COLVALファンクションは、ある列の数値を、レポート内の同じ行内で現行の列の左に返すファンクションです。COLVALは、ROWコマンドおよびREPORTコマンドでのみ使用できます。
戻り値
選択した列に数値データまたはブール・データが含まれる場合はDECIMAL、列(n)に含まれる値がTEXTまたはIDのみの場合はNA、現行の列、現行の列の右側の列または存在しない列を指定した場合はエラー。
構文
COLVAL(n)
引数
値を取得する対象の、現行の行内の列の番号。nは任意のINTEGER
式です。
絶対列番号(レポートの左端から右方向へカウント)で指定するには正の数を使用します。絶対列番号を指定する際は、レポート内にあるすべての列をカウントする必要があります。これは、たとえば、レポートの左側にラベルの列を生成するREPORTコマンドを使用している場合、このラベルの列を列1としてカウントする必要があることを意味します。たとえば、COLVAL(2)
はレポートの左端から数えて2番目の列を表します。
相対列番号(現行の列から、右から左の方向へカウント)で指定するには負の数を使用します。たとえば、COLVAL(-2)
は現行の列から2列左の列を表します。
例
例7-46 レポート内での列の計算
レポート上に、実際の売上高と予定売上高を、両者間の差額とともに表示するとします。この場合、COLVALファンクションを使用して差額を計算できます。
LIMIT month TO 'Jun96' LIMIT district TO 'Boston' FOR product ROW product sales sales.plan COLVAL(2)-COLVAL(3)
これらの文によって生成される出力は次のとおりです。
Tents 95,120.83 80,138.18 14,982.65 Canoes 157,762.08 132,931.39 24,830.69 Racquets 97,174.44 84,758.46 12,415.98 Sportswear 79,630.20 73,568.52 6,061.68 Footwear 153,688.02 109,219.15 44,468.87