ODP.NETではデバッグ・トレースをサポートしています。これにより、ODP.NETのすべてのアクティビティをトレース・ファイルに記録できます。複数のレベルのトレースを使用できます。
プロバイダは次の情報をログに記録できます。
ODP.NETパブリック・メソッドの開始および終了情報
ユーザー指定のSQL文およびプロバイダにより変更されたSQL文
登録および登録解除などの接続プーリング統計情報
スレッドID(開始および終了)
HAイベントおよびロード・バランシングの情報
次に示すレジストリ設定は、次の場所に構成してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\ODP.NET\Assembly_Version
ここでは、Assembly_VersionはOracle.DataAccess.dllの完全なアセンブリ・バージョン番号です。
TraceFileNameの有効値には、任意のパス名およびファイル名です。
TraceFileNameは、トレース情報のロギングに使用されるファイル名を指定します。TraceOptionが0に設定されている場合、名前はそのまま使用されます。ただし、TraceOptionが1に設定されている場合は、指定されたファイル名にスレッドIDが付加されます。
TraceLevelの有効値は次のとおりです。
0 = なし
1 = 開始、終了およびSQL文の情報
2 = 接続プーリング統計情報
4 = 分散トランザクション(登録および登録解除)
8 = 非管理例外におけるユーザーモード・ダンプの作成
16 = HAイベント情報
32 = ロード・バランシング情報
TraceLevelは、ODP.NETのトレース・レベルを指定します。すべてのオブジェクトの開始および終了呼出しをすべてトレースするとデータが大量になる可能性があるため、プロバイダの特定領域にトレースを限定するためにTraceLevelが提供されています。
複数のオブジェクトのトレースを取得するには、有効値を加えるだけです。たとえば、TraceLevelが3に設定されている場合、開始、終了、SQLおよび接続プーリングに関するトレース情報がログに記録されます。
ユーザーモード・ダンプの作成には、dbghelp.dllバージョン5.1.2600.0以上が必要です。