この章では、文字列に格納される日時データおよび名前データの書式モデルについて説明します。
この章では、次の項目について説明します。
書式モデルは、文字列に格納されるDATETIME データやNUMBERデータの書式を記述する文字リテラルです。文字列を日時または数値に変換する場合、書式モデルは文字列の変換方法を問い合せます。
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参照: 『Oracle Database SQL言語リファレンス』の「書式モデル」を参照してください。 |
次の場所で数値書式モデルを使用できます。
NUMBERデータ型の値をVARCHAR2データ型の値に変換するTO_CHARファンクション
CHARまたはVARCHAR2データ型の値をNUMBERデータ型に変換するTO_NUMBERファンクション
数値書式モデルは、1つ以上の数値書式要素で構成されます。次の表に、数値書式モデルの要素を示します。
表7-1 数値書式の要素
| 要素 | 例 | 説明 |
|---|---|---|
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,(カンマ) |
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指定した位置にカンマを戻します。1つの数値書式モデルに複数のカンマを指定できます。 制限事項:
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. (ピリオド) |
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指定した位置に小数点(ピリオド(.))を戻します。 制限事項: 1つの数値書式には、1つのピリオドのみ指定できます。 |
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$ |
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値の前にドル記号を付けて戻します。 |
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0 |
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先行0(ゼロ)を戻します。 後続0(ゼロ)を戻します。 |
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9 |
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正の値の場合は先頭に空白を埋め込み、負の値の場合は先頭に負の符号を埋め込んで、指定の桁数にしてから値を戻します。 固定小数点数の整数部分の場合、先行0(ゼロ)に対して空白を戻します。ただし、値0(ゼロ)に対しては0(ゼロ)を戻します。 |
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B |
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整数部が0(ゼロ)の場合、書式モデル内の0にかかわらず、固定小数点数の整数部に対して空白を戻します。 |
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指定した位置にISO通貨記号( |
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指定した位置に小数点文字( 制限事項: 1つの数値書式には、1つの小数点文字のみ指定できます。 |
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科学表記法で値を戻します。 |
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指定した位置に桁区切り( 制限事項: 数値書式モデルでは、桁区切りを小数点文字やピリオドの右側に指定できません。 |
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指定した位置にローカル通貨記号( |
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MI |
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負の値の後に負の符号(-)を戻します。 正の値の後に空白を戻します。 制限事項: 書式要素MIは、数値書式モデルの最後の位置にのみ指定できます。 |
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PR |
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山カッコ<>の中に負の値を戻します。 正の値の前後に空白を付けて戻します。 制限事項: 書式要素PRは、数値書式モデルの最後の位置にのみ指定できます。 |
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RN rn |
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大文字のローマ数字で値を戻します。 小文字のローマ数字で値を戻します。 値は1から3999の整数となります。 |
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S |
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負の値の前に負の符号(-)を戻します。 正の値の前に正の符号(+)を戻します。 負の値の後に負の符号(-)を戻します。 正の値の後に正の符号(+)を戻します。 制限事項: 書式要素Sは、数値書式モデルの最初または最後の位置にのみ指定できます。 |
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TM |
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テキスト最小数値書式モデルは、できるだけ少ない文字数を10進数で戻します。この要素は、大文字と小文字を区別しません。 デフォルトはTM9です。デフォルトでは、戻り値が64文字を超えないかぎり、固定表記法で文字数を戻します。戻り値が64文字を超える場合、Oracle Databaseは自動的に科学表記法で文字数を戻します。 制限事項:
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指定した位置にユーロまたは他の第2通貨記号( |
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V |
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値を10nにして戻します(必要に応じて数値を丸めます)。この例では |
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指定の桁数の16進数値を戻します。指定した値が整数でない場合、Oracle Databaseはその値を整数に丸めます。 制限事項:
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参照: 『Oracle Database SQL言語リファレンス』の「数値書式モデル」を参照してください。 |
次の場所で日時書式モデルを使用できます。
デフォルト日時書式以外の文字列をDATETIME値に変換するTO_CHAR、TO_DATE、TO_TIMESTAMP、TO_TIMESTAMP_TZ、TO_YMINTERVALおよびTO_DSINTERVAL日時ファンクション
デフォルト日時書式以外の書式のDATETIME値を文字列に変換するTO_CHARファンクション
日時書式モデルは、1つ以上の日時書式要素で構成されます。次の表に、日時書式モデルの要素を示します。
表7-2 日時書式要素
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参照: 『Oracle Database SQL言語リファレンス』の「日時書式モデル」を参照してください。 |