NEW_TIMEファンクションは、日付と時刻を別のタイムゾーンの日付と時刻に変換します。
戻り値
DATETIME
構文
NEW_TIME(datetime-exp this_zone new_zone)
引数
datetime-expの変換前のタイムゾーンを示すテキスト式。次の表に示す有効なタイムゾーンである必要があります。
datetime-expの変換後のタイムゾーンを示すテキスト式。こちらが戻り値のタイムゾーンです。表8-1「タイムゾーン」に示す有効なタイムゾーンにする必要があります。
AST | 大西洋標準時 |
---|---|
ADT |
大西洋夏時間 |
BST |
ベーリング標準時 |
BDT |
ベーリング夏時間 |
CST |
中部標準時 |
CDT |
中部夏時間 |
EST |
東部標準時 |
EDT |
東部夏時間 |
GMT |
グリニッジ標準時 |
HST |
アラスカハワイ標準時 |
HDT |
アラスカハワイ夏時間 |
MST |
山地標準時 |
MDT |
山地夏時間 |
NST |
ニューファンドランド標準時 |
PST |
太平洋標準時 |
PDT |
太平洋夏時間 |
YST |
ユーコン標準時 |
YDT |
ユーコン夏時間 |
例
例8-33 現在の日時の使用
SYSDATEファンクションは、現在の日時をNEW_TIMEファンクションに返します。
SHOW new_time(SYSDATE 'EST' 'PST')
東部標準時の日時が2000年10月20日午前1時20分のとき、太平洋標準時(東部の3時間遅れ)の日付は2000年10月19日です。SYSDATEはNLS_DATE_FORMATによって指定される書式(デフォルトで日付のみを表示)を使用するので、時刻は表示されません。
19-OCT-00
例8-34 日時の指定
次の例では、TO_DATEファンクションがテキスト文字列を有効な日付および時刻に変換します。TO_CHARファンクションには、NLS_DATE_FORMATオプションで指定される日付書式を一時的に上書きする日付書式が含まれます。
SHOW TO_CHAR(NEW_TIME(TO_DATE('11-27-00 22:15:00', 'MM-DD-YY HH24:MI:SS'), - 'HST' 'PST') 'MM-DD-YY HH24:MI:SS')
この文は、アラスカハワイ標準時の11月27日午後10時15分(22:15:00)を太平洋標準時の11月28日午前12時15分(00:15:00)に変換します。TO_CHARファンクションで指定される日付書式によって、日付とともに時刻も表示されます。
11-28-00 00:15:00
あるいは、NLS_DATE_FORMATの値を変更することもできます。
NLS_DATE_FORMAT = 'MM-DD-YY HH24:MI:SS'
これにより、TO_CHARを使用せずに、次の文によって同じ結果が生成されます。
SHOW NEW_TIME(TO_DATE('11-27-00 22:15:00', 'MM-DD-YY HH24:MI:SS'), - 'HST' 'PST')