225 データベースのURIタイプ

オラクル社では、データベース内でのURI参照の格納および問合せに使用できるUriTypeファミリのタイプをサポートしています。UriType自体は抽象的なオブジェクト・タイプで、そのサブタイプには、HTTPURITYPE、XDBURITYPEおよびDBURITYPEがあります。

UriType列を作成して、その内部にDBURITYPE、XDBURITYPEまたはHTTPURITYPEのインスタンスを格納できます。また、UriTypeのサブタイプを独自に定義し、他のURLプロトコルを処理することもできます。

ファクトリ・メソッドとして使用し、http://や/oradbなどの接頭辞をスキャンすることで、このようなUriTypeの様々なインスタンスを自動生成できるUriFactoryパッケージもあります。また、独自のサブタイプを登録して、サポートする接頭辞を指定することもできます。たとえば、gopherプロトコルを処理するためのサブタイプを作成した場合、その作成済のサブタイプで処理できる接頭辞として、gopher://を登録できます。その後、指定の接頭辞で始まるURLを対象として、UriFactoryがサブタイプ・インスタンスを生成します。

この章では、次の項目について説明します。

URITYPEスーパータイプのサブプログラムの要約
HTTPURITYPEサブタイプのサブプログラムの要約
DBURITYPEサブタイプのサブプログラムの要約
XDBURITYPEサブタイプのサブプログラムの要約
URIFACTORYパッケージのサブプログラムの要約
関連項目:

『Oracle XML DB開発者ガイド』

URITYPEスーパータイプのサブプログラムの要約

UriTypeは、抽象的なスーパータイプです。URIで示される値を取得するための標準的なファンクション・セットを提供します。実際に使用されるプロトコルは、このタイプのサブタイプで定義する必要があります。

このタイプのインスタンスは直接作成できません。ただし、このタイプの列を作成してその中にサブタイプ・インスタンスを格納することや、格納されているURLのインスタンスが不明の場合でも列を選択することができます。

表225-1 URITYPEタイプのサブプログラム

メソッド	説明
GETBLOB	URLで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。
GETCLOB	URLで指定されたアドレスにある`CLOB`を戻します。
GETCONTENTTYPE	`UriType`インスタンス内に格納されているURLをエスケープ形式で戻します。
GETEXTERNALURL	`UriType`インスタンス内に格納されているURLをエスケープ形式で戻します。
GETURL	`UriType`インスタンス内に格納されているURLを非エスケープ形式で戻します。
GETXML	URLで指定されたアドレスにある`XMLType`を戻します。

GETBLOB

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。サブタイプ・インスタンス内での上書きが可能です。指定できるオプションは、次の表のとおりです。

構文説明

構文	説明
`MEMBER FUNCTION getBlob()` `RETURN BLOB;`	このファンクションは、URLで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。
`MEMBER FUNCTION getBlob(` `content OUT VARCHAR2)` `RETURN BLOB;`	このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。
`FUNCTION getBlob(` `csid IN NUMBER)` `RETURN BLOB;`	このファンクションは、指定されたキャラクタ・セットのURLで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。

MEMBER FUNCTION getBlob()

RETURN BLOB;

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。

MEMBER FUNCTION getBlob(

content OUT VARCHAR2)

RETURN BLOB;

このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。

FUNCTION getBlob(

csid IN NUMBER)

RETURN BLOB;

このファンクションは、指定されたキャラクタ・セットのURLで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。

パラメータ	IN / OUT	説明
`content`	`(OUT)`	URIが示すドキュメントのコンテンツ・タイプ。
`csid`	`(IN)`	ドキュメントのキャラクタ・セットID。`0`より大きい有効なOracle ID。0以下の場合はエラーが戻されます。

GETCLOB

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるCLOBを戻します。サブタイプ・インスタンス内での上書きが可能です。このファンクションは、永続CLOBまたは一時CLOBのいずれかを戻します。一時CLOBが戻された場合は、解放する必要があります。指定できるオプションは、次の表のとおりです。

構文説明

構文	説明
`MEMBER FUNCTION getClob()` `RETURN clob;`	このファンクションは、URLで指定されたアドレスにある`CLOB`を戻します。
`MEMBER FUNCTION getClob(` `content OUT VARCHAR2)` `RETURN clob;`	このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにある`CLOB`を戻します。

