DBMS_REPCAT_ADMIN
は、対称型レプリケーション機能で必要となる権限を持つユーザーの作成を可能にします。
この章では、次の項目を説明します。
表20-1 DBMS_REPCAT_ADMINパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
「GRANT_ADMIN_ANY_SCHEMAプロシージャ」 |
レプリケーション管理者に、カレント・サイトでのレプリケーション・グループの管理に必要な権限を付与します。 |
|
レプリケーション管理者に、カレント・サイトでのスキーマの管理に必要な権限を付与します。 |
「REGISTER_USER_REPGROUPプロシージャ」 |
マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトで、リモート・サイトに対するプロキシ・マテリアライズド・ビュー管理者または受信者権限を割り当てます。 |
「REVOKE_ADMIN_ANY_SCHEMAプロシージャ」 |
|
|
|
「UNREGISTER_USER_REPGROUPプロシージャ」 |
|
このプロシージャは、レプリケーション管理者に、カレント・サイトでのレプリケーション・グループの管理に必要な権限を付与します。
構文
DBMS_REPCAT_ADMIN.GRANT_ADMIN_ANY_SCHEMA ( username IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-2 GRANT_ADMIN_ANY_SCHEMAプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
username |
カレント・サイトでのレプリケーション・グループの管理に必要な権限とロールを付与する、レプリケーション管理者の名前です。 |
例外
このプロシージャは、レプリケーション管理者に、カレント・サイトでのスキーマの管理に必要な権限を付与します。レプリケーション・グループが複数のスキーマにまたがらない場合は、このプロシージャを使用すると便利です。
このプロシージャによって付与される権限は、GRANT_ADMIN_ANY_SCHEMA
によって付与される権限より制限されています。ただし、GRANT_ADMIN_SCHEMA
によって権限を付与されたレプリケーション管理者は、他のレプリケーション管理者が所有するレプリケーション・グループに対して特定の管理アクティビティを実行できます。たとえば、GRANT_ADMIN_SCHEMA
によって権限を付与されたレプリケーション管理者は、他のレプリケーション管理者が所有するレプリケーション・グループおよびレプリケーション・オブジェクトを削除できます。
注意: 各ユーザーを別々のレプリケート・グループに制限する場合は、 |
構文
DBMS_REPCAT_ADMIN.GRANT_ADMIN_SCHEMA ( username IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-4 GRANT_ADMIN_REPSCHEMAプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
username |
レプリケーション管理者の名前です。このユーザーには、カレント・サイトのレプリケーション・マスター・グループ内での、同じ名前のスキーマの管理に必要な権限とロールが付与されます。 |
例外
このプロシージャは、マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトで、リモート・サイトに対するプロキシ・マテリアライズド・ビュー管理者または受信者権限を割り当てます。このプロシージャは、プロキシ・マテリアライズド・ビュー管理者または受信者に、必要な権限のみを付与します。GRANT_ADMIN_SCHEMA
プロシージャやGRANT_ADMIN_ANY_SCHEMA
プロシージャで付与される強力な権限は、このプロシージャでは付与されません。
構文
DBMS_REPCAT_ADMIN.REGISTER_USER_REPGROUP ( username IN VARCHAR2, privilege_type IN VARCHAR2, {list_of_gnames IN VARCHAR2 | table_of_gnames IN DBMS_UTILITY.NAME_ARRAY)};
注意: このプロシージャはオーバーロードされています。 |
パラメータ
表20-6 REGISTER_USER_REPGROUPプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
username |
プロキシ・マテリアライズド・ビュー管理者または受信者の権限を付与するユーザーの名前です。 |
privilege_type |
割り当てる権限のタイプを指定します。
|
list_of_gnames |
ユーザーに付与した受信者権限の適用対象にするレプリケーション・グループの、カンマ区切りのリストです。リスト内のエントリの間には空白を挿入しません。 |
table_of_gnames |
ユーザーに付与した受信者権限の適用対象にするレプリケーション・グループの、PL/SQL索引付き表です。PL/SQL索引付き表のタイプは |
例外
表20-7 REGISTER_USER_REPGROUPプロシージャの例外
例外 | 説明 |
---|---|
nonmaster |
指定されたレプリケーション・グループが存在しないか、または起動データベースがマスター・サイトあるいはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトではありません。 |
ORA-01917 |
指定されたユーザーは存在しません。 |
typefailure |
指定された権限のタイプは正しくありません。 |
このプロシージャは、GRANT_ADMIN_ANY_SCHEMA
でレプリケーション管理者に付与された権限やロールを取り消します。
注意:
|
構文
DBMS_REPCAT_ADMIN.REVOKE_ADMIN_ANY_SCHEMA ( username IN VARCHAR2);
パラメータ
例外
このプロシージャは、GRANT_ADMIN_SCHEMA
でレプリケーション管理者に付与された権限やロールを取り消します。
注意:
|
構文
DBMS_REPCAT_ADMIN.REVOKE_ADMIN_SCHEMA ( username IN VARCHAR2);
パラメータ
例外
このプロシージャは、REGISTER_USER_REPGROUP
プロシージャでプロキシ・マテリアライズド・ビュー管理者または受信者に付与された権限やロールを取り消します。
構文
DBMS_REPCAT_ADMIN.UNREGISTER_USER_REPGROUP ( username IN VARCHAR2, privilege_type IN VARCHAR2, {list_of_gnames IN VARCHAR2 | table_of_gnames IN DBMS_UTILITY.NAME_ARRAY)};
注意: このプロシージャはオーバーロードされています。 |
パラメータ
表20-12 UNREGISTER_USER_REPGROUPプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
username |
登録を取り消すユーザーの名前です。 |
privilege_type |
取り消す権限のタイプを指定します。
|
list_of_gnames |
ユーザーに付与した受信者権限の非適用対象にするレプリケーション・グループの、カンマ区切りのリストです。リスト内のエントリの間には空白を挿入しません。 |
table_of_gnames |
ユーザーに付与した受信者権限の非適用対象にするレプリケーション・グループの、PL/SQL索引付き表です。PL/SQL索引付き表のタイプは |
例外