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Oracle Data Provider for .NET開発者ガイド
11g リリース1(11.1)
E05791-01
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デバッグ・トレース

ODP.NETではデバッグ・トレースをサポートしています。これにより、ODP.NETのすべてのアクティビティをトレース・ファイルに記録できます。複数のレベルのトレースを使用できます。

プロバイダは次の情報をログに記録できます。

呼出しのトレースのためのレジストリ設定

次に示すレジストリ設定は、次の場所に構成してください。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\ODP.NET\Assembly_Version

ここでは、Assembly_VersionOracle.DataAccess.dllの完全なアセンブリ・バージョン番号です。

TraceFileName

TraceFileNameの有効値には、任意のパス名およびファイル名です。

TraceFileNameは、トレース情報のロギングに使用されるファイル名を指定します。TraceOption0に設定されている場合、名前はそのまま使用されます。ただし、TraceOption1に設定されている場合は、指定されたファイル名にスレッドIDが付加されます。


参照:

TraceOption

TraceLevel

TraceLevelの有効値は次のとおりです。

  • 0 = なし

  • 1 = 開始、終了およびSQL文の情報

  • 2 = 接続プーリング統計情報

  • 4 = 分散トランザクション(登録および登録解除)

  • 8 = 非管理例外におけるユーザーモード・ダンプの作成

  • 16 = HAイベント情報

  • 32 = ロード・バランシング情報

TraceLevelは、ODP.NETのトレース・レベルを指定します。すべてのオブジェクトの開始および終了呼出しをすべてトレースするとデータが大量になる可能性があるため、プロバイダの特定領域にトレースを限定するためにTraceLevelが提供されています。

複数のオブジェクトのトレースを取得するには、有効値を加えるだけです。たとえば、TraceLevel3に設定されている場合、開始、終了、SQLおよび接続プーリングに関するトレース情報がログに記録されます。

ユーザーモード・ダンプの作成には、dbghelp.dllバージョン5.1.2600.0以上が必要です。

TraceOption

TraceOptionの有効値は次のとおりです。

  • 0 = 単一のトレース・ファイル

  • 1 = 複数のトレース・ファイル

TraceOptionは、トレース情報を1つのファイルに記録するか、スレッドごとの複数のファイルに記録するかを指定します。単一トレース・ファイルを指定した場合は、TraceFileNameに指定されたファイル名が使用されます。複数トレース・ファイル・オプションが要求された場合は、指定されたファイル名にスレッドIDが付加され、スレッドごとにトレース・ファイルが作成されます。