MEMBER FUNCTION getClob()

RETURN clob;

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるCLOBを戻します。

MEMBER FUNCTION getClob(

content OUT VARCHAR2)

RETURN clob;

このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにあるCLOBを戻します。

パラメータ	IN / OUT	説明
`content`	`(OUT)`	URIが示すドキュメントのコンテンツ・タイプ。

GETCONTENTTYPE

このファンクションは、URIで示されるドキュメントのコンテンツ・タイプを戻します。サブタイプ・インスタンス内での上書きが可能です。このファンクションは、VARCHAR2のコンテンツ・タイプを戻します。

構文

MEMBER FUNCTION getContentType()
RETURN VARCHAR2;

GETEXTERNALURL

このファンクションは、UriTypeインスタンス内に格納されているURLをエスケープ形式で戻します。追加のセマンティクスを提供するため、このメンバー・ファンクションはサブタイプ・インスタンスに上書きされます。たとえば、HTTPURITYPEファンクションは、URL内に接頭辞http://を格納しません。外部URLの生成時に、接頭辞の追加と生成を行います。つまり、URLの値を取得するには、UriTypeインスタンスの属性ではなく、getExternalUrlファンクションまたはgetUrlファンクションを使用します。

構文

MEMBER FUNCTION getExternalUrl()
RETURN varchar2;

GETURL

このファンクションは、UriTypeインスタンス内に格納されているURLを非エスケープ形式で戻します。追加のセマンティクスを提供するため、このメンバー・ファンクションはサブタイプ・インスタンスに上書きされます。たとえば、HTTPURITYPEファンクションは、URL内に接頭辞http://を格納しません。外部URLの生成時に、接頭辞の追加と生成を行います。つまり、URLの値を取得するには、UriTypeインスタンスの属性ではなく、getExternalUrlファンクションまたはgetUrlファンクションを使用します。

構文

MEMBER FUNCTION getUrl()
RETURN varchar2;

GETXML

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるXMLTypeを戻します。サブタイプ・インスタンス内での上書きが可能です。指定できるオプションは、次の表のとおりです。

構文説明

構文	説明
`MEMBER FUNCTION getXML()` `RETURN XMLType;`	このファンクションは、URLで指定されたアドレスにある`XMLType`を戻します。
`MEMBER FUNCTION getXML(` `content OUT VARCHAR2)` `RETURN XMLType;`	このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにある`XMLType`を戻します。

MEMBER FUNCTION getXML()

RETURN XMLType;

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるXMLTypeを戻します。

MEMBER FUNCTION getXML(

content OUT VARCHAR2)

RETURN XMLType;

このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにあるXMLTypeを戻します。

パラメータ	IN / OUT	説明
`content`	`(OUT)`	URIが示すドキュメントのコンテンツ・タイプ。

HTTPURITYPEサブタイプのサブプログラムの要約

HTTPURITYPEはUriTypeのサブタイプであり、HTTPプロトコルをサポートします。 UTL_HTTPパッケージを内部で使用し、HTTP URLにアクセスします。このリリースでは、プロキシおよび保護Walletはサポートされていません。

表225-2 HTTPURITYPEタイプのサブプログラム

メソッド	説明
CREATEURI	指定されたURIから`HTTPURITYPE`のインスタンスを作成します。
GETBLOB	URLで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。
GETCLOB	URLで指定されたアドレスにある`CLOB`を戻します。
GETCONTENTTYPE	URIで示されるドキュメントのコンテンツ・タイプを戻します。
GETEXTERNALURL	`UriType`インスタンス内に格納されているURLをエスケープ形式で戻します。
GETURL	`UriType`インスタンス内に格納されているURLを非エスケープ形式で戻します。
GETXML	URLで指定されたアドレスにある`XMLType`を戻します。
HTTPURITYPE	指定されたURIから`HTTPURITYPE`のインスタンスを作成します。

CREATEURI

この静的ファンクションは、HTTPURITYPEインスタンスを構成します。HTTPURITYPEインスタンスは、格納されたURLの接頭辞http://を含みません。

構文

STATIC FUNCTION createUri(
   url IN varchar2)
RETURN HTTPURITYPE;

パラメータ	IN / OUT	説明
`url`	`(IN)`	有効なHTTP URLを含むURL文字列（エスケープ形式）。

GETBLOB

このファンクションは、HTTP URLで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。

構文説明

構文	説明
`MEMBER FUNCTION getBlob()` `RETURN blob;`	このファンクションは、HTTP URLで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。
`MEMBER FUNCTION getBlob(` `content OUT VARCHAR2)` `RETURN blob;`	このファンクションは、HTTP URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。
`FUNCTION getBlob(` `csid IN NUMBER)` `RETURN BLOB;`	このファンクションは、指定されたキャラクタ・セットのURLで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。

MEMBER FUNCTION getBlob()

RETURN blob;

このファンクションは、HTTP URLで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。

MEMBER FUNCTION getBlob(

content OUT VARCHAR2)

RETURN blob;

このファンクションは、HTTP URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。

FUNCTION getBlob(

csid IN NUMBER)

RETURN BLOB;

このファンクションは、指定されたキャラクタ・セットのURLで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。

パラメータ	IN / OUT	説明
`content`	`(OUT)`	URIが示すドキュメントのコンテンツ・タイプ。
`csid`	`(IN)`	ドキュメントのキャラクタ・セットID。`0`より大きい有効なOracle ID。0以下の場合はエラーが戻されます。

GETCLOB

このファンクションは、HTTP URLアドレスにあるCLOBを戻します。一時CLOBが戻された場合は、解放する必要があります。

構文説明

構文	説明
`MEMBER FUNCTION getClob()` `RETURN clob;`	HTTP URLで指定されたアドレスにある`CLOB`を戻します。
`MEMBER FUNCTION getClob(` `content OUT VARCHAR2)` `RETURN clob;`	HTTP URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにある`CLOB`を戻します。

MEMBER FUNCTION getClob()

RETURN clob;

HTTP URLで指定されたアドレスにあるCLOBを戻します。

MEMBER FUNCTION getClob(

content OUT VARCHAR2)

RETURN clob;

HTTP URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにあるCLOBを戻します。

パラメータ	IN / OUT	説明
`content`	`(OUT)`	URIが示すドキュメントのコンテンツ・タイプ。

GETCONTENTTYPE

URIで示されるドキュメントのコンテンツ・タイプを戻します。

構文

MEMBER FUNCTION getContentType()
RETURN VARCHAR2;

GETEXTERNALURL

このファンクションは、HTTPURITYPEインスタンス内に格納されているURLをエスケープ形式で戻します。このメンバー・ファンクションはサブタイプ・インスタンスに上書きされます。HTTPURITYPEファンクションは、接頭辞http://を含みませんが、外部URLに対しては接頭辞を生成します。

構文

MEMBER FUNCTION getExternalUrl()
RETURN varchar2;

GETURL

このファンクションは、HTTPURITYPEインスタンス内に格納されているURLを非エスケープ形式で戻します。

構文

MEMBER FUNCTION getUrl()
RETURN varchar2;

GETXML

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるXMLTypeを戻します。アドレスが有効なXML文書を示していない場合は、エラーがスローされます。

構文説明

構文	説明
`MEMBER FUNCTION getXML()` `RETURN XMLType;`	このファンクションは、URLで指定されたアドレスにある`XMLType`を戻します。
`MEMBER FUNCTION getXML(` `content OUT VARCHAR2)` `RETURN XMLType;`	このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにある`XMLType`を戻します。

MEMBER FUNCTION getXML()

RETURN XMLType;

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるXMLTypeを戻します。

MEMBER FUNCTION getXML(

content OUT VARCHAR2)

RETURN XMLType;

このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにあるXMLTypeを戻します。

パラメータ	IN / OUT	説明
`content`	`(OUT)`	URIが示すドキュメントのコンテンツ・タイプ。

HTTPURITYPE

HTTPURITYPEインスタンスを構成します。HTTPURITYPEインスタンスは、格納されたURLの接頭辞http://を含みません。

構文

CONSTRUCTOR FUNCTION HTTPURITYPE(
   url IN varchar2);

パラメータ	IN / OUT	説明
`url`	`(IN)`	有効なHTTP URLを含むURL文字列。URL文字列はエスケープ形式です。たとえば、非URL文字は、UTF-8エンコードに対する16進数として表示されます。

