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Oracle OLAP DMLリファレンス
11g リリース1(11.1)
E05732-02
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DESCRIBE

DESCRIBEコマンドは、1つ以上のワークスペース・オブジェクトの定義を示すレポートを生成するコマンドです。DESCRIBEコマンドの出力に表示されるオブジェクト定義には、説明(LD)、時間ディメンションの値名書式(VNF)、FORMULAに関連付けられている式、PERMIT文で指定されたアクセス権、計算仕様の内容(プログラムまたはモデルの内容など)などがあります。DESCRIBEを使用すると、オブジェクトへのアクセス権や、アクセス権を変更する権限が付与されていない場合でも、オブジェクトの定義を表示できます。オブジェクト定義の一部には、レポートされないものがあります(「DESCRIBEの出力でレポートされない内容」を参照)。

構文

DESCRIBE [names]

引数

names

空白またはカンマで区切られた、1つ以上のワークスペース・オブジェクトの名前。この引数を省略した場合、DESCRIBEはNAMEディメンションの現行のステータスにあるすべてのオブジェクトの定義を表示します。そのため、この引数を省略する場合は、DESCRIBEとLIMITコマンドを組み合せることで、ワークスペース内の特定のオブジェクト・グループの定義をレポートできます。例9-108「すべてのリレーションに関する情報の表示」を参照してください。

注意

DESCRIBEの出力でレポートされない内容

オブジェクト定義の一部は、DESCRIBEの出力に表示されません。

DESCRIBE出力を使用したオブジェクトの作成

DESCRIBEコマンドからの出力を使用すると、この出力の各行は有効な文であるため、他のワークスペースにオブジェクトを作成できます。たとえば、OUTFILE文を実行して後続の出力をファイルに送り、その後でDESCRIBEコマンドを実行できます。次に別のワークスペースにアクセスしてINFILE文を使用すると、DESCRIBE出力を読み取ることができます。これで、対象のワークスペースに同じオブジェクトが作成されます。

例9-107 変数に関する情報の表示

この例では、2つの変数salesおよびpriceの定義のレポートが生成されます。次の文を発行します。

DESCRIBE sales price

生成される出力は次のとおりです。

DEFINE SALES VARIABLE DECIMAL <MONTH PRODUCT DISTRICT>
LD Sales Revenue
DEFINE PRICE VARIABLE DECIMAL <MONTH PRODUCT>
LD Wholesale Unit Selling Price

例9-108 すべてのリレーションに関する情報の表示

ワークスペース内にあるすべてのリレーションの定義を参照するとします。最初にOBJファンクションを使用して、NAMEディメンションを制限します。NAMEを制限したら、引数を指定しないでDESCRIBEコマンドを使用し、定義のレポートを生成します。次の文により、アナリティック・ワークスペース内のリレーションの説明が生成されます。

LIMIT NAME TO OBJ(TYPE) EQ 'RELATION'
DESCRIBE
DEFINE REGION.DISTRICT RELATION REGION <DISTRICT>
LD REGION for each DISTRICT
DEFINE DIVISION.PRODUCT RELATION DIVISION <PRODUCT>
LD DIVISION for each PRODUCT
DEFINE MLV.MARKET RELATION MARKETLEVEL <MARKET>
DEFINE MARKET.MARKET RELATION MARKET <MARKET>
LD Self-relation for the Market Dimension

OBJ(TYPE)によって返される値は必ず大文字であるため、一致する結果を得るには、LIMITコマンドで、'relation'ではなく'RELATION'を使用する必要があります。

例9-109 ワークシートに関する情報の表示

情報が表示されるワークシートのディメンションは、ユーザー定義ディメンションのみです。デフォルトのディメンションであるWKSCOLおよびWKSROWは、説明には含まれていません。次の文を発行します。

DEFINE work1 WORKSHEET
DEFINE columns DIMENSION INTEGER
DEFINE rows DIMENSION INTEGER
DEFINE work2 WORKSHEET <columns rows>
DESCRIBE work1 work2

生成される出力は次のとおりです。

DEFINE WORK1 WORKSHEET
DEFINE WORK2 WORKSHEET <COLUMNS ROWS>