DBMS_AW
パッケージにより、アナリティック・ワークスペース内であらゆるOLAP処理を実行できます。レガシー・ワークスペース、リレーショナル表またはフラット・ファイルから、データのインポートが可能です。OLAPオブジェクトの定義や、複雑な計算の実行もできます。
注意: DBMS_AW パッケージを使用してアナリティック・ワークスペースを一から作成する場合、特定の構造のアナリティック・ワークスペースを必要とするOLAPユーティリティ(Analytic Workspace ManagerやDBMS_AW 集計アドバイザなど)を使用できないことがあります。 |
DBMS_AW
パッケージには、非定型のOLAP DMLコマンドを実行するためのプロシージャが含まれています。EXECUTE
プロシージャかINTERP_SILENT
プロシージャ、またはINTERP
ファンクションかINTERCLOB
ファンクションを使用して、単一のOLAP DMLコマンドまたはセミコロンで区切られた一連のコマンドを実行できます。
使用するプロシージャは、出力の送信方法、および入力バッファと出力バッファのサイズによって異なります。たとえば、EXECUTE
プロシージャは出力をプリンタ・バッファに送信し、INTERP_SILENT
プロシージャは出力を抑止、INTERP
ファンクションはセッション・ログを返します。
また、DBMS_AW
パッケージには、OLAP式を評価するためのファンクションも含まれています。EVAL_TEXT
ファンクションはテキスト式の結果を返し、EVAL_NUMBER
は数式の結果を返します。
注意: DBMS_AW のEVAL_NUMBER ファンクションおよびEVAL_TEXT ファンクションを、SQLのOLAP_EXPRESSION ファンクションと混同しないでください。詳細は、「OLAP_EXPRESSION」を参照してください。 |
SQLプロセッサは、処理する埋込みOLAP DMLコマンドをOracle OLAPへ送信する前に、そのコマンドの全体または一部を評価します。DBMS_AW
プロシージャのolap-commands
パラメータでOLAP DMLコマンドの書式を設定する際には、次のガイドラインに従ってください。
OLAP DMLコマンドで通常であれば一重引用符('
)を使用する箇所は必ず、2つの一重引用符(''
)を使用します。SQLプロセッサにより、OLAP DMLコマンドをOracle OLAPに送信する前に、一重引用符が1つ削除されます。
OLAP DMLでは、二重引用符("
)はコメントの開始を示します。