この章では、PL/SQLパッケージCTX_ADM
の使用方法について説明します。
CTX_ADM
には、次のストアド・プロシージャが含まれています。
名前 | 説明 |
---|---|
MARK_FAILED |
索引のステータスをLOADING からFAILED へ変更します。 |
RECOVER |
削除したテキスト表のデータベース・オブジェクトをクリーン・アップします。 |
SET_PARAMETER |
索引作成のシステム・レベルのデフォルトを設定します。 |
注意: CTX_ADM のプロシージャを使用できるのは、CTXSYS ユーザーのみです。 |
このプロシージャを使用して索引のステータスをLOADING
からFAILED
へ変更します。
まれに、CREATE INDEX
またはALTER INDEX
に失敗すると、索引のステータスがLOADING
のままになる場合があります。索引のステータスがLOADING
になると、RESUME INDEX
を使用してリカバリしようとしてもブロックされます。このような場合は、RESUME INDEX
で索引をリカバリできるように、CTX_ADM.MARK_FAILED
を使用してステータスをLOADING
からFAILED
に強制的に変更します。
CTX_ADM.MARK_FAILED
を実行するには、CTXSYS
としてログオンする必要があります。
注意:
|
CTX_ADM.MARK_FAILED
はローカル・パーティション索引で機能します。ただし、すべてのパーティションのステータスがFAILED
に変更されます。したがって、CTX_ADM.MARK_FAILED
を使用した後は、ALTER INDEX REBUILD PARTITION PARAMETERS ('RESUME')
を使用してすべての索引パーティションを再構築する必要があります。この操作の後にALTER INDEX PARAMETER ('RESUME')
を実行すると、索引パーティションのステータスが有効にリセットされます。MARK_FAILED
操作の前に正常に構築された索引パーティションは、再構築されません。
構文
CTX_ADM.MARK_FAILED( owner_name in VARCHAR2, index_name in VARCHAR2);
ステータス変更対象索引の所有者名
ステータス変更対象の索引名
例
begin CTX_ADM.MARK_FAILED('owner_1', 'index_1'); end;
RECOVER
プロシージャは、テキスト・データ・ディクショナリをクリーン・アップし、残りのプリファレンスなどのオブジェクトを削除します。
構文
CTX_ADM.RECOVER;
例
begin ctx_adm.recover; end;
SET_PARAMETER
プロシージャは、索引作成用のシステム・レベルのパラメータを設定します。
構文
CTX_ADM.SET_PARAMETER(param_name IN VARCHAR2, param_value IN VARCHAR2);
設定するパラメータの名前を指定します。次のいずれかのパラメータを指定できます。
max_index_memory
(索引付けに使用可能な最大メモリー)
default_index_memory
(索引付けに割り当てられたデフォルトのメモリー)
log_directory
(CTX_OUPUT
ファイル用ディレクトリ)
ctx_doc_key_type
(CTX_DOC
プロシージャ用のデフォルトの入力キー型)
file_access_role
(FILE
またはURL
データストアを使用する場合の索引作成用のデフォルトのデータベース・ロール名)
default_datastore
(デフォルトのデータストア・プリファレンス)
default_filter_file
(ファイルに格納されているデータ用のデフォルトのフィルタ・プリファレンス)
default_filter_text
(デフォルトのテキスト・フィルタ・プリファレンス)
default_filter_binary
(デフォルトのバイナリ・フィルタ・プリファレンス)
default_section_html
(デフォルトのhtmlセクション・グループ・プリファレンス)
default_section_xml
(デフォルトのxmlセクション・グループ・プリファレンス)
default_section_text
(デフォルトのテキスト・セクション・グループ・プリファレンス)
default_lexer
(デフォルトのレクサー・プリファレンス)
default_wordlist
(デフォルトのワードリスト・プリファレンス)
default_stoplist
(デフォルトのストップリスト・プリファレンス)
default_storage
(デフォルトの記憶域プリファレンス)
default_ctxcat_lexer
default_ctxcat_stoplist
default_ctxcat_storage
default_ctxcat_wordlist
default_ctxrule_lexer
default_ctxrule_stoplist
default_ctxrule_storage
default_ctxrule_wordlist
パラメータに割り当てる値を指定します。max_index_memory
およびdefault_index_memory
の場合、指定する値は次の構文になります。
number[K|M|G]
KはKB(キロバイト)、MはMB(メガバイト)、GはGB(ギガバイト)を表します。
その他の各パラメータに対しては、プリファレンス名を指定し、索引付けのデフォルトとして使用します。
例
begin ctx_adm.set_parameter('default_lexer', 'my_lexer'); end;