OracleErrorクラス

OracleErrorクラスは、Oracleにより報告されるエラーを表します。

クラスの継承

System.Object

Oracle.DataAccess.Client.OracleError

宣言

// C#
public sealed class OracleError

スレッド安全性

パブリック静的メソッドはスレッドセーフですが、インスタンス・メソッドではスレッド安全性は保証されません。

備考

OracleErrorクラスは、Oracleにより報告される警告またはエラーを表します。

複数のエラーがある場合、ODP.NETはスタック上の最初のエラー・メッセージのみを戻します。

例

// C#

using System;
using System.Data;
using Oracle.DataAccess.Client;

class OracleErrorsSample
{
  static void Main()
  {
    string constr = "User Id=scott;Password=tiger;Data Source=oracle";
    OracleConnection con = new OracleConnection(constr);
    con.Open();

    // Create an OracleCommand object using the connection object
    OracleCommand cmd = con.CreateCommand();

    try
    {
      cmd.CommandText = "insert into notable values (99, 'MyText')";
      cmd.ExecuteNonQuery();
    }
    catch (OracleException ex)
    {
      Console.WriteLine("Record is not inserted into the database table.");

      foreach (OracleError error in ex.Errors)
      {
        Console.WriteLine("Error Message: " + error.Message);
        Console.WriteLine("Error Source: " + error.Source);
      }
    }
  }
}

要件

ネームスペース: Oracle.DataAccess.Client

アセンブリ: Oracle.DataAccess.dll

Microsoft .NET Frameworkバージョン: 1.xまたは2.0

参照:

Oracle.DataAccess.Clientネームスペース
OracleErrorメンバー
OracleError静的メソッド
OracleErrorプロパティ
OracleErrorメソッド

OracleErrorメンバー

OracleErrorメンバーは次の表にリストされています。

OracleError静的メソッド

OracleError静的メソッドのリストを、表5-45に示します。

表5-45 OracleError静的メソッド

メソッド	説明
`Equals`	`System.Object`からの継承（オーバーロード）

OracleErrorプロパティ

OracleErrorプロパティのリストを、表5-46に示します。

表5-46 OracleErrorプロパティ

プロパティ	説明
ArrayBindIndex	配列バインド実行時に発生したエラーの行数を指定します
DataSource	Oracle Databaseを識別するOracleサービス名（TNS名）を指定します
Message	`error`を記述する`message`を指定します
Number	Oracleの`error`番号を指定します
Procedure	`error`を引き起こすストアド・プロシージャを指定します
Source	`error`を生成するデータ・プロバイダの名前を指定します

OracleErrorメソッド

OracleErrorメソッドのリストを、表5-47に示します。

表5-47 OracleErrorメソッド

メソッド	説明
`Equals`	`System.Object`からの継承（オーバーロード）
`GetHashCode`	`System.Object`からの継承
`GetType`	`System.Object`からの継承
ToString	`OracleError`の文字列表現を戻します

参照:

OracleError静的メソッド

OracleError静的メソッドのリストを、表5-48に示します。

表5-48 OracleError静的メソッド

メソッド	説明
`Equals`	`System.Object`からの継承（オーバーロード）

参照:

OracleErrorプロパティ

OracleErrorプロパティのリストを、表5-49に示します。

表5-49 OracleErrorプロパティ

プロパティ	説明
ArrayBindIndex	配列バインド実行時に発生したエラーの行数を指定します
DataSource	Oracle Databaseを識別するOracleサービス名（TNS名）を指定します
Message	`error`を記述する`message`を指定します
Number	Oracleの`error`番号を指定します
Procedure	`error`を引き起こすストアド・プロシージャを指定します
Source	`error`を生成するデータ・プロバイダの名前を指定します

参照:

ArrayBindIndex

このプロパティでは、Array Bindの実行中に発生したエラーの行番号を指定します。

宣言

// C#
public int ArrayBindIndex {get;}

プロパティ値

Array Bindの実行中に発生したエラーの行番号を指定する整数

備考

デフォルト = 0

このプロパティはArray Bind操作専用です。

ArrayBindIndexは、Array Bind操作中にエラーが発生したゼロベースの行番号を表します。たとえば配列バインドの実行によって、2番目と4番目の操作でエラーが2つ発生すると、2と4のArrayBindIndexプロパティ値を持つ2つのOracleErrorオブジェクトがOracleErrorCollectionに表示されます。

参照:

DataSource

このプロパティはOracle Databaseを識別する、Oracleサービス名（TNS名）を指定します。

宣言

// C#
public string DataSource {get;}

プロパティ値

string

参照:

Message

このプロパティはerrorを記述するmessageを指定します。

宣言

// C#
public string Message {get;}

プロパティ値

string

参照:

Number

このプロパティはOracleのerror番号を指定します。

宣言

// C#
public int Number {get;}

プロパティ値

int

参照:

Procedure

このプロパティは、errorを引き起こす、格納されたプロシージャを指定します。

宣言

// C#
public string Procedure {get;}

プロパティ値

格納されたプロシージャ名

備考

このOracleErrorオブジェクトを作成する、格納されたプロシージャを表します。

参照:

Source

このプロパティは、errorを生成するデータ・プロバイダの名前を指定します。

宣言

// C#
public string Source {get;}

プロパティ値

string

参照:

OracleErrorメソッド

OracleErrorメソッドのリストを、表5-50に示します。

表5-50 OracleErrorメソッド

メソッド	説明
`Equals`	`System.Object`からの継承（オーバーロード）
`GetHashCode`	`System.Object`からの継承
`GetType`	`System.Object`からの継承
ToString	`OracleError`の文字列表現を戻します

参照:

ToString

Objectをオーバーライドします。

このメソッドにより、OracleErrorの文字列表現を戻します。

宣言

// C#
public override string ToString();

戻り値

Ora-エラー番号: Class.Method名、エラー・メッセージ、スタック・トレース情報の書式を持つ文字列を戻します。

例

ORA-24333: 繰返し件数が0(ゼロ)です

参照: