この図は、次に示すように、3つの異なるフレームの同じData Guard構成を示しています。
左端のフレームは、ファスト・スタート・フェイルオーバーが発生する前の構成を示しています。Data Guardは安定した状態で機能しています。プライマリ・データベースはターゲット・スタンバイ・データベースにREDOデータを送信し、オブザーバは構成全体の状態を監視しています。
中央のフレームは、ファスト・スタート・フェイルオーバー発生時の構成を示しています。プライマリ・データベースで障害が発生し、プライマリ・データベースからオブザーバおよびターゲット・スタンバイ・データベースに対するネットワーク接続が失われています。通信が中断されたことをオブザーバが検出すると、ファスト・スタート・フェイルオーバーを開始する前に、FastStartFailoverThresholdプロパティで定義されている時間でプライマリ・データベースとの接続を再確立しようとします。オブザーバがプライマリ・データベースとの接続を指定の時間内に回復できない場合、ターゲット・スタンバイ・データベースがファスト・スタート・フェイルオーバーに対応する準備を整え、ファスト・スタート・フェイルオーバーが行われます。
右端のフレームは、ファスト・スタート・フェイルオーバーが発生した後の構成を示しています。ファスト・スタート・フェイルオーバーが完了し、ターゲット・スタンバイ・データベースがプライマリ・データベース・ロールで実行しています。以前のプライマリ・データベースが修復されると、オブザーバはそのデータベースとの接続を再確立し、新しいスタンバイ・データベースとして復活させます。新しいプライマリ・データベースは、新しいスタンバイ・データベースへのREDOデータの送信を開始します。左端のフレームでは、ファスト・スタート・フェイルオーバーが行われる前の通常モードでData Guard構成が機能しています。
説明終了。