DBURITYPEサブタイプのサブプログラムの要約

DBURITYPEはUriTypeのサブタイプであり、DBURI参照をサポートします。DBURI参照はデータベース間のURLであり、データベース内の任意の行データ、または行データと列データの両方を参照する際に使用できます。URLは、データベースのXMLを視覚化したXPath式として指定されます。スキーマは、表やビューを含む要素になります。さらに、この表やビューの中には行や列が含まれます。

表225-3 DBURITYPEのサブプログラム

メソッド	説明
CREATEURI	`DBURITYPE`インスタンスを構成します。
DBURITYPE	指定されたURIから`DBURITYPE`のインスタンスを作成します。
GETBLOB	`DBURITYPE`インスタンスで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。
GETCLOB	`DBURITYPE`インスタンスで指定されたアドレスにある`CLOB`を戻します。
GETCONTENTTYPE	URIで示されるドキュメントのコンテンツ・タイプを戻します。
GETEXTERNALURL	`DBURITYPE`インスタンス内に格納されているURLをエスケープ形式で戻します。
GETURL	`DBURITYPE`インスタンス内に格納されているURLを非エスケープ形式で戻します。
GETXML	URLで指定されたアドレスにある`XMLType`を戻します。

CREATEURI

この静的ファンクションは、DBURITYPEインスタンスを構成します。指定されたURLを解析し、DBURITYPEインスタンスを作成します。

構文

STATIC FUNCTION createUri(
   url IN varchar2)
RETURN DBURITYPE;

パラメータ	IN / OUT	説明
`url`	`(IN)`	有効な`DBURITYPE`を含むエスケープ形式のURL文字列。

DBURITYPE

DBURITYPEインスタンスを構成します。

構文

CONSTRUCTOR FUNCTION DBURITYPE(
   url IN varchar2);

パラメータ	IN / OUT	説明
`url`	`(IN)`	有効な`DBURITYPE`を含むURL文字列。URL文字列はエスケープ形式です。たとえば、非URL文字は、UTF-8エンコードに対する16進数として表示されます。

GETBLOB

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。指定できるオプションは、次の表のとおりです。

構文説明

構文	説明
`MEMBER FUNCTION getBlob()` `RETURN blob;`	このファンクションは、URLで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。
`MEMBER FUNCTION getBlob(` `content OUT VARCHAR2)` `RETURN blob;`	このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。
`FUNCTION getBlob(` `csid IN NUMBER)` `RETURN BLOB;`	このファンクションは、指定されたキャラクタ・セットのURLで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。

MEMBER FUNCTION getBlob()

RETURN blob;

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。

MEMBER FUNCTION getBlob(

content OUT VARCHAR2)

RETURN blob;

このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。

FUNCTION getBlob(

csid IN NUMBER)

RETURN BLOB;

このファンクションは、指定されたキャラクタ・セットのURLで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。

パラメータ	IN / OUT	説明
`content`	`(OUT)`	URIが示すドキュメントのコンテンツ・タイプ。
`csid`	`(IN)`	ドキュメントのキャラクタ・セットID。`0`より大きい有効なOracle ID。0以下の場合はエラーが戻されます。

GETCLOB

このファンクションは、DBURITYPEインスタンスで指定されたアドレスにあるCLOBを戻します。一時CLOBが戻された場合は、解放する必要があります。XML文書またはテキスト文書が戻されます。DBURI参照がXPathの要素を識別すると、フォーマットされたXML文書が返されます。他方、テキスト・ノードを識別すると、列または属性のテキスト・コンテンツのみが返されます。指定できるオプションは、次の表のとおりです。

構文説明

構文	説明
`MEMBER FUNCTION getClob()` `RETURN clob;`	`DBURITYPE`インスタンスで指定されたアドレスにある`CLOB`を戻します。
`MEMBER FUNCTION getClob(` `content OUT VARCHAR2)` `RETURN clob;`	`DBURITYPE`インスタンスおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにある`CLOB`を戻します。

MEMBER FUNCTION getClob()

RETURN clob;

DBURITYPEインスタンスで指定されたアドレスにあるCLOBを戻します。

MEMBER FUNCTION getClob(

content OUT VARCHAR2)

RETURN clob;

DBURITYPEインスタンスおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにあるCLOBを戻します。

