これはasoag032.gifの説明です。この図は、一般的なOracleコンテキストの構造を示しています。Oracleコンテキストは、Oracle Internet Directoryのcn=OracleContextというエントリです。Oracle Netディレクトリ・ネーミングやエンタープライズ・ユーザー・セキュリティのエントリなど、Oracleソフトウェアに関連する情報はすべてOracleコンテキストに格納されます。Oracle Internet Directoryインスタンスの各アイデンティティ管理レルムには、1つのOracleコンテキストがあります。

この図は、逆ツリーに似た階層構造を示しています。ツリー最上部には、realm DNというレルム識別名が付いているアイデンティティ管理レルムがあります。このrealm DNの下は、Users、GroupsおよびOracle Contextのコンテナに分岐しています。Oracle Contextの下は、Products、Groupsおよびデータベース・サーバー(この例ではSales)のコンテナに分岐しています。Oracle Contextコンテナから分岐する3つのコンテナの中で、ProductsとGroupsはデフォルトのコンテナ名です。これらの各コンテナの下は、さらにサブコンテナが次のように分岐しています。

  1. Productsコンテナには、2つのサブコンテナがあります。ユーザー検索ベースとグループ検索ベースを保持するサブコンテナとOracleDBSecurityサブコンテナです。これらの2つのサブコンテナは、どちらもデフォルトのコンテナです。OracleDBSecurityコンテナの下は、さらに2つのサブコンテナに分岐しています。エンタープライズ・ドメイン・コンテナ(この例ではServices)とOracleDefaultDomainコンテナです。OracleDefaultDomainコンテナはデフォルトのコンテナです。Servicesというエンタープライズ・ドメイン・コンテナには、1つのサブコンテナがあります。このサブコンテナはサービス・ドメイン・コンテナで、この例ではDomain Adminsというラベルが付いています。OracleDBSecurityの2つ目のコンテナであるOracleDefaultDomainコンテナの下は、3つのサブコンテナに分岐しています。「Domain Admins」(デフォルト・ドメイン・コンテナの例)、「User-Schema Mapping」(ユーザー定義コンテナの例)および「Manager」(エンタープライズ・ロール・コンテナの例)の各サブコンテナです。
  2. Groupsコンテナは、実際にはOracle Contextから分岐している別のサブツリーです。このコンテナには、OracleDBCreators、OracleContextAdmins、OracleDBSecurityAdmins、OracleUserSecurityAdminsおよびOraclePasswordAccessibleDomainsの各グループに対するルート・コンテナを保持するサブツリーがあります。
  3. 「Sales」というデータベース・サーバー・コンテナの下は、3つのサブコンテナに分岐しています。OracleDBAdmins Group、User-Schema MappingおよびNetworkingの各サブコンテナです。Networkingサブコンテナは、データベース・サーバー・コンテナから分岐している別のサブツリーです。OracleDBAdminsGroupおよびNetworkingはデフォルトのコンテナです。User-Schema Mappingは、ユーザー定義コンテナの例です。これらすべてのコンテナの詳細は、周囲の本文で説明されています。