POUTFILEUNITオプションは、次に示す多数のOLAP DML文の実行に関するステータス情報の出力先を指定します。
OLAP DML文をSQLを介して実行した場合、POUTFILEUNITオプションを使用すると、SQLコールの実行が完了するまで待機するかわりに、文の進行に応じて実行されている作業を参照できます。
構文
POUTFILEUNIT = -1 |fileunit
引数
(デフォルト)Oracle OLAPでは現在データのログを記録していないことを指定します。
開かれているディスク・ファイルなど、操作の進行に関する情報の出力先を指定します。fileunitは、OUTFILEUNITオプションの値でも、FILEOPENファンクションの結果でもかまいません。
注意
POUTFILEUNITの設定をfileunitから-1に変更する
POUTFILEUNITの値をfileunitから-1
に変更すると、fileunitによって指定したファイルとPOUTFILEUNITとの関連付けが解除され、そのファイルへのログ出力が一時停止されます。ただし、そのファイルが閉じられるわけではありません。別のPOUTFILEUNITを発行することによって、そのファイルへのログ出力を再開できます。
ログ出力を停止する前にファイルを閉じるには、FILECLOSEPOUTFILEUNITを発行してから、POUTFILEUNITの値をfileunitから-1
に変更します。
ALLOCATEおよびAGGREGATEから送られる情報
ALLOCATE、AGGREGATEコマンドおよびAGGREGATEファンクションから送られる情報の種類は、次のとおりです。
ディメンションの階層の確認の進行
中間計算構造体の作成の進行
割当てまたは集計の実行
ソース・データからターゲットの変数セルへの割当てまたは集計時にOracle OLAPによって検出されたエラーまたは異常動作(割当て時におけるデッドロックのスキップなど)
例
例6-91 FILEOPENを使用したファイルのオープン
この例では、FILEOPEN文は、userfiles
ディレクトリ・オブジェクトのprogress.txt
という名前のファイルを開き、そのファイル・ハンドルをPOUTFILEUNITオプションに返します。そのファイルは、AGGREGATEコマンドからステータス・メッセージを受け取ります。集計が完了すると、FILECLOSE文がファイルを閉じます。
POUTFILEUNIT=FILEOPEN('userfiles/progress.txt' WRITE) AGGREGATE sales units USING gpct.aggmap FILECLOSE POUTFILEUNIT