パラメータ	IN / OUT	説明
`content`	`(OUT)`	URIが示すドキュメントのコンテンツ・タイプ。

GETCONTENTTYPE

このファンクションは、URIで示されるドキュメントのコンテンツ・タイプを戻します。

構文

MEMBER FUNCTION getContentType()
RETURN VARCHAR2;

GETEXTERNALURL

このファンクションは、DBURITYPEインスタンス内に格納されているURLをエスケープ形式で戻します。エスケープしたURLをWebページ上で使用する前に、DBURITYPEを処理するDBUriサーブレットのURLを追加する必要があります。

構文

MEMBER FUNCTION getExternalUrl()
RETURN varchar2;

GETURL

このファンクションは、DBURITYPEインスタンス内に格納されているURLを非エスケープ形式で戻します。

構文

MEMBER FUNCTION getUrl()
RETURN varchar2;

GETXML

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるXMLTypeを戻します。指定できるオプションは、次の表のとおりです。

構文説明

構文	説明
`MEMBER FUNCTION getXML()` `RETURN XMLType;`	このファンクションは、URLで指定されたアドレスにある`XMLType`を戻します。
`MEMBER FUNCTION getXML(` `content OUT VARCHAR2)` `RETURN XMLType;`	このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにある`XMLType`を戻します。

MEMBER FUNCTION getXML()

RETURN XMLType;

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるXMLTypeを戻します。

MEMBER FUNCTION getXML(

content OUT VARCHAR2)

RETURN XMLType;

このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにあるXMLTypeを戻します。

パラメータ	IN / OUT	説明
`content`	`(OUT)`	URIが示すドキュメントのコンテンツ・タイプ。

XDBURITYPEサブタイプのサブプログラムの要約

XDBURITYPEは、URITypeの新しいサブタイプです。Oracle XML DB階層に含まれる文書をURIとして表示し、URIType列として表に埋め込むことができます。URIのURL部分は、参照先であるXML文書の階層名です。オプションのフラグメント部分はXPath構文を使用し、'#'記号でURL部分から分離します。フラグメントを指定するさらに一般的なXPointer構文は、現在サポートされていません。

表225-4 XDBURITYPEのサブプログラム

メソッド	説明
CREATEURI	指定されたURLに対応する`UriType`を戻します。
GETBLOB	`XDBURITYPE`インスタンスで指定された文書のコンテンツに対応する`BLOB`を戻します。
GETCLOB	`XDBURITYPE`インスタンスで指定された文書のコンテンツに対応する`CLOB`を戻します。
GETCONTENTTYPE	URIで示されるドキュメントのコンテンツ・タイプを戻します。
GETEXTERNALURL	`XDBURITYPE`インスタンス内に格納されているURLをエスケープ形式で戻します。
GETURL	`XDBURITYPE`インスタンス内に格納されているURLを非エスケープ形式で戻します。
GETXML	URLで指定された文書のコンテンツに対応する`XMLType`を戻します。
XDBURITYPE	指定されたURIから`XDBURITYPE`のインスタンスを作成します。

CREATEURI

この静的ファンクションは、XDBURITYPEインスタンスを構成します。指定されたURLを解析し、XDBURITYPEインスタンスを作成します。

構文

STATIC FUNCTION createUri(
   url IN varchar2)
RETURN XDBURITYPE

パラメータ	IN / OUT	説明
`url`	`(IN)`	有効な`XDBURITYPE`を含むエスケープ形式のURL文字列。

GETBLOB

このファンクションは、XDBURITYPEインスタンスで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。指定できるオプションは、次の表のとおりです。

構文説明

構文	説明
`MEMBER FUNCTION getBlob()` `RETURN blob;`	このファンクションは、URLで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。
`MEMBER FUNCTION getBlob(` `content OUT VARCHAR2)` `RETURN blob;`	このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。
`FUNCTION getBlob(` `csid IN NUMBER)` `RETURN BLOB;`	このファンクションは、指定されたキャラクタ・セットのURLで指定されたアドレスにある`BLOB`を戻します。

MEMBER FUNCTION getBlob()

RETURN blob;

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。

MEMBER FUNCTION getBlob(

content OUT VARCHAR2)

RETURN blob;

このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。

FUNCTION getBlob(

csid IN NUMBER)

RETURN BLOB;

