OracleDataAdapter
のRequery
プロパティは、OracleDataAdapter
の最初のFill
コールの後のFill
コールで問合せを再実行するかどうかを制御します。
OracleDataAdapter
のFill
メソッドを使用すると、DataSet
内のデータの追加またはリフレッシュが行えます。後続のFill
コールで同じ問合せを使用してDataSet
に追加する場合は、問合せを再実行しない方が得策です。
Requery
プロパティをtrue
に設定すると、後続のFill
コールのたびに問合せが再実行され、DataSet
にデータが充填されます。これはコスト高の操作であるため、再実行が不要な場合は、Requery
プロパティをfalse
に設定しておきます。SelectCommand
のプロパティまたは関連パラメータのいずれかを変更する必要がある場合は、Requery
をtrue
に設定する必要があります。
Requery
プロパティをfalse
に設定すると、DataSet
にはデータ全体が特定時点のスナップショットとして含まれます。問合せは最初のFill
コールで実行されるのみで、後続のFill
コールでは、問合せの最初の実行でオープンされたカーソルからデータがフェッチされます。この機能がサポートされているのは、順方向専用フェッチのみです。最後にフェッチされた行より前の行をフェッチしようとするFill
コールでは、例外が発生します。最初のFill
コールに使用された接続が、後続のFill
コールでも使用できる必要があります。
OracleRefCursor
をDataSet
に移入するとき、同様の方法でRequery
プロパティを使用できます。Requery
プロパティをfalse
に設定すると、最初のFill
に使用した接続とOracleRefCursor
が両方とも後続のFill
コールでも使用できる必要があります。