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Oracle Database Vault管理者ガイド
11gリリース1(11.1)
E05797-05
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E Oracle Database Vaultのトラブルシューティング

この付録の内容は次のとおりです。

トレース・ファイルを使用したデータベースのイベントの診断

サーバー・プロセス・イベントおよびバックグラウンド・プロセス・イベントに対するOracle Database Vaultデータベース・インスタンスは、データベース・インスタンスのトレース・ファイルを確認することで監視できます。トレース・ファイルにより、Oracle Database Vaultセキュリティ実施エンジンで実行されるロジックなどのイベントの他、内部エラー、ブロック破損エラー、デッドロック・エラー、発生した管理アクション、データベース・インスタンスの起動時にデフォルト以外の設定であったパラメータの値などの情報が明らかになります。

ただし、トレース・ファイルの有効化には注意してください。有効化により、データベース・インスタンス操作のオーバーヘッドが増加し、パフォーマンスが低下する可能性があります。トレースの有効化を決定する前にOracleサポートに問い合せてください。

トレースを有効にするには、ALTER SESSION権限を持つ任意のアカウントでSQL*Plusにログインし、次の文を発行します。

ALTER SESSION SET EVENTS '47998 trace name context forever, level 12'

たとえば、コマンド・ルールによって保護されている文を使用しようとするアカウントがあり、その文が予期したとおりに機能しないとします。このアカウントにALTER SESSION権限を付与し、ALTER SESSION文を発行した後、文を再試行すると、アカウントの実施ロジックを診断できます。その後でトレース・ファイルをチェックし、事象を判断します。

トレースを無効にするには、次の文を発行します。

ALTER SESSION SET EVENTS '47998 trace name context off'

トレース・ファイルの管理方法の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

一般的な診断のヒント

レルム、ファクタおよびルール・セットの問題を診断するには、次の一般的なヒントに従ってください。

Oracle Database Vaultコンポーネントにかかわる構成の問題

レルム、コマンド・ルール、ファクタ、ルール・セットまたはセキュア・アプリケーション・ロールの構成にかかわる問題が疑われる場合、適切な構成レポートを実行できます。詳細は、次の各項を参照してください。

これらのレポートの実行方法は、「Oracle Database Vaultレポートの実行方法」を参照してください。