アプリケーション・ビルダーには月次、週次および日次表示のカレンダを生成するための組込みウィザードが含まれています。カレンダのベースとなる表を一度指定すると、特定の列に格納された情報へのドリルダウン・リンクを作成できます。Oracle Application Expressがサポートするのは、1ページにつき1つのカレンダのみの作成なので注意してください。
この項に含まれる内容は次のとおりです。
アプリケーション・ビルダーでは2つのカレンダ・タイプがサポートされています。
簡易カレンダ: 指定したスキーマ、表および列に基づくカレンダを作成します。ウィザードによって、日付列および表示列の選択を求めるプロンプトが表示されます。
SQLカレンダ: 指定したSQL問合せに基づくカレンダを作成します。指定したSQL SELECT文には、少なくとも2つの列(日付列および表示列)が含まれている必要があります。
カレンダの作成方法は、既存のページにカレンダを追加するか、新しいページにカレンダを追加するかによって異なります。カレンダを作成する際は、次の点に注意してください。
各ページに1つのカレンダのみ作成できます。カレンダは日次、週次および月次表示です。
日付列は、エントリが含まれるカレンダ上の日付を決定します。
表示列は、カレンダ日付を表示する特定の行を定義します。
この項に含まれる内容は次のとおりです。
ヒント: Oracle Application Expressリリース3.1のカレンダの作成ウィザードには、新しい「表示タイプ」オプションが含まれています。「標準」では、ページが、関連するリクエストとともに送信されます。「部分ページ・リフレッシュ」では、「カレンダ」リージョンのみがリフレッシュされます。カレンダが作成されると、表示タイプは変更できません。表示タイプを変更するには、カレンダを削除してから、再作成する必要があります。 |
Oracle Application Expressは、1ページにつき1つのカレンダの作成をサポートします。
既存ページにカレンダを追加するには、次のステップを実行します。
ページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。
「リージョン」で、「作成」アイコンをクリックします。
「カレンダ」を選択して、「次へ」をクリックします。
作成するカレンダのタイプを選択し、「次へ」をクリックします。
簡易カレンダ: 指定した日付列および表示列に基づくカレンダを作成します。
SQLカレンダ: 指定したSQL問合せに基づくカレンダを作成します。
画面に表示されるステップに従います。
カレンダの上部に表示されるタイトルは、リージョン・タイトルに対応しています。
リージョン・タイトルを変更するには、次のステップを実行します。
ページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。
「リージョン」で、リージョン名を選択します。
リージョン定義が表示されます。
「指定」で、タイトルを入力します。
「変更の適用」をクリックします。
作成したカレンダは、カレンダ属性ページで属性を編集することで表示を変更できます。
カレンダの表示を無効にする場合、カレンダ・ページで、「毎月」、「毎週」または「毎日」ボタンを削除する必要があることに注意してください。
この項に含まれる内容は次のとおりです。
カレンダ属性ページにアクセスするには、次のステップを実行します。
該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。
「リージョン」で、リージョン名の横にある「カレンダ」をクリックします。
カレンダ属性ページが表示されます。
対象となる属性を編集します。ページ上の特定のアイテムの詳細を表示するには、アイテム・ラベルをクリックします。
ヘルプが利用できる場合は、アイテム・ラベル上にカーソルを重ねると、アイテム・ラベルが赤色に変わり、カーソルが矢印と疑問符に変わります。
「変更の適用」をクリックします。
次のトピックではカレンダ属性ページの各セクションを説明します。これらの属性を使用することで一般的なカレンダ書式設定の指定、カレンダに含まれる日付の定義、もしくはカレンダの列または日付へのリンクの作成を実行できます。
「カレンダ表示」を使用して、カレンダ・テンプレート、日付列および一般的なカレンダ書式設定を指定できます。
「カレンダ・テンプレート」は、Application Expressエンジンがカレンダをレンダリングするときに使用するテンプレートを規定します。「日付列」は、カレンダに配置する日付が含まれる、表または問合せの列を定義します。「日付アイテム」は、カレンダの基になる日付を保持しているアイテムを定義します。「カレンダ・タイプ列」は、カレンダ・タイプを保持しているアイテムを指定します。「表示タイプ」は、表示タイプを定義します。オプションには、「列」、「カスタム」および「表示値なし」があります。「表示列」は、カレンダ日付に表示する特定の行を定義します。「表示タイプ」が「列」に設定されている場合は、「表示列」を使用して、月次カレンダの日付セルに表示する列を選択します。
別の表示列を選択するには、次のステップを実行します。
該当するカレンダ属性ページにナビゲートします。
「カレンダ表示」セクションに移動します。
別の表示列を指定するには、「表示列」リストから選択します。
「変更の適用」をクリックします。
カスタム表示列を指定するには、次のステップを実行します。
該当するカレンダ属性ページにナビゲートします。
「カレンダ表示」セクションに移動します。
「表示タイプ」で、「カスタム」を選択します。
「列の書式」で、カスタム列の書式を入力します。HTML式およびサポートされている置換文字列を使用できます。
「変更の適用」をクリックします。
「表示属性」を使用して、カレンダに含める日付を定義します。
「間隔の最初から開始」は、カレンダの開始時期を決定します。このオプションを選択すると、期間全体(たとえば、1か月間)のカレンダが作成されます。次に例を示します。
「間隔の最初から開始」を選択した場合、6月15日に月次カレンダを表示すると、6月1日から6月30日のカレンダが作成されます。
「間隔の最初から開始」を選択しなかった場合、6月15日に月次カレンダを表示すると、6月15日から6月30日のカレンダが作成されます。
次の2つの属性は、カレンダの開始日と終了日を保持するアイテムを定義します。これらの属性を使用して、一度に複数月にまたがるカレンダを作成できます。どちらのアイテムも日付の書式はYYYYMMDD
になることに注意してください。
「開始日を含むアイテム」は、カレンダの開始日のあるアイテムを指します。
「終了日を含むアイテム」は、カレンダの終了日のあるアイテムを指します。
「月次カレンダの週の開始」は、月次表示のカレンダの開始日を決定します。
「週次カレンダの開始日」は、週次表示のカレンダの開始日を決定します。
「週次カレンダの終了日」は、週次表示のカレンダの終了日を決定します。
「時間書式」は、時間表示を12時間表示と24時間表示のどちらにするかを決定します。
「開始時間」および「終了時間」は、週次表示カレンダおよび日次表示カレンダの開始時間および終了時間を決定します。
「列リンク」を使用して、カレンダの列にリンクを作成します。
別のページへの列リンクを作成するには、次のステップを実行します。
該当するカレンダ属性ページにナビゲートします。
「列リンク」までスクロールします。
「ターゲット」から、「このアプリケーションのページ」を選択します。
「ページ」で、ターゲット・ページ番号を指定します。このページのページ区切りをリセットするには、「このページのページ区切りをリセット」を選択します。
「リクエスト」で、使用するリクエストを指定します。
「キャッシュのクリア」で、キャッシュをクリアするページ(ページ番号)を指定します。ページ番号をカンマで区切ってリストすることによって、複数のページを指定します。
「次のアイテムを設定」と「次の値を使用」という2つの属性を使用して、セッション・ステートの設定(リストしたアイテムへの値の指定)を行うことができます。
セッション・ステートを設定するには、次のステップを実行します。
「次のアイテムを設定」で、セッション・ステートを設定するアイテム名をカンマで区切って入力します。
「次の値を使用」で、前述のステップで指定したアイテムの値をカンマで区切って入力します。
静的な値または置換構文(&APP_ITEM_NAME.
など)を指定できます。URLのf?p=
に渡されるアイテム値にコロン(:)は使用できないことに注意してください。また、バックスラッシュでアイテム値全体を囲んだ場合(\1234,56\
など)を除いて、カンマも使用しないでください。
「変更の適用」をクリックします。
URLへの列リンクを作成するには、次のステップを実行します。
該当するカレンダ属性ページにナビゲートします。
「列リンク」までスクロールします。
「ターゲット」から、「URL」を選択します。
「URL」で、該当するアドレスを入力します。
「変更の適用」をクリックします。
「日付リンク」を使用して、カレンダの日付にリンクを作成します。この属性によって、カレンダの実際の数字(日付)にリンクが作成されます。
別のページへの日付リンクを作成するには、次のステップを実行します。
該当するカレンダ属性ページにナビゲートします。
「日付のリンク」までスクロールします。
「ターゲット」から、「このアプリケーションのページ」を選択します。
「ページ」で、ターゲット・ページ番号を指定します。
このページのページ区切りをリセットするには、「このページのページ区切りをリセット」を選択します。
「リクエスト」で、使用するリクエストを指定します。
「キャッシュのクリア」で、キャッシュをクリアするページ(ページ番号)を指定します。ページ番号をカンマで区切ってリストすることによって、複数のページを指定します。
「次のアイテムを設定」と「次の値を使用」という2つの属性を使用して、セッション・ステートの設定(リストしたアイテムへの値の指定)を行うことができます。
セッション・ステートを設定するには、次のステップを実行します。
「次のアイテムを設定」で、セッション・ステートを設定するアイテム名をカンマで区切って入力します。
「次の値を使用」で、前述のステップで指定したアイテムの値をカンマで区切って入力します。
静的な値または置換構文(&APP_ITEM_NAME.
など)を指定できます。URLのf?p=
に渡されるアイテム値にコロン(:)は使用できないことに注意してください。また、バックスラッシュでアイテム値全体を囲んだ場合(\1234,56\
など)を除いて、カンマも使用しないでください。
「変更の適用」をクリックします。
URLへの日付リンクを作成するには、次のステップを実行します。
該当するカレンダ属性ページにナビゲートします。
「日付のリンク」までスクロールします。
「ターゲット」から、「URL」を選択します。
「URL」で、該当するアドレスを入力します。
「変更の適用」をクリックします。
デフォルトでは、Oracle Application Express 3.0で作成したカレンダは、日次、週次および月次表示になります。以前のリリースで作成したカレンダを更新してこれらの表示を含めた場合、次のことができます。
次のようにして、カレンダを作成します。
カレンダのページを作成して、以前のカレンダからSQL問合せを統合します。
アプリケーションで、以前のカレンダのページを新しいページと置換します。
次のようにして、テーマをアップグレードします。
既存のテーマの識別番号の変更。「テーマ識別番号の変更」を参照してください。
テーマの再作成。「テーマの作成」を参照してください。
アプリケーションに新しいテーマの適用。「アクティブなテーマの切替え」を参照してください。
カレンダを作成するには、簡易カレンダを作成することが最も簡単な方法です。ただし、結果として作成された簡易カレンダが要件を満たさない場合は、そのカレンダをSQLカレンダに変換することができます。
簡易カレンダをSQLカレンダに変換するには、次のステップを実行します。
ページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。
「リージョン」で、リージョン名の横にある「カレンダ」をクリックします。
カレンダ属性ページが表示されます。
「タスク」リストで「SQLベースのカレンダに変換」をクリックします。
簡易カレンダがSQLカレンダに変換されると、「リージョン定義」に「リージョン・ソース」セクションが追加されます。「リージョン・ソース」には、カレンダを作成するSQL問合せが含まれます。「リージョン・ソース」へアクセスすることで、要件にあわせて問合せを編集できます。