構文
CONN[ECT] [{ logon | / } [AS {SYSOPER | SYSDBA | SYSASM}]]
CONN[ECT] [{logon | / | proxy} [AS {SYSOPER | SYSDBA | SYSASM}]]
logonの構文は、次のとおりです。
username[/password]@connect_identifier
proxyの構文は、次のとおりです。
proxy user[username] [/password] [@connect_identifier]
注意: proxyの構文でusernameを囲んでいる大カッコは、オプションの項を示しているのではなく、構文に必要です。 たとえば、プロキシ・ユーザーhr を介してパスワードwelcome1 でscott に接続するには、次のように入力します。
CONNECT hr[scott]/welcome1 |
指定したユーザー名でOracle Databaseに接続します。 CONNECTコマンドを実行すると、サイト・プロファイルglogin.sqlおよびユーザー・プロファイルlogin.sqlが実行されます。
CONNECTコマンドでは、初期接続に失敗した場合にユーザー名またはパスワードを求めるプロンプトは表示されません。
警告 パスワードをプレーン・テキストで指定すると、セキュリティ上の危険があります。 パスワードを省略し、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示された場合にのみ入力することで、この危険を回避できます。 |
エンタープライズ・ユーザー・プロキシを使用してデータベースに接続するには、最初にプロキシを設定する必要があります。 エンタープライズ・ユーザー・プロキシの設定については、『Oracle Database Enterpriseユーザー・セキュリティ管理者ガイド』を参照してください。
項
username[/password]
Oracle Databaseへの接続に使用するユーザー名およびパスワードを指定します。 usernameおよびpasswordを省略すると、SQL*Plusは入力を求めるプロンプトを表示します。 usernameの入力を求めるプロンプトが表示された場合にスラッシュ(/)を入力するか、[Return]を押すか、または「実行」をクリックすると、SQL*Plusはデフォルトのログオンを使用してユーザーをログインさせます。 詳細は、「/(スラッシュ)」を参照してください。
passwordのみを省略すると、SQL*Plusでは、passwordの入力を求めるプロンプトが表示されます。 プロンプトを表示する場合、SQL*Plusが端末画面にpasswordを表示することはありません。
SQL*Plusでのパスワードの変更方法については、「PASSWORD」コマンドを参照してください。
Oracle Net接続識別子を指定します。 正確な構文は、Oracle Net構成によって異なります。 詳細は、Oracle Netのマニュアルを参照するか、またはデータベース管理者に問い合せてください。 SQL*Plusは、サービス名についてはプロンプトを表示せず、接続識別子の指定がない場合は、デフォルトのデータベースを使用します。
/(スラッシュ)
オペレーティング・システム認証を使用するデフォルト・ログオンを表します。 デフォルト・ログオンを使用する場合は、connect_identifierを指定できません。 デフォルト・ログオンでは、SQL*Plusはユーザー名OPS$nameを使用してユーザーをログインさせようとします。nameは、ご使用のオペレーティング・システムのユーザー名です。 オペレーティング・システム認証については、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
SQL*Plusコマンドラインでは、アプリケーションでデータベースへの接続にパスワード資格証明が使用されます。このコマンドラインでは、資格証明をクライアント・サイドのOracle Walletに格納できます。 Oracle Walletを使用するようにクライアントを構成すると、アプリケーションで、次の構文を使用してパスワード認証を使用するデータベースに接続できます。
CONNECT /@database_alias
セキュアな外部パスワード・ストアを使用するようにクライアントを構成する方法およびそのパスワード・ストア内の資格証明を管理する方法については、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。
AS {SYSOPER | SYSDBA | SYSASM}
AS句を使用すると、SYSOPER、SYSDBA、またはSYSASMシステム権限が付与されているユーザーによる特権付き接続が可能です。 また、デフォルト・ログオンである/(スラッシュ)でもこれらの特権付きの接続を使用できます。
システム権限については、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
使用方法
CONNECTは、現行のトランザクションをデータベースに対してコミットし、現行のユーザー名をOracle Databaseから切断し、指定されたユーザー名で再接続します。
データベースへの接続の際にアカウントの有効期限が切れたユーザーとしてログオンまたは接続した場合、SQL*Plusは、接続の前にパスワードを変更するように求めるプロンプトを表示します。
データベースへの接続の際にアカウントがロックされている場合は、メッセージが表示され、DBAがロックを解除するまで、そのアカウントへの(そのユーザーとしての)接続は許可されません。
アカウント管理の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』の「CREATE USER」、「ALTER USER」および「CREATE PROFILE」コマンドを参照してください。
例
Oracle Netを介し、ユーザー名HRを使用して、FLEETDBというOracle Net別名を持つデータベースに接続するには、次のように入力します。
CONNECT HR@FLEETDB
パスワード・ファイルの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
現行ノードのインスタンスにユーザーHRの権限で接続するには、次のように入力します。
CONNECT HR AS SYSDBA
現行ノードのインスタンスにデフォルト・ユーザーの権限で接続するには、次のように入力します。
CONNECT / AS SYSDBA