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SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス
リリース11.1
E05784-01
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STARTUP

構文

STARTUP options | upgrade_options

optionsの構文は、次のとおりです。

[FORCE] [RESTRICT] [PFILE=filename] [QUIET] [ MOUNT [dbname] | [ OPEN [open_options] [dbname] ] | NOMOUNT ]

open_optionsの構文は次のとおりです。

READ {ONLY | WRITE [RECOVER]} | RECOVER

upgrade_optionsの構文は、次のとおりです。

[PFILE=filename] {UPGRADE | DOWNGRADE} [QUIET]

データベースのマウントおよびオープンを含む様々なオプションを付けて、Oracle Databaseインスタンスを起動します。

FORCE

再起動する前に、現行のOracle Databaseインスタンス(実行されている場合)をABORTモードのSHUTDOWNで停止しておく必要があります。 現行のインスタンスが実行されている、およびFORCEが指定されていない場合は、エラーになります。 FORCEは、デバッグ中および異常な環境下で有効となります。 通常は、使用しないでください。

RESTRICT

データベースに接続できるのは、RESTRICTED SESSIONのシステム権限があるOracle Databaseユーザーのみです。 制限されたセッション機能を使用禁止にするには、ALTER SYSTEMコマンドを使用します。

PFILE=filename

インスタンスの起動中に使用されるのは、指定したパラメータ・ファイルになります。 PFILEの指定を省略すると、デフォルトのSTARTUPパラメータ・ファイルが使用されます。 使用されるデフォルトのファイルは、プラットフォーム固有です。 たとえば、デフォルトのファイルは、UNIXでは$ORACLE_HOME/dbs/init$ORACLE_SID.oraで、WindowsではORACLE_HOME\database\initORCL.oraです。

QUIET

インスタンスを起動する際、システム・グローバル領域の情報を非表示にします。

MOUNT dbname

データベースをオープンしないで、マウントします。

dbnameには、マウントまたはオープンするデータベースの名前を指定します。 データベース名を指定しない場合、初期化パラメータDB_NAMEのデータベース名が使用されます。

OPEN

指定されたデータベースを、マウントおよびオープンします。

NOMOUNT

インスタンスの起動によって、データベースがマウントされなくなります。

MOUNTまたはOPENと同時には指定できません。

RECOVER

インスタンスを起動する前に、必要に応じてメディア・リカバリを実行するように指定します。 STARTUP RECOVERは、RECOVER DATABASEコマンドの実行、およびインスタンスの起動と同じ結果になります。 完全リカバリが可能なのは、RECOVERオプションのみです。

必要に応じて、AUTORECOVERYが使用可能かどうかにかかわらず、AUTORECOVERYにONが設定されているものとしてリカバリを続行します。 REDOログ・ファイルが予想した位置に見つからない場合、AUTORECOVERYが使用禁止であるとみなして、リカバリが続行されます。適用する必要がある、次のログ・ファイルの提案された位置および名前がプロンプトに表示されます。

UPGRADE

OPEN UPGRADEモードでデータベースを起動し、システム初期化パラメータに、データベースのアップグレード・スクリプトを実行可能にするために必要な特定の値を設定します。 UPGRADEはOracle Databaseサーバーの新しいバージョンを使用して、初めてデータベースを起動するときにのみ使用されます。

データベース・リリースのアップグレードの準備、テストおよび実装の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

アップグレード・スクリプトを実行すると、インストール済のOracle Databaseを新しいバージョンに変換します。たとえば、Oracle9iデータベースをOracle Database 10gにアップグレードします。 アップグレードが完了したら、データベースを停止し、通常どおり再起動する必要があります。

DOWNGRADE

OPEN DOWNGRADEモードでデータベースを起動し、システム初期化パラメータに、データベースのダウングレード・スクリプトを実行可能にするために必要な特定の値を設定します。

データベース・リリースのダウングレードの準備、テストおよび実装の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

ダウングレード・スクリプトを実行すると、インストール済のOracle Databaseを、以前のバージョンに変換します。たとえば、Oracle Database 10gをOracle9iデータベースにダウングレードします。 ダウングレードが完了したら、データベースを停止し、通常どおり再起動する必要があります。

使用方法

SYSOPERまたはSYSDBAでデータベースに接続している必要があります。 ディスパッチャを経由して共有サーバーには接続できません。

引数なしのSTARTUPは、STARTUP OPENと同じ動作をします。

STARTUP OPEN RECOVERは、リカバリが失敗したときもデータベースをマウントおよびオープンします。

標準パラメータ・ファイルを使用してインスタンスを起動し、デフォルトのデータベースをマウントして、オープンするには、次のように入力します。

STARTUP

または、次のように入力します。

STARTUP OPEN database

標準パラメータ・ファイルを使用してインスタンスを起動し、デフォルトのデータベースをマウントして、オープンするには、次のように入力します。

STARTUP FORCE RESTRICT MOUNT

データベースをマウントしないで、パラメータ・ファイルTESTPARMを使用してインスタンスを起動するには、次のように入力します。

STARTUP PFILE=testparm NOMOUNT

現在稼働中のインスタンスを強制終了し、パラメータ・ファイルmyinit.oraを使用して再起動後にデータベースをオープンします。データベースへの接続は、RESTRICTED SESSION権限を持つユーザーのみが可能です。次のように入力します。

STARTUP FORCE RESTRICT PFILE=myinit.ora OPEN database

インスタンスを起動して、データベースをオープンしないでマウントするには、次のように入力します。

CONNECT / as SYSDBA
Connected to an idle instance.

STARTUP MOUNT
ORACLE instance started.

Total System Global Area                              7629732 bytes
Fixed Size                                              60324 bytes
Variable Size                                         6627328 bytes
Database Buffers                                       409600 bytes
Redo Buffers                                           532480 bytes