UTL_RAWパッケージは、RAWデータ・タイプを操作するためのSQLファンクションを提供します。
この章では、次の項目について説明します。
概要
使用上の注意
通常のSQLファンクションは複数のRAWで作動せず、PL/SQLはRAWデータ・タイプとCHARデータ・タイプの間でのオーバーロードができないため、このパッケージが必要になります。 UTL_RAWには、各種のCOBOL数値形式を複数のRAWの間で変換するサブプログラムも含まれています。
UTL_RAWは、必ずしもデータベース環境に固有のものではなく、実際には他の環境でも使用できます。このため、DBMSのかわりに、UTLという接頭辞がパッケージに付けられます。
UTL_RAWによって、RAWレコードは多くの要素で構成できます。RAWデータ・タイプを使用すると、キャラクタ・セット変換は実行されず、RAWは、リモート・プロシージャ・コールを介して転送されるときに元の形式で保持されます。
また、RAWファンクションによって、以前はhextorawファンクションとrawtohexファンクションに限定されていたバイナリ・データを操作できます。
表213-1 UTL_RAWパッケージのサブプログラム
| サブプログラム | 説明 |
|---|---|
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CAST_FROM_BINARY_DOUBLEファンクション |
( |
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( |
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CAST_FROM_BINARY_INTEGERファンクション |
( |
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( |
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( |
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( |
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( |
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( |
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最大12までの |
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target |
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値 |
このファンクションは、RAW r1とRAW r2の値でビット単位の論理演算ANDを実行し、AND演算後の結果RAWを戻します。
構文
UTL_RAW.BIT_AND ( r1 IN RAW, r2 IN RAW) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(bit_and, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
戻り値
使用上の注意
r1とr2の長さが異なる場合、AND演算は、短い方のRAWの最終バイト後に終了し、長い方のRAWの未処理部分は部分結果に追加されます。したがって、結果の長さは、2つの入力RAWの長い方と同じ長さになります。
このファンクションは、RAW rの値でビット単位の論理演算補数を実行し、補数演算後の結果RAWを戻します。結果の長さは、入力RAW rの長さと等しくなります。
構文
UTL_RAW.BIT_COMPLEMENT ( r IN RAW) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(bit_complement, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
戻り値
このファンクションは、RAW r1とRAW r2の値でビット単位の論理演算ORを実行し、OR演算後の結果RAWを戻します。
構文
UTL_RAW.BIT_OR ( r1 IN RAW, r2 IN RAW) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(bit_or, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
戻り値
使用上の注意
r1とr2の長さが異なる場合、OR演算は、短い方のRAWの最終バイト後に終了し、長い方のRAWの未処理部分は部分結果に追加されます。したがって、結果の長さは、2つの入力RAWの長い方と同じ長さになります。
このファンクションは、RAW r1とRAW r2の値でビット単位の論理演算XORを実行し、XOR演算後の結果RAWを戻します。
構文
UTL_RAW.BIT_XOR ( r1 IN RAW, r2 IN RAW) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(bit_xor, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
戻り値
使用上の注意
r1とr2の長さが異なる場合、XOR演算は、短い方のRAWの最終バイト後に終了し、長い方のRAWの未処理部分は部分結果に追加されます。したがって、結果の長さは、2つの入力RAWの長い方と同じ長さになります。
このファンクションは、(RAWの)BINARY_DOUBLEのバイナリ表現を戻します。
構文
UTL_RAW.CAST_FROM_BINARY_DOUBLE( n IN BINARY_DOUBLE, endianess IN PLS_INTEGER DEFAULT 1) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(cast_from_binary_double, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
表213-10 CAST_FROM_BINARY_DOUBLEファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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|
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|
big-endianまたはlittle-endianのアーキテクチャを表す |
戻り値
BINARY_DOUBLEの値のバイナリ表現。入力がNULLの場合は、NULLを戻します。
使用上の注意
8バイトのbinary_double値からIEEE 754倍精度形式へのマッピングは、次のとおりです。
