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Oracle Database Examplesインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1)
E05713-02
 

 

Oracle® Database

Examplesインストレーション・ガイド

11gリリース1(11.1)

部品番号: E05713-02

2008年11月

このマニュアルでは、Oracle Database Examplesメディアで使用可能な製品のインストール方法および構成方法を説明します。次の項目があります。

1 Oracle Database Examplesメディアで使用可能な製品

次の項で、インストールされる製品について説明します。これらの製品は、既存のOracle Database 11gリリース1(11.1)のOracleホームにインストールする必要があります。


注意:

既存のOracle Database 11gのOracleホームにインストールされるOracle Database Examplesの詳細なリストが、「サマリー」画面に表示されます。

1.1 Oracle Database Examples

Oracle Database Examplesには、Oracle Databaseの製品、オプションおよび機能について学ぶために使用できる、様々な例と製品のデモンストレーションが含まれています。これらの例の多くは、Oracle Databaseにインストール可能なサンプル・スキーマと連携するように設計されています。Oracleドキュメント・ライブラリのマニュアルの多くで、Oracle Database Examplesで提供されるプログラムやスクリプトの例が使用されています。

この項の内容は、次のとおりです。

1.1.1 必須の製品

Oracle Database Examplesを使用するには、まずOracle Databaseにサンプル・スキーマをインストールする必要があります。Oracle Databaseをインストールするときや、Database Configuration Assistantを使用して新しいデータベースを作成するときに、データベースの作成時にサンプル・スキーマを含めることができます。既存のデータベースに手動でサンプル・スキーマをインストールすることもできます。


関連項目:

  • 既存データベースへのサンプル・スキーマの手動インストールの詳細は、『Oracle Databaseサンプル・スキーマ』を参照してください。

  • データベースの作成時にサンプル・スキーマをインストールする方法の詳細は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。


1.1.2 Oracleグローバリゼーション・サポートのデモ

Oracleグローバリゼーション・サポートのデモでは、国際化されたインターネット・アプリケーションの開発を容易にする完全なフレームワークである、Oracle Globalization Development Kit(GDK)の機能およびAPIを示します。GDK Exampleのデモでは、ロケール依存のデータ・フォーマット、言語ソート、ロケール・マッピング、ロケール決定および言語検出など、個々の機能を説明します。Oracle Storeのデモでは、ユーザーに様々なロケール・プリファレンスを提供する完全な多言語のJ2EE Webアプリケーションを作成するため、GDKの機能を統合する方法を説明します。


関連項目:

これらのデモの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』の第8章「Oracle Globalization Development Kit」を参照してください。

1.1.3 Oracle Multimediaのデモ

Oracle Multimedia(以前のOracle interMedia)は、Oracle Databaseで、イメージ、音声、ビデオまたはその他の異種メディア・データをその他の企業情報と統合された方法で格納、管理および取得できるようにする機能です。Oracle Multimediaにより、Oracle Databaseの信頼性、可用性およびデータ管理が、従来のアプリケーション、インターネット・アプリケーション、電子商取引アプリケーションおよびメディアリッチ・アプリケーションにまで拡大します。これには、ユーザーが使用できる多くのスクリプトやサンプル・アプリケーションが含まれています。これらは、OCI、SQL、Java、PL/SQLおよびASP/VBScriptのサンプル・アプリケーション(デモ)で構成されています。


関連項目:

これらのデモの詳細は、『Oracle Multimediaユーザーズ・ガイド』の付録A「Oracle Multimediaのサンプル・アプリケーション」を参照してください。

1.1.4 Oracle Precompilerのデモ

Oracle Precompilerのデモでは、ANSI標準に準拠した形でC/C++およびCOBOLコードにSQL操作を埋め込む方法を、アプリケーション・プログラマに示します。Pro*Cプログラムとは、埋込みSQL文が含まれているCプログラムです。Oracle Pro*C/C++およびPro*COBOLのデモでは、リアルタイムで変更できる操作である動的SQL操作をサポートするための拡張機能を提供します。動的SQL操作を、PL/SQLコード(匿名PL/SQLブロックとして知られています)を介してPro*C/C++およびPro*COBOLアプリケーションとともに使用することもできます。標準的なアプリケーションでは、動的SQLよりも静的SQLのほうがより多く使用されています。プリコンパイラは、それぞれの埋込みSQL文を、プリコンパイラ・ランタイム・ライブラリ(SQLLIB)のコールに変換します。


関連項目:

  • 『Pro*C/C++プログラマーズ・ガイド』の付録G「サンプル・プログラム」

  • 『Pro*COBOLプログラマーズ・ガイド』の「サンプル・プログラム」


1.1.5 Oracle Spatialのデモ

Oracle Spatialは、Oracleデータベースで空間データの格納、アクセスおよび分析を素早く効果的に実行できるようにするファンクションおよびプロシージャの統合されたセットです。空間データは、現実または概念のオブジェクトの本質的な位置特性を、それらが存在する現実または概念の空間に関連するものとして表します。Oracle Spatialのデモでは、Oracleデータベースでの空間特性コレクションの格納、取得、更新および問合せを容易にするSQLスキーマおよびファンクションを提供します。


関連項目:

  • 『Oracle Spatial開発者ガイド』のSpatialの例に関する項

  • 『Oracle Spatial GeoRaster開発者ガイド』のGeoRaster PL/SQLデモ・ファイルに関する項

  • 『Oracle Spatialトポロジおよびネットワーク・データ・モデル開発者ガイド』のネットワーク・データ・モデルのドキュメントおよびデモ・ファイルに関する項


1.1.6 Oracle SQLJのデモ

Oracle SQLJのデモでは、Javaの設計哲学に準拠した形でJavaコードにSQL操作を埋め込む方法を、アプリケーション・プログラマに示します。SQLJプログラムとは、埋込みSQL文が含まれているJavaプログラムです。Oracle SQLJのデモでは、リアルタイムで変更できる操作である動的SQL操作をサポートするための拡張機能を提供します。動的SQL操作を、JDBCコードまたはPL/SQLコードを介してSQLJアプリケーションで使用することもできます。標準的なアプリケーションでは、動的SQLよりも静的SQLのほうがより多く使用されています。SQLJはトランスレータとランタイム・コンポーネントで構成されており、スムーズに開発環境に統合されます。


関連項目:

これらのデモの詳細は、『Oracle Database SQLJ開発者ガイドおよびリファレンス』を参照してください。

1.1.7 Oracle XMLのデモ

Oracle XMLのデモは、XMLを処理するC、C++およびJavaソフトウェア・プログラムの作成とデプロイを可能にする多目的なコンポーネント・セットである、Oracle XML Developer's Kit(XDK)の機能を示します。


関連項目:

  • 『Oracle XML Developer's Kitプログラマーズ・ガイド』の「JavaBeanのデモ・プログラムの実行」

  • 『Oracle XML Developer's Kitプログラマーズ・ガイド』の「XML C++ Class Generatorの使用例」

  • 『Oracle XML Developer's Kitプログラマーズ・ガイド』の「XML Parser for Cコマンドライン・ユーティリティの使用: 例」


1.2 Oracle JDBC Development Drivers

Oracleには、コードのデバッグやその他のデプロイ例に使用できる一連のJDBCドライバがあります。これらのドライバでは、Oracle Databaseリリース8.1.7以降にアクセスできます。

1.3 Oracle Textナレッジ・ベース

Oracle Database Examplesメディアにより、2つのOracle Textナレッジ・ベース(英語およびフランス語)がインストールされます。必要に応じて、提供されたナレッジ・ベースを拡張できます。また、英語およびフランス語以外の言語で、独自のナレッジ・ベースを作成することもできます。


関連項目:

ナレッジ・ベースの作成および拡張の詳細は、『Oracle Textリファレンス』を参照してください。

2 Oracle Database Examplesの要件

Oracle Database Examplesのインストール要件は次のとおりです。

2.1 Oracle Databaseへのアクセス

Oracle Database Examplesメディアから製品をインストールする前に、システムにOracle Database 11gリリース1(11.1)のOracleホームへのアクセス権があることを確認する必要があります。必要であれば、まずこのリリースのOracle Databaseをインストールするか、このリリースにアップグレードします。


関連項目:

Oracle Databaseのインストールの詳細は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。

Oracle Databaseのインストールで使用されているOracleホーム・ディレクトリを確認します。

UNIXプラットフォームの場合、次のコマンドを使用してoratabファイルのコンテンツを確認します。

# more /etc/oratab

Windowsプラットフォームの場合:

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle - HOME_NAME「Oracle Installation Products」「Universal Installer」の順に選択します。

  2. 「ようこそ」画面が表示されたら、「インストールされた製品」をクリックします。

    システム上のすべてのOracleホームと、各Oracleホームにインストールされている製品が表示された「インベントリ」画面が表示されます。

  3. 「インベントリ」画面で各Oracleホームを開き、Oracle Database 11gを検索します。

  4. 「閉じる」をクリックし、次に「取消」をクリックしてOracle Universal Installerを終了します。

2.2 空きディスク領域

Oracleホーム・ディレクトリが含まれるファイルシステムに、300MB以上の空きディスク領域があることを確認します。

UNIXプラットフォームの場合:

df -k oracle_home_pathコマンドを使用して、Oracleホームに十分な領域があることを確認します。

oracle_home_pathは、Oracleホームがインストールされているディレクトリです。

Windowsの場合:

  1. 「マイ コンピュータ」をダブルクリックします。

  2. Oracleソフトウェアをインストールするドライブを右クリックします。

  3. 「プロパティ」を選択します。

3 Oracle Database Examplesのダウンロード

この項では、コンピュータ上のOracle Database 11gリリース1(11.1)のOracleホーム以外の場所にOracle Database Examplesをダウンロードする方法を説明します。

  1. Oracle Technology Networkで、次に示すOracle Database 11gのダウンロード・ページに移動します。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/database/index.html

  2. 「See All」リンクを選択し、「Oracle Database 11g Examples (formerly Companion)」の下にあるOracle Database Examplesのzipファイルを選択します。

    たとえば、Linux x86の場合は「linux_11gR1_examples.zip」を選択します。

Oracle Database Examplesのインストール

Oracle Database Examplesは、既存のOracle Database 11gリリース1(11.1)のOracleホームにインストールする必要があります。

Oracle Database Examplesをインストールするには、次のようにします。

  1. Oracle Databaseをインストールするコンピュータに管理者としてログインします。

    UNIXプラットフォームでは、Oracleソフトウェアの所有者ユーザー(oracle)としてログインし、DISPLAY環境変数を設定します。

    Windowsプラットフォームでは、OracleコンポーネントをインストールするコンピュータのAdministratorsグループのメンバーとしてログインします。

    プライマリ・ドメイン・コントローラ(PDC)またはバックアップ・ドメイン・コントローラ(BDC)をインストールしている場合は、Domain Administratorsグループのメンバーとしてログオンします。

  2. 使用する予定のOracle Databaseがアクセス可能であり、稼働中であることを確認します。

  3. インストール・ファイルをダウンロードしたディレクトリに移動し、次のコマンドを実行してOracle Universal Installerを起動します。

    UNIXプラットフォームの場合:

    $ ./runInstaller
    

    Windowsプラットフォームの場合:

    setup.exeをダブルクリックします。

  4. 「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。

  5. このUNIXシステムに初めてOracle製品をインストールする場合は、Oracle Universal Installerで「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面が表示されます。次の情報を指定し、「次へ」をクリックします。

    • インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力します。

      パスが次に類似していることを確認します。ここでは、oracle_baseORACLE_BASE環境変数に指定した値です。

      oracle_base/oraInventory
      
    • オペレーティング・システム・グループ名を指定します。

      指定したグループがOracle Inventoryグループ(oinstall)であることを確認します。

  6. 「ホームの詳細の指定」画面で次を入力します。

    • 名前: このフィールドにはデフォルトのOracleホームが表示されています。指定したOracleホームがOracle DatabaseのOracleホームであることを確認してください。

    • パス: このフィールドにはデフォルトのOracleホームのディレクトリが表示されています。Oracleホーム・ファイルをインストールするOracle DatabaseのOracleホームのディレクトリの場所を入力します。


    関連項目:

    Oracleホームの検出方法については、「Oracle Databaseへのアクセス」を参照してください。

    選択したOracleホームにOracle Real Application Clusters(RAC)がインストールされている場合は、Oracle Universal Installerで「選択されたノード」画面が表示されます。「次へ」をクリックして続行します。


    注意:

    Oracle RACのインストールでは、ソフトウェアがすべてのクラスタ・ノードにインストールされます。

  7. 「製品固有の前提条件のチェック」画面で、Oracle Universal Installerによるシステムのチェックで発生している場合のあるエラーを確認して修正します。

  8. インストールが完了したら「終了」をクリックし、次に「はい」をクリックしてOracle Universal Installerを終了します。

4 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。アメリカ国外からの場合は、+1-407-458-2479にお電話ください。

5 サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=3

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/index.html 
http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html 

注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 



Oracle Database Examplesインストレーション・ガイド, 11gリリース1(11.1)

部品番号: E05713-02

Oracle Database Examples Installation Guide, 11g Release 1 (11.1)

原本部品番号: E10402-03

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