FILEPAGEコマンドは、PAGINGがオンの場合の出力において改ページを指定するコマンドです。現行ページの残りの行数を条件に、FILEPAGEは改ページを送ることができます。
構文
FILEPAGE fileunit [n]
引数
FILEOPENファンクションを事前にコールすることによって、またはOUTFILEコマンドによって(WRITEまたはAPPENDモードで開かれている)ファイルに割り当てられるファイル・ユニット番号。
ページの残りの行数がnより少ない場合に改ページが発生することを示す正のINTEGER
式。残りの行数がn以上の場合またはnがゼロの場合、改ページは発生しません。nがPAGESIZEより大きい場合、LINENUMがゼロではないときに改ページが発生します。nが負数の場合または省略した場合、常に改ページが発生します。
Oracle OLAPは、ページ・サイズ、現行の行数および下マージンを指定するオプションの値を使用してページの残りの使用可能な行数を計算します。LINESLEFTに格納される数値は、次の計算式によって計算されます。
LINESLEFT = PAGESIZE - LINENUM - BMARGIN
注意
FILEPAGEのかわりとなるPAGEの使用方法
PAGEコマンドは、現行の出力ファイルの出力先の番号であるファイル・ユニット番号OUTFILEUNITに対してFILEPAGEコマンドを指定するのと同じ働きをします。次の2つの文は等価です。
FILEPAGE OUTFILEUNIT PAGE
例
例9-122 FILEPAGEコマンドの使用方法
次のプログラムの抜粋では、製品の次のグループが同じページに適さない場合にFILEPAGE文を送ります。プログラムは引数として出力ファイルの名前および3つのmonth
ディメンション値を取ります。
fil.unit = FILEOPEN(ARG(1) WRITE) LIMIT month TO &ARG(2) &ARG(3) &ARG(4) COMMAS = NO DECIMALS = 0 FOR district DO FILEPAGE fil.unit STATLEN(product) FOR product DO FIL.TEXT = product FOR month JOINCHARS(fil.text ' ' CONVERT(sales TEXT)) FILEPUT fil.unit fil.text DOEND FILEPUT fil.unit '' DOEND FILECLOSE fil.unit