このファンクションは、指定されたキャラクタ・セットのURLで指定されたアドレスにあるBLOBを戻します。

パラメータ	IN / OUT	説明
`content`	`(OUT)`	URIが示すドキュメントのコンテンツ・タイプ。
`csid`	`(IN)`	ドキュメントのキャラクタ・セットID。`0`より大きい有効なOracle ID。0以下の場合はエラーが戻されます。

GETCLOB

このファンクションは、XDBURITYPEインスタンスで指定されたアドレスにあるCLOBを戻します。一時CLOBが戻された場合は、解放する必要があります。指定できるオプションは、次の表のとおりです。

構文説明

構文	説明
`MEMBER FUNCTION getClob()` `RETURN clob;`	`XDBUriType`インスタンスで指定されたアドレスにある`CLOB`を戻します。
`MEMBER FUNCTION getClob(` `content OUT VARCHAR2)` `RETURN clob;`	`XDBUriType`インスタンスおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにある`CLOB`を戻します。

MEMBER FUNCTION getClob()

RETURN clob;

XDBUriTypeインスタンスで指定されたアドレスにあるCLOBを戻します。

MEMBER FUNCTION getClob(

content OUT VARCHAR2)

RETURN clob;

XDBUriTypeインスタンスおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにあるCLOBを戻します。

パラメータ	IN / OUT	説明
`content`	`(OUT)`	URIが示すドキュメントのコンテンツ・タイプ。

GETCONTENTTYPE

このファンクションは、URIで示されるドキュメントのコンテンツ・タイプを戻します。このファンクションは、VARCHAR2のコンテンツ・タイプを戻します。

構文

MEMBER FUNCTION getContentType()
RETURN VARCHAR2;

GETEXTERNALURL

このファンクションは、XDBURITYPEインスタンス内に格納されているURLをエスケープ形式で戻します。

構文

MEMBER FUNCTION getExternalUrl()
RETURN varchar2;

GETURL

このファンクションは、XDBURITYPEインスタンス内に格納されているURLを非エスケープ形式で戻します。

構文

MEMBER FUNCTION getUrl()
RETURN varchar2;

GETXML

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるXMLTypeを戻します。指定できるオプションは、次の表のとおりです。

構文説明

構文	説明
`MEMBER FUNCTION getXML()` `RETURN XMLType;`	このファンクションは、URLで指定されたアドレスにある`XMLType`を戻します。
`MEMBER FUNCTION getXML(` `content OUT VARCHAR2)` `RETURN XMLType;`	このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにある`XMLType`を戻します。

MEMBER FUNCTION getXML()

RETURN XMLType;

このファンクションは、URLで指定されたアドレスにあるXMLTypeを戻します。

MEMBER FUNCTION getXML(

content OUT VARCHAR2)

RETURN XMLType;

このファンクションは、URLおよびコンテンツ・タイプで指定されたアドレスにあるXMLTypeを戻します。

パラメータ	IN / OUT	説明
`content`	`(OUT)`	URIが示すドキュメントのコンテンツ・タイプ。

XDBURITYPE

XDBURITYPEインスタンスを構成します。

構文

CONSTRUCTOR FUNCTION XDBURITYPE(
   url     IN   VARCHAR2,
   flags   IN   RAW := NULL)
 RETURN self AS RESULT;

パラメータ	IN / OUT	説明
`url`	`(IN)`	有効な`XDBUriTYPE`を含むURL文字列。URL文字列はエスケープ形式です。たとえば、非URL文字は、UTF-8エンコードに対する16進数として表示されます。
`flags`	`(IN)`	有効な値は、次のとおりです。 `1` - 結果の内容を戻す前にすべての`XInclude`要素を拡張します。いずれかの`XInclude`要素が、`XInclude`フォールバック・セマンティクスに従って正常に解決されない場合は、エラーが発生します。 `2`- 文書の取得中に発生したすべてのエラーが表示されないことを示します。 `3` - 両方のフラグ・ビット（`1`、`2`）が有効になります。

URIFACTORYパッケージのサブプログラムの要約

UriFactoryパッケージには、プログラム実装のハード・コードを行わずにURIタイプの適切なインスタンスを生成できる、ファクトリ・メソッドが含まれています。

また、UriFactoryパッケージには、多様なプロトコルに対応するUriTypeの新しいサブタイプを登録する機能が備わっています。たとえば、新しいプロトコルecom://を作成すると、そのプロトコルを処理するUriTypeのサブタイプを定義し、UriFactoryに登録できます。登録後、ファクトリ・メソッドは、ecom://の接頭辞を検出すると新しいサブタイプ・インスタンスを生成します。

表225-5 URIFACTORYタイプのサブプログラム

メソッド	説明
GETURI	指定されたURL文字列用に正しいURLハンドラを戻します。
ESCAPEURI	URLをエスケープ形式で戻します。
UNESCAPEURI	URLを非エスケープ形式で戻します。
REGISTERURLHANDLER	特定のURLを処理するタイプの名前を登録します。
UNREGISTERURLHANDLER	URLハンドラの登録を解除します。

GETURI

このファクトリ・メソッドは、指定されたURI文字列用に正しいURIハンドラを戻します。プロトコルを処理できるUriTypeのサブタイプ・インスタンスを戻します。デフォルトでは、URLで解決できない場合は必ずXDBURITYPEインスタンスが作成されます。 REGISTERURLHANDLERファンクションを使用すると、URLハンドラを特定の接頭辞に対して登録できます。接頭辞が一致した場合、GETURIではそのサブタイプを使用します。

構文

FUNCTION getUri(
   url IN Varchar2)
RETURN UriType;

パラメータ	IN / OUT	説明
`uri`	`(IN)`	有効なHTTP URLを含むエスケープ形式のURL文字列。

ESCAPEURI

このファンクションは、URLをエスケープ形式で戻します。追加のセマンティクスを提供するため、このメンバー・ファンクションはサブタイプ・インスタンスに上書きされます。たとえば、HTTPURITYPEは、URL内に接頭辞http://を格納しません。外部URLの生成時に、接頭辞の追加と生成を行います。つまり、URLの値を取得するには、UriTypeの属性ではなく、GETEXTERNALURLファンクションまたはGETURIファンクションを使用します。

構文

MEMBER FUNCTION escapeUri()
RETURN varchar2;

パラメータ	IN / OUT	説明
`url`	`(IN)`	URL文字列はエスケープ形式で戻されます。

UNESCAPEURI

このファンクションは、URLを非エスケープ形式で戻します。つまり、このファンクションではESCAPEURIと反対の処理が実行されます。ファンクションによる文字列のスキャン後、さらに文字が非URL16進からUTF-8に変換されます。戻り型はVARCHAR2になるため、データベース・キャラクタ・セットで定義されたものと同種の文字に変換されます。

構文

FUNCTION unescapeUri()
RETURN varchar2;

パラメータ	IN / OUT	説明
`url`	`(IN)`	URL文字列は非エスケープ形式で戻されます。

REGISTERURLHANDLER

特定のURLを処理するタイプの名前を登録します。指定したタイプは有効なタイプであること、また、UriTypeのサブタイプまたはサブタイプ自体のいずれかであることが必要です。さらに、静的なメンバー・ファンクションであるcreateUriを実装する必要もあります。このファンクションは、GETURIファンクションによりコールされ、タイプのインスタンスを生成します。stripprefixパラメータは、このファンクションをコールする前に接頭辞の削除が必要であることを示しています。

構文

PROCEDURE registerUrlHandler(
   prefix IN varchar2,
   schemaName IN varchar2,
   typename IN varchar2,
   ignoreCase IN boolean := true,
   stripprefix IN boolean := true);

パラメータ	IN / OUT	説明
`prefix`	`(IN)`	処理対象の接頭辞（例: `http://`）。
`schemaName`	`(IN)`	タイプが含まれているスキーマの名前（大文字と小文字が区別されます）。
`typename`	`(IN)`	URLを処理するタイプの名前（大文字と小文字が区別されます）。
`ignoreCase`	`(IN)`	接頭辞が一致している場合、大文字と小文字は区別されません。
`stripprefix`	`(IN)`	タイプのインスタンスを生成する前に接頭辞を削除します。

UNREGISTERURLHANDLER

このプロシージャは、URLハンドラの登録を解除します。登録解除されるハンドラの接頭辞は、ユーザーが登録したものに限定されます。事前定義されたシステム接頭辞（http://など）は登録解除されません。

構文

PROCEDURE unregisterUrlHandler(
   prefix IN varchar2);

パラメータ	IN / OUT	説明
`prefix`	`(IN)`	登録解除対象の接頭辞。