この図は、一時ロジカル・スタンバイ・データベースを使用してローリング・アップグレードを実行するプロセスの手順を示します。フィジカル・スタンバイがロジカル・スタンバイ・ロールに変換される前に、Oracle Databaseリリースxが稼働しているプライマリ・データベースおよびフィジカル・スタンバイ・データベースで構成が開始されます。一時ロジカル・スタンバイ・データベースは、リリースxからリリースyにアップグレードされ、続いてスイッチオーバーが実行されます。ロジカル・スタンバイ・データベースが新しいプライマリ・データベースになると、新しいプライマリ・データベースがリリースyに自動的にアップグレードされたことになります。元のプライマリ・データベースがロジカル・スタンバイ・ロールに移行したため、SQL Applyが新しいロジカル・スタンバイ・データベースを新しいプライマリ・データベースと同期させます。それにより、新しいロジカル・スタンバイ・データベースはリリースyに自動的にアップグレードされることになります。
次に、新しいロジカル・スタンバイ・データベースがフィジカル・スタンバイ・データベース・ロールに戻され、REDO Applyが起動され、フィジカル・スタンバイ・データベースがリリースyに自動的にアップグレードされます。これは、プライマリ・データベースとフィジカル・スタンバイ・データベースが同期しているためです。図は、スイッチオーバーを実行して、データベースを元の(アップグレード前の)ロールに戻す、最終的なオプション手順を示しています。