byte 0: bit 63 ~ bit 56 byte 1: bit 55 ~ bit 48 byte 2: bit 47 ~ bit 40 byte 3: bit 39 ~ bit 32 byte 4: bit 31 ~ bit 24 byte 5: bit 23 ~ bit 16 byte 6: bit 15 ~ bit 8 byte 7: bit 7 ~ bit 0
この表は、endianessパラメータで、BINARY_DOUBLEのバイトからRAWのバイトへのマッピング方法を記述する方法について説明しています。次のマトリックスでは、rb0からrb7がRAWのバイトを参照し、db0からdb7がBINARY_DOUBLEのバイトを参照しています。
| rb0 | rb1 | rb2 | rb3 | rb4 | rb5 | rb6 | rb7 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| big_endian | db0 |
db1 |
db2 |
db3 |
db4 |
db5 |
db6 |
db7 |
| little_endian | db7 |
db6 |
db5 |
db4 |
db3 |
db2 |
db1 |
db0 |
machine-endianの場合、BINARY_DOUBLE引数の8バイトがRAWの戻り値に直接コピーされます。big-endianマシン上のbig_endianまたはlittle-endianマシン上のlittle_endianを渡した場合も同じです。
このファンクションは、(RAWの)BINARY_FLOATのバイナリ表現を戻します。
構文
UTL_RAW.CAST_FROM_BINARY_FLOAT( n IN BINARY_FLOAT, endianess IN PLS_INTEGER DEFAULT 1) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(cast_from_binary_float, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
表213-11 CAST_FROM_BINARY_FLOATファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
|
|
|
big-endianまたはlittle-endianのアーキテクチャを表す |
戻り値
BINARY_FLOATの値のバイナリ表現(RAW)。入力がNULLの場合は、NULLを戻します。
使用上の注意
4バイトのbinary_float値からIEEE 754単精度形式へのマッピングは、次のとおりです。
byte 0: bit 31 ~ bit 24 byte 1: bit 23 ~ bit 16 byte 2: bit 15 ~ bit 8 byte 3: bit 7 ~ bit 0
この表は、endianessパラメータで、BINARY_FLOATのバイトからRAWのバイトへのマッピング方法を記述する方法について説明しています。次のマトリックスでは、rb0からrb3がRAWのバイトを参照し、fb0からfb3がBINARY_FLOATのバイトを参照しています。
| rb0 | rb1 | rb2 | rb3 | |
|---|---|---|---|---|
| big_endian | fb0 | fb1 | fb2 | fb3 |
| little_endian | fb3 | fb2 | fb1 | fb0 |
machine-endianの場合、BINARY_FLOAT引数の4バイトがRAWの戻り値に直接コピーされます。big-endianマシン上のbig_endianまたはlittle-endianマシン上のlittle_endianを渡した場合も同じです。
このファンクションは、(RAWの)BINARY_INTEGERのバイナリ表現を戻します。
構文
UTL_RAW.CAST_FROM_BINARY_INTEGER ( n IN BINARY_INTEGER endianess IN PLS_INTEGER DEFAULT BIG_ENDIAN) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(cast_from_binary_integer, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
表213-12 CAST_FROM_BINARY_INTEGERファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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|
big-endianまたはlittle-endianのアーキテクチャを表す |
戻り値
BINARY_INTEGERの値のバイナリ表現。
このファンクションは、(RAWの)NUMBERのバイナリ表現を戻します。
構文
UTL_RAW.CAST_FROM_NUMBER ( n IN NUMBER) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(cast_from_number, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
戻り値
NUMBERの値のバイナリ表現。
このファンクションは、(RAWの)BINARY_DOUBLEのバイナリ表現をBINARY_DOUBLEに変換します。
構文
UTL_RAW.CAST_TO_BINARY_DOUBLE ( r IN RAW endianess IN PLS_INTEGER DEFAULT 1) RETURN BINARY_DOUBLE;
プラグマ
pragma restrict_references(cast_to_binary_double, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
表213-14 CAST_TO_BINARY_DOUBLEファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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|
|
|
|
big-endianまたはlittle-endianのアーキテクチャを表す |
戻り値
BINARY_DOUBLE値。
使用上の注意
RAW引数が8バイトを超える場合は、最初の8バイトだけが使用され、残りのバイトは無視されます。 結果が-0の場合は、+0が戻されます。 結果がNaNの場合は、BINARY_DOUBLE_NANの値が戻されます。
RAW引数が8バイト未満の場合は、VALUE_ERROR例外が発生します。
8バイトのbinary_double値からIEEE 754倍精度形式へのマッピングは、次のとおりです。
byte 0: bit 63 ~ bit 56 byte 1: bit 55 ~ bit 48 byte 2: bit 47 ~ bit 40 byte 3: bit 39 ~ bit 32 byte 4: bit 31 ~ bit 24 byte 5: bit 23 ~ bit 16 byte 6: bit 15 ~ bit 8 byte 7: bit 7 ~ bit 0
この表は、endianessパラメータで、BINARY_DOUBLEのバイトからRAWのバイトへのマッピング方法を記述する方法について説明しています。次のマトリックスでは、rb0からrb7がRAWのバイトを参照し、db0からdb7がBINARY_DOUBLEのバイトを参照しています。
| rb0 | rb1 | rb2 | rb3 | rb4 | rb5 | rb6 | rb7 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| big_endian | db0 |
db1 |
db2 |
db3 |
db4 |
db5 |
db6 |
db7 |
| little_endian | db7 |
db6 |
db5 |
db4 |
db3 |
db2 |
db1 |
db0 |
machine-endianの場合、RAW引数の8バイトがBINARY_DOUBLEの戻り値に直接コピーされます。big-endianマシン上のbig_endianまたはlittle-endianマシン上のlittle_endianを渡した場合も同じです。
このファンクションは、(RAWの)BINARY_FLOATのバイナリ表現をBINARY_FLOATに変換します。
構文
UTL_RAW.CAST_TO_BINARY_FLOAT ( r IN RAW endianess IN PLS_INTEGER DEFAULT 1) RETURN BINARY_FLOAT;
プラグマ
pragma restrict_references(cast_to_binary_float, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
表213-15 CAST_TO_BINARY_FLOATファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
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|
|
big-endianまたはlittle-endianのアーキテクチャを表す |
戻り値
BINARY_FLOAT値。
使用上の注意
RAW引数が4バイトを超える場合は、最初の4バイトだけが使用され、残りのバイトは無視されます。 結果が-0の場合は、+0が戻されます。 結果がNaNの場合は、BINARY_FLOAT_NANの値が戻されます。
RAW引数が4バイト未満の場合は、VALUE_ERROR例外が発生します。
4バイトのbinary_float値からIEEE 754単精度形式へのマッピングは、次のとおりです。
byte 0: bit 31 ~ bit 24 byte 1: bit 23 ~ bit 16 byte 2: bit 15 ~ bit 8 byte 3: bit 7 ~ bit 0
この表は、endianessパラメータで、BINARY_FLOATのバイトからRAWのバイトへのマッピング方法を記述する方法について説明しています。次のマトリックスでは、rb0からrb3がRAWのバイトを参照し、fb0からfb3がBINARY_FLOATのバイトを参照しています。
| rb0 | rb1 | rb2 | rb3 | |
|---|---|---|---|---|
| big_endian | fb0 |
fb1 |
fb2 |
fb3 |
| little_endian | fb3 |
fb2 |
fb1 |
fb0 |
machine-endianの場合、RAW引数の4バイトがBINARY_FLOATの戻り値に直接コピーされます。big-endianマシン上のbig_endianまたはlittle-endianマシン上のlittle_endianを渡した場合も同じです。
このファンクションは、(RAWの)BINARY_INTEGERのバイナリ表現をBINARY_INTEGERに変換します。
構文
UTL_RAW.CAST_TO_BINARY_INTEGER ( r IN RAW endianess IN PLS_INTEGER DEFAULT BIG_ENDIAN) RETURN BINARY_INTEGER;
プラグマ
pragma restrict_references(cast_to_binary_integer, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
表213-16 CAST_TO_BINARY_INTEGERファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
|
|
|
big-endianまたはlittle-endianのアーキテクチャを表す |
戻り値
BINARY_INTEGER値。
このファンクションは、(RAWの)NUMBERのバイナリ表現をNUMBERに変換します。
構文
UTL_RAW.CAST_TO_NUMBER ( r IN RAW) RETURN NUMBER;
プラグマ
pragma restrict_references(cast_to_number, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
戻り値
NUMBERの値。
このファンクションは、nデータ・バイトを使用して表したVARCHAR2を、nデータ・バイトのRAWに変換します。データは変更されませんが、データ・タイプのみRAWデータ・タイプに変換されます。
構文
UTL_RAW.CAST_TO_RAW ( c IN VARCHAR2) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(cast_to_raw, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
戻り値
表213-19 CAST_TO_RAWファンクションの戻り値
| 戻り値 | 説明 |
|---|---|
|
|
先行する長さのフィールドのない、入力 |
|
|
入力パラメータ |
このファンクションは、nデータ・バイトを使用して表したRAWを、nデータ・バイトのVARCHAR2に変換します。
|
注意: VARCHAR2への変換時、そのVARCHAR2内の文字に対して現行のグローバリゼーション・サポート・キャラクタ・セットが使用されます。 |
構文
UTL_RAW.CAST_TO_VARCHAR2 ( r IN RAW) RETURN VARCHAR2;
プラグマ
pragma restrict_references(cast_to_VARCHAR2, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
戻り値
このファンクションは、nデータ・バイトを使用して表したRAWを、nデータ・バイトのNVARCHAR2に変換します。
|
注意: NVARCHAR2への変換時、そのNVARCHAR2内の文字に対して現行のグローバリゼーション・サポート・キャラクタ・セットが使用されます。 |
構文
UTL_RAW.CAST_TO_NVARCHAR2 ( r IN RAW) RETURN NVARCHAR2;
プラグマ
pragma restrict_references(cast_to_NVARCHAR2, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
戻り値
このファンクションは、RAW r1とRAW r2を比較します。r1とr2の長さが異なる場合、短い方のRAWは、必要に応じてpadバイト列を使用して右側に拡張されます。
構文
UTL_RAW.COMPARE ( r1 IN RAW, r2 IN RAW, pad IN RAW DEFAULT NULL) RETURN NUMBER;
プラグマ
pragma restrict_references(compare, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
表213-24 COMPAREファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
比較する1番目の |
|
|
比較する2番目の |
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このパラメータはオプションです。 |
戻り値
表213-25 COMPAREファンクションの戻り値
| 戻り値 | 説明 |
|---|---|
|
|
最初に不一致になったバイト位置(1から番号付けされている)と等しい番号。 |
このファンクションは、最大12までのRAWを単一のRAWに連結します。連結したサイズが32Kを超える場合は、エラーが戻ります。
構文
UTL_RAW.CONCAT ( r1 IN RAW DEFAULT NULL, r2 IN RAW DEFAULT NULL, r3 IN RAW DEFAULT NULL, r4 IN RAW DEFAULT NULL, r5 IN RAW DEFAULT NULL, r6 IN RAW DEFAULT NULL, r7 IN RAW DEFAULT NULL, r8 IN RAW DEFAULT NULL, r9 IN RAW DEFAULT NULL, r10 IN RAW DEFAULT NULL, r11 IN RAW DEFAULT NULL, r12 IN RAW DEFAULT NULL) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(concat, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
r1....r12は、連結するRAW項目です。
戻り値
例外
入力値の合計の長さがRAWの最大許容長である32767バイトを超えると、エラーが発生します。
このファンクションは、RAW rをキャラクタ・セットfrom_charsetからキャラクタ・セットto_charsetに変換し、結果のRAWを戻します。
from_charsetとto_charsetは両方とも、Oracleサーバーに定義されているサポート・キャラクタのセットである必要があります。
構文
UTL_RAW.CONVERT ( r IN RAW, to_charset IN VARCHAR2, from_charset IN VARCHAR2) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(convert, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
表213-27 CONVERTファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
変換する |
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戻り値
例外
表213-29 CONVERTファンクションの例外
| エラー | 説明 |
|---|---|
|
|
次のいずれかです。 - - - |
このファンクションは、rをn回コピーして連結したものを戻します。
構文
UTL_RAW.COPIES ( r IN RAW, n IN NUMBER) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(copies, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
戻り値
このファンクションは、n回コピーしたRAWを戻します。
例外
表213-31 COPIESファンクションの例外
| エラー | 説明 |
|---|---|
|
|
次のいずれかです。 - - - 結果の長さが、 |
このファンクションは、RAW rの長さをバイトで戻します。
構文
UTL_RAW.LENGTH ( r IN RAW) RETURN NUMBER;
プラグマ
pragma restrict_references(length, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
戻り値
このファンクションは、target RAWの指定部分をoverlay_str RAWでオーバーレイし、targetの位置posバイトから始まるlenバイト分を処理します。
構文
UTL_RAW.OVERLAY ( overlay_str IN RAW, target IN RAW, pos IN BINARY_INTEGER DEFAULT 1, len IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL, pad IN RAW DEFAULT NULL) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(overlay, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
表213-34 OVERLAYファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
targetをオーバーレイするために使用するバイト列。 |
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|
オーバーレイするバイト列。 |
|
|
オーバーレイを開始する、target内での位置(1から番号付けされている)。 |
|
|
オーバーレイするtargetバイトの数。 |
|
|
オーバーレイ |
デフォルトとオプション・パラメータ
戻り値
使用上の注意
overlay_strがoverlay_strバイト未満の場合は、padバイト列を使用してlenバイトまで拡張されます。 overlay_strがlenバイトを超える場合は、overlay_strの余分なバイトは無視されます。 targetの位置posから始まるlenバイトがtargetの長さを超える場合、overlay_str全体を含む長さまでtargetが拡張されます。
lenを指定する場合は、0(ゼロ)以上にする必要があります。posを指定する場合は、1以上にしてください。 posがtargetの長さを超える場合、targetはpadバイト列を使用してposの位置まで埋め込まれます。さらに、targetはoverlay_strバイト列を使用して拡張されます。
例外
表213-37 OVERLAYファンクションの例外
| エラー | 説明 |
|---|---|
|
|
次のいずれかです。 - - targetが不明か、未定義です。 - targetの長さが、 - - |
このファンクションは、RAW rのバイトの順序を、最後から最初に逆転させます。たとえば、x'0102F3'はx'F30201'になり、'xyz'は'zyx'に逆転されます。結果は、入力RAWと同じ長さになります。
構文
UTL_RAW.REVERSE ( r IN RAW) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(reverse, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
戻り値
例外
このファンクションは、RAW rのposからlenバイトを戻します。
構文
UTL_RAW.SUBSTR ( r IN RAW, pos IN BINARY_INTEGER, len IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(substr, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
表213-41 SUBSTRファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
一部分を抽出する |
|
|
|
|
|
|
デフォルトとオプション・パラメータ
戻り値
使用上の注意
posが正の値の場合、SUBSTRはrの初めからカウントして最初のバイトを検索します。posが負の値の場合、SUBSTRはrの最後から逆方向にカウントします。posの値は0(ゼロ)に指定できません。
lenが省略された場合、SUBSTRはrの終わりまですべてのバイトを戻します。lenの値は1未満に指定できません。
例外
表213-44 SUBSTRファンクションの例外
| エラー | 説明 |
|---|---|
|
|
次の場合は
|
このファンクションは、from_setとto_setのバイト列変換に従って、入力RAW r内のバイト列を変換します。 r内のバイト列がfrom_set内のバイト列と一致すると、to_set内の対応する位置にあるバイト列に置換され、一致しないと削除されます。
r内のバイト列がfrom_setで未定義の場合は、結果にコピーされます。from_setにある最初(最左端)のバイト列のみ使用されます。後続の複製部分はスキャンされずに無視されます。
構文
UTL_RAW.TRANSLATE ( r IN RAW, from_set IN RAW, to_set IN RAW) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(translate, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
表213-45 TRANSLATEファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
変換する |
|
|
変換する |
|
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対応する |
戻り値
使用上の注意
to_setがfrom_setより短い場合は、from_setの余分なバイト列に対応する変換はなく、r内に一致するバイト列はありません。
|
注意: TRANSLITERATEとは、次の点で異なります。
- 変換 - - 結果 |
例外
表213-47 TRANSLATEファンクションの例外
| エラー | 説明 |
|---|---|
|
|
次のいずれかです。 - - - |
このファンクションは、from_setとto_setのバイト列変換に従って、入力RAW r内のバイト列を変換します。 r内の連続するバイト列がfrom_set内で検索され、見つからない場合は、変更しないまま結果RAWにコピーされます。 見つかった場合、そのバイト列は、to_setの対応するバイト列、対応するバイト列が存在しない場合はpadバイト列のいずれかに結果RAW内で置換されます。
r内のバイト列がfrom_setで未定義の場合は、結果にコピーされます。from_setにある最初(最左端)のバイト列のみ使用されます。後続の複製部分はスキャンされずに無視されます。結果RAWは、常にrと同じ長さになります。
構文
UTL_RAW.TRANSLITERATE ( r IN RAW, to_set IN RAW DEFAULT NULL, from_set IN RAW DEFAULT NULL, pad IN RAW DEFAULT NULL) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(transliterate, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
表213-48 TRANSLITERATEファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
変換する |
|
|
変換する |
|
|
対応する |
|
|
to-setが |
デフォルトとオプション・パラメータ
表213-49 TRANSLITERATEファンクションのオプション・パラメータ
| オプション・パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
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x'00'からx'ff'。 |
|
|
|
|
|
x'00'。 |
戻り値
使用上の注意
to_setがfrom_setより短い場合、選択したfrom_setバイト列に対応するto_setバイトがないと、padバイト列が結果RAWに埋め込まれます(pad列を使用して、to_setがfrom_setと同じ長さまで拡張されたようになります)。
|
注意: TRANSLATEとは、次の点で異なります。
- - 結果 |
例外
このファンクションは、値start_byteで始まり値end_byteで終わる、連続した有効な1バイト・コードをすべて含むRAWを戻します。 start_byteがend_byteより大きい場合、結果バイトの連続はstart_byteで始まり、x'FF'からx'00'に折り返してend_byteで終わります。 start_byteとend_byteを指定する場合は、シングル・バイトのRAWである必要があります。
構文
UTL_RAW.XRANGE ( start_byte IN RAW DEFAULT NULL, end_byte IN RAW DEFAULT NULL) RETURN RAW;
プラグマ
pragma restrict_references(xrange, WNDS, RNDS, WNPS, RNPS);
パラメータ
デフォルトとオプション・パラメータ
start_byte - x f00 f end_byte - x fFF f
戻り値