータをローカル・データベースの表領域セットにインポートします。
さらに、このプロシージャはオプションで、リモート・データベースのプラットフォームが、ローカル・データベース・プラットフォームと異なる場合に、ローカル・プラットフォームで使用できる表領域セットのデータファイルを作成できます。
構文
DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM.PULL_TABLESPACES( datapump_job_name IN OUT VARCHAR2, database_link IN VARCHAR2, tablespace_names IN TABLESPACE_SET, tablespace_directory_objects IN DIRECTORY_OBJECT_SET, log_file IN FILE, conversion_extension IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, convert_directory_object IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表134-10 PULL_TABLESPACESプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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データ・ポンプ・ジョブ名。命名規則に従う場合またはジョブの追跡を簡単にする場合、データ・ポンプ・ジョブ名を指定します。
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プルする表領域セットを格納するデータベースへのデータベース・リンクの名前。データベース・リンクは、このプロシージャを実行するユーザーがアクセスできる必要があります。
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|
プルする表領域セット。
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|
表領域のデータファイルをコピーするディレクトリ・オブジェクトのセット。セット内に複数のディレクトリ・オブジェクトがある場合、データファイルはセット内の各ディレクトリ・オブジェクトに順番にコピーされます。この場合、ディレクトリ・オブジェクト・セットの最後のディレクトリ・オブジェクトに達すると、セット内の先頭のディレクトリ・オブジェクトから、データファイルのコピーが再開されます。
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データ・ポンプ・エクスポート用のログ・ファイル名を指定します。 設定 ディレクトリにログ・ファイルと同じ名前のファイルがすでに存在する場合、ファイルは上書きされます。 |
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プラットフォームがリモート・エクスポート・データベースおよび現在のインポート・データベースと同じ場合、 エクスポート・データベースとインポート・データベースのプラットフォームが異なる場合、リモート・データベースの表領域データファイルの拡張子と異なる表領域データファイルの拡張子を指定します。この場合、プロシージャはデータファイルをインポート・データベースに転送し、現在のインポート・データベース・プラットフォームと互換性のある形式に自動的に変換します。変換が完了すると、インポート・データベースの元のデータファイルは削除されます。 |
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プラットフォームがリモート・エクスポート・データベースおよび現在のインポート・データベースと同じ場合、 エクスポート・データベースとインポート・データベースでプラットフォームが異なる場合は、ローカル・エクスポート・データベースのディレクトリ・オブジェクトを指定します。このプロシージャは、ディレクトリ・オブジェクトを使用してプラットフォーム変換を行った後、リモート・データベースにファイルを転送します。SQL文 |
使用上の注意
このプロシージャを実行するには、ユーザーはリモート・データベースの次の要件を満たしている必要があります。
EXP_FULL_DATABASE
ロールを持っている。
DBMS_STREAMS_TABLESPACE_ADM
パッケージに対するEXECUTE
権限を持っている。
表領域に関する情報を含む、1つ以上のデータ・ディクショナリ・ビューへのアクセス権限を持っている。これらのビューには、DBA_TABLESPACES
およびUSER_TABLESPACES
が含まれます。
表領域を読取り専用にする必要がある場合に、表領域に対してMANAGE
TABLESPACE
またはALTER
TABLESPACE
権限を持っている。
表領域セットのデータファイルを格納するディレクトリのディレクトリ・オブジェクトに対するREAD
権限を持っている。これらの表領域の名前はtablespace_names
パラメータに指定します。これらのいずれかのディレクトリにディレクトリ・オブジェクトが存在しない場合、このプロシージャを実行する前にディレクトリ・オブジェクトを作成し、必要な権限を付与します。
このプロシージャを実行するには、ユーザーはローカル・データベースの次の要件を満たしている必要があります。
IMP_FULL_DATABASE
ロールおよびEXECUTE_CATALOG_ROLE
ロールを持っている。
log_file
パラメータがNULL
以外の場合に、そのパラメータに指定されたデータ・ポンプ・エクスポート・ログ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトに対するWRITE
権限を持っている。
tablespace_directory_objects
パラメータに指定された、セット内の表領域のデータファイルを保持するディレクトリ・オブジェクトに対するWRITE
権限を持っている。
自動ストレージ管理(ASM)ディレクトリは、データファイルおよびエクスポート・ダンプ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトには指定できますが、ログ・ファイルを格納するディレクトリ・オブジェクトには指定できません。