ルール・マネージャおよび式フィルタには、Oracleデータベース内で式(ルール条件)のコレクションの格納、取得、更新および問合せを実行するSQLスキーマ、PL/SQLパッケージおよびJavaパッケージが用意されています。
ルール・マネージャおよび式フィルタは、Oracle Database 10g Standard EditionおよびOracle Database 10g Enterprise Editionとともに自動的にインストールされます。それぞれ、PL/SQLパッケージ・セット、Javaパッケージ、一連のディクショナリ表およびカタログ・ビューとして提供されます。これらのオブジェクトはすべて専用スキーマEXFSYS
に作成されます。
ルール・マネージャのインストール・スクリプトはcatrul.sql
で、$ORACLE_HOME/rdbms/admin/
ディレクトリにあります。式フィルタのインストール・スクリプトはcatexf.sql
で、$ORACLE_HOME/rdbms/admin/
ディレクトリにあります。これらのスクリプトは、SYSDBA
として接続中にSQL*Plusセッションから実行する必要があります。ルール・マネージャは、同じディレクトリにあるcatnorul.sql
スクリプトを使用すると削除できます。式フィルタは、同じディレクトリにあるcatnoexf.sql
スクリプトを使用すると削除できます。式フィルタを削除すると、ルール・マネージャも暗黙的に削除されます。
ルール・マネージャおよび式フィルタの機能は、Standard EditionでもEnterprise Editionでも同じです。式の索引付け機能を使用するにはビットマップ索引のサポートが必要なため、この機能がサポートされるのはEnterprise Editionのみです。
Oracle Databaseのインストール時には、ルール・マネージャ機能および式フィルタ機能のデモンストレーション・スクリプトがインストールされます。スクリプトruldemo.sql
(ルール・マネージャのデモ)およびexfdemo.sql
(式フィルタのデモ)は、$ORACLE_HOME/rdbms/demo/
ディレクトリにあります。