DBMS_CUBE_LOG
には、キューブおよびキューブ・ディメンションのログを作成および管理するためのサブプログラムが含まれています。
関連項目: ビジネス・インテリジェンス・アプリケーションおよび分析アプリケーションをサポートするOLAPオプションの使用の詳細は、『Oracle OLAPユーザーズ・ガイド』を参照してください。 |
この章では、次の項目について説明します。
DBMS_CUBE_LOG
は複数のログを管理します。これらのログを使用すると、長時間実行プロセスの進行状況を追跡し、結果を使用してパフォーマンスの特徴をプロファイルできます。これらのログから、リレーショナル・ソース・テーブルで不適切に構造化された階層、ロードに失敗するレコードまたは完了に時間がかかりすぎるデータ更新など、キューブの開発および保守期間中に発生する可能性がある問題を診断して解決するために役立つ情報が得られます。また、キューブに問い合せる際のパフォーマンスの問題の診断にも役立ちます。
Analytic Workspace Managerでは、デフォルトの名前とタイプを使用して、ログが自動的に作成されます。また、Analytic Workspace Managerを閉じるとログが無効になります。同じログをAnalytic Workspace Managerの外部で使用するには、まずログを有効にする必要があります。または、Analytic Workspace Managerの外部で使用するための別のログを作成し、管理することもできます。
この項では、次の項目について説明します。
複数のログが使用でき、それぞれが特定のタイプのメッセージの格納に特化しています。すべてのログを使用することもでき、特に重要と思われるログのみを使用することもできます。ログとコンテンツについてはこの項の後半で説明します。
DBMS_CUBE_LOG
は、各ログ・タイプに2進整数を戻すファンクションを提供します。他のDBMS_CUBE_LOG
プロシージャおよびファンクションの引数値の整数のかわりにこれらのファンクションを使用すると、より読みやすいコードを作成できます。次の説明を参照してください。
TABLE_CREATE
プロシージャは、ログを格納するデータベース表を作成します。ENABLE
プロシージャを使用すると、宛先またはロギング・レベルでの変更で追加のターゲットを作成できます。たとえば、キューブ操作ログのターゲットを表とディスク・ファイルの両方に指定できます。使用可能なターゲットは次のとおりです。
ディスク・ファイル
LOB
データベース表
トレース・ファイル
複数のターゲットを作成する方法の詳細は、「ENABLEプロシージャ」を参照してください。
DBMS_CUBE_LOG
は、各ターゲット・タイプに2進整数を戻すファンクションを提供します。他のDBMS_CUBE_LOG
プロシージャおよびファンクションの引数値の整数のかわりにこれらのファンクションを使用すると、より読みやすいコードを作成できます。次の説明を参照してください。
ログに記録する情報量を決定できます。ジョブを翌日まで実行しておく場合は、新しい作成の成功を監視するときよりも詳細の数を減らすことができます。冗長性レベルは次から選択できます。各レベルは前のレベルより冗長性が高くなります。
LOWEST
: キューブ・ディメンションおよびキューブの作成に使用された各コマンドのステータス、スレーブ・プロセスの使用およびサマリー・レコードをログに記録します。これは、基本のロギング・レベルです。
LOW
: SQLインポート、集計および更新の記録の開始および終了などOLAPエンジンからのメッセージをログに記録します。
MEDIUM
: Analytic Workspace Managerによって使用されるレベルでメッセージをログに記録します。
HIGH
: コンポジットの長さ、パーティション化の詳細、オブジェクト・サイズおよび集計ワークリストなどのチューニング情報を提供するメッセージをログに記録します。このレベルは、Oracleフィールドサービスによる使用を目的としています。
HIGHEST
: デバッグ・メッセージおよび通常トレース・ファイルに送信されるその他の情報をログに記録します。このレベルは、Oracleサポート・サービスによる使用を目的としています。
DBMS_CUBE_LOG
は、各冗長性レベルに2進整数を戻すファンクションを提供します。他のDBMS_CUBE_LOG
プロシージャおよびファンクションの引数値の整数のかわりにこれらのファンクションを使用すると、より読みやすいコードを作成できます。次の説明を参照してください。
データベース表にロギング情報を格納するには、TABLE_CREATEプロシージャを使用して表を作成する必要があります。キューブ作成ログは常に表に格納されます。ENABLEプロシージャは、その他のログのその他のターゲット・タイプを作成します。
キューブ作成ログを作成するには、次のようにします。
TABLE_CREATE
プロシージャを実行します。
次のコマンドは、CUBE_BUILD_LOG
というデフォルト名でキューブ作成ログを作成します。
EXECUTE dbms_cube_log.table_create(dbms_cube_log.type_build);
データベース表ターゲットでキューブ・ディメンション・コンパイル・ログ、キューブ操作ログまたはキューブ拒否レコード・ログを作成するには、次の手順を実行します。
TABLE_CREATE
プロシージャを実行して表を作成します。
ENABLE
プロシージャを実行してロギングを開始します。
これらのコマンドは、CUBE_OPERATIONS_LOG
というデフォルト名とデフォルトの冗長性レベルでキューブ操作表を作成し、有効にします。
EXECUTE dbms_cube_log.table_create(dbms_cube_log.type_operations); EXECUTE dbms_cube_log.enable(dbms_cube_log.type_operations);
トレース・ファイル、ディスク・ファイルまたはLOBターゲットでキューブ・ディメンション・コンパイル・ログ、キューブ操作ログまたはキューブ拒否レコード・ログを作成するには、次のようにします。
ENABLE
プロシージャを実行します。
このコマンドは、キューブ拒否レコード・ログを有効にし、冗長性をLOWESTレベルに設定し、出力をWORK_DIR
データベース・ディレクトリにあるrejects.log
という名前のディスク・ファイルに送ります。
EXECUTE dbms_cube_log.enable(dbms_cube_log.type_rejected_records, - dbms_cube_log.target_file, dbms_cube_log.level_lowest, - 'WORK_DIR/rejects.log');
キューブ作成ログからは、作成中の実行内容に関する情報が得られます。このログを使用して、作成により予測どおりの結果が得られたかどうか、得られなかった場合は、その理由を確認できます。
キューブ作成ログの内容は、作成中継続的に更新されます。作成の進行状況を評価し、完了する時間を推測するために、いつでもログに問い合せることができます。
キューブ作成ログのデフォルト名は、CUBE_BUILD_LOG
です。次の表に内容を示します。
注意: キューブ作成ログを管理するには、TABLE_CREATE およびVERSION プロシージャのみを使用します。 |
列 | データ・タイプ | NULL | 説明 |
---|---|---|---|
BUILD_ID |
NUMBER |
-- | 作成に対する一意の順序番号。パラレル作成では、スレーブ・プロセスに対して同じ番号が使用されます。 |
SLAVE_NUMBER |
NUMBER |
-- | パラレル作成時のスレーブ・プロセスのカウンタ: 0(ゼロ)はマスター・プロセス、1は1番目のスレーブ、2は2番目のスレーブのように示されます。 |
STATUS |
VARCHAR2(10) |
-- | コマンドの現在のステータス: STARTED 、COMPLETED 、FAILED またはWORKING 。 |
COMMAND |
VARCHAR2(25) |
-- | BUILD 、LOAD 、SOLVE などの実行されるコマンドの名前。 |
BUILD_OBJECT |
VARCHAR2(500) |
-- | 処理されるキューブまたはキューブ・ディメンションの名前。 |
BUILD_OBJECT_TYPE |
VARCHAR2(10) |
-- | オブジェクトのタイプ: CUBE 、DIMENSION またはBUILD 。 |
OUTPUT |
CLOB |
-- | XML文書のように構造化された、コマンドに関する情報。追加の情報がない場合(STARTED 行などの場合)はNULL になります。 |
AW |
VARCHAR2(30) |
-- | 作成オブジェクトを含むアナリティック・ワークスペースの名前。 |
OWNER |
VARCHAR2(30) |
アナリティック・ワークスペースおよびすべての作成オブジェクトの所有者。 | |
PARTITION |
VARCHAR2(10) |
-- | 処理されるパーティションの名前。現在の操作がパーティションに対応していない場合はNULL になります。 |
SCHEDULER_JOB |
VARCHAR2(100) |
-- | 作成を識別する、ユーザー定義の文字列。 |
TIME |
TIMESTAMP(6) |
-- | 表に行が追加される日時。 |
BUILD_SCRIPT |
CLOB |
-- | キューブ作成スクリプト。COMMAND がBUILD の行にのみ移入されます。 |
BUILD_TYPE |
VARCHAR2(22) |
-- | 作成元: DBMS_CUBE 、DBMS_MVIEW 、JAVA またはSLAVE 。 |
COMMAND_DEPTH |
NUMBER(2) |
-- | コマンドのネストの深度。たとえば、COMPILE HIERARCHIES がCOMPILE のコンポーネント・ステップであるとすると、COMPILE が深度1の場合、COMPILE HIERARCHIES は深度2となります。 |
BUILD_SUB_OBJECT |
VARCHAR2(30) |
-- | 処理されるサブオブジェクト(キューブの集計ルールを継承しないメジャーなど)の名前。 |
REFRESH_METHOD |
VARCHAR2(1) |
-- | 現行のコマンドに関連付けられているリフレッシュ・メソッド(C 、F など)。リフレッシュ・メソッドが重要なのはCLEAR ステップに対してのみです。 |
SEQ_NUMBER |
NUMBER |
-- | 現在は使用されていません。 |
COMMAND_NUMBER |
NUMBER |
-- | 現行のプロセスでのコマンドの順序番号で、異なるオブジェクトに対する同じコマンドを区別するために使用できます。たとえば、PRODUCT に対するLOAD とTIME に対するLOAD です。 |
IN_BRANCH |
NUMBER(1) |
-- | 現在は使用されていません。 |
COMMAND_STATUS_NUMBER |
NUMBER |
-- | 特定のコマンドについてすべての行の順序番号を識別します。たとえば、特定のコマンドは4行で表され、最初の行のステータスはSTARTED 、最後の行のステータスはCOMPLETED となっている場合があります。この列はソートに使用されます。 |
キューブの解を求める場合、OLAPではディメンション階層が有効であることを確認するためにチェックします。この検証中に発生したエラーは、キューブ・ディメンション・コンパイル・ログに書き込まれます。チェックは次のような内容です。
循環性: 階層は、ディメンション・メンバーの間の親子関係で定義されます。循環性は、ディメンション・メンバーがそれ自体の祖先または子孫に指定されたときに発生します。
階層タイプ: 階層はレベルに基づくことも値に基づくこともできます。キューブ・マテリアライズド・ビューのようにレベルに基づく階層のみが有効であるようにキューブを定義することができます。
レベル・オプション: レベルに基づく階層は、規則的、不規則またはスキップ・レベルが可能です。時間ディメンションのように規則的な階層のみが有効であるようにディメンションを定義することができます。
キューブ・ディメンション・コンパイル・ログのデフォルト名は、CUBE_DIMENSION_COMPILE
です。次の表に内容を示します。
列 | データ・タイプ | NULL | 説明 |
---|---|---|---|
ID |
NUMBER |
-- | 現在の操作の識別子 |
SEQ_NUMBER |
NUMBER |
-- | キューブ作成ログの順序番号 |
ERROR# |
NUMBER(8) |
NOT NULL |
レポートされているエラーの番号 |
ERROR_MESSAGE |
VARCHAR2(2000) |
-- | エラーに関連付けられたエラー・メッセージ |
DIMENSION |
VARCHAR2(100) |
-- | コンパイルされているディメンションの名前 |
DIMENSION_MEMBER |
VARCHAR2(100) |
-- | 障害があるディメンション・メンバー |
MEMBER_ANCESTOR |
VARCHAR2(100) |
-- | DIMENSION_MEMBER の親 |
HIERARCHY1 |
VARCHAR2(100) |
-- | エラーに関連する最初の階層 |
HIERARCHY2 |
VARCHAR2(100) |
-- | エラーに関連する2番目の階層 |
ERROR_CONTEXT |
CLOB |
-- | エラーに関する詳細 |
キューブ操作ログには、すべてのOLAPエンジン・イベントに関するメッセージおよびデバッグ情報が含まれています。現在の操作を非常に詳細なレベルで追跡できます。SQL_ID
列を使用すると、キューブ操作ログをV$SQL
、V$SESSION
およびV$SESSION_LONGOPS
などの動的パフォーマンス・ビューと結合して、I/O待機やCPUなどその他のデータベース操作のコンテキストでキューブ操作を確認できます。
キューブ操作ログのデフォルト名は、CUBE_OPERATIONS_LOG
です。次の表に内容を示します。
列 | データ・タイプ | NULL | 説明 |
---|---|---|---|
INST_ID |
NUMBER |
NOT NULL |
インスタンスの識別子。 |
SID |
NUMBER |
NOT NULL |
セッション識別子。 |
SERIAL# |
NUMBER |
NOT NULL |
セッションのシリアル番号。 |
USER# |
NUMBER |
NOT NULL |
ユーザーの識別子。 |
SQL_ID |
VARCHAR2(13) |
-- | 実行中のSQL文の識別子。 |
JOB |
NUMBER |
-- | ジョブの識別子。 |
ID |
NUMBER |
-- | 現在の操作の識別子 |
PARENT_ID |
NUMBER |
-- | 親の操作の識別子。 |
SEQ_NUMBER |
NUMBER |
-- | キューブ作成ログの順序番号 |
TIME |
TIMESTAMP(6)WITH TIME ZONE |
NOT NULL |
レコードがキューブ操作ログに追加された時間。 |
LOG_LEVEL |
NUMBER(4) |
NOT NULL |
DBMS_CUBE_LOG.ENABLE プロシージャに指定されるレコードの冗長性レベル。 |
DEPTH |
NUMBER(4) |
-- | レコードのネストの深度。たとえば、レベル0は操作およびサブ操作が、他の操作およびサブ操作内にネストされていないことを示しています。 |
OPERATION |
VARCHAR2(15) |
NOT NULL |
AGGREGATE、ROWSOURCEまたはSQLIMPORTなどの現在の操作。 |
SUBOPERATION |
VARCHAR2(20) |
-- | LoadingまたはImportなどの現在のサブ操作。 |
STATUS |
VARCHAR2(10) |
NOT NULL |
START、TRACE、COMPLETEDまたはFailed などの操作の現在のステータス。 |
NAME |
VARCHAR2(20) |
NOT NULL |
ROWS LOADED、AVE_ROW_LENおよびPAGEPOOLSIZEなどのレコードの名前。 |
VALUE |
VARCHAR2(4000) |
-- | NAME の値。 |
DETAILS |
CLOB |
-- | NAME に関する詳細。 |
キューブ拒否レコード・ログには、ローダー・ジョブおよび予測された形式に適合しなかったために拒否されたレコードのサマリーが含まれています。
ソース表の単一の行には、複数のフィールドのエラーが含まれている場合があります。各フィールドがエラーをログに生成し、結果としてSOURCE_ROW
列には同じROWIDの複数の行が作成されます。
キューブ拒否レコード・ログのデフォルト名は、CUBE_REJECTED_RECORDS
です。次の表に内容を示します。
列 | データ・タイプ | NULL | 説明 |
---|---|---|---|
ID |
NUMBER |
-- | 現在の操作の識別子 |
SEQ_NUMBER |
NUMBER |
-- | キューブ作成ログの順序番号 |
ERROR# |
NUMBER(8) |
NOT NULL |
レコードによって起動されるエラー数 |
ERROR_MESSAGE |
VARCHAR2 |
-- | エラーに関連付けられたエラー・メッセージ |
RECORD# |
NUMBER(38) |
-- | 入力レコード数 |
SOURCE_ROW |
ROWID |
-- | ソース表の行のROWID。ソースがビューまたは問合せの場合はNULL |
表43-1 DBMS_CUBE_LOGサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
|
様々なログ・タイプのデフォルトの表名を戻します。 |
|
セッションの継続中ロギングをオフにします。 |
|
セッションの継続中ロギングをオンにし、ロギングを追加出力タイプにリダイレクトしてログの冗長性レベルを変更します。 |
|
バッファされたすべてのメッセージを強制的にログに書き込みます。 |
|
特定のログのレベルと場所の現在の設定を戻します。 |
|
すべてのアクティブなログの説明を取得します。 |
|
ロギングの様々な要素を制御するオプションの現在の値を戻します。 |
|
冗長性レベルHIGHの整数値を戻します。 |
|
冗長性レベルHIGHESTの整数値を戻します。 |
|
冗長性レベルLOWの整数値を戻します。 |
|
冗長性レベルLOWESTの整数値を戻します。 |
|
冗長性レベルMEDIUMの整数値を戻します。 |
|
すべてのロギングを入力文字列で指定された値に設定します。 |
|
ロギングの様々な要素を制御するオプションを設定します。 |
|
OLAPログのターゲット表を作成します。 |
|
ディスク・ファイル・ターゲットの整数値を戻します。 |
|
LOBターゲットの整数値を戻します。 |
|
データベース表ターゲットの整数値を戻します。 |
|
トレース・ファイル・ターゲットの整数値を戻します。 |
|
キューブ作成ログの整数値を戻します。 |
|
キューブ・ディメンション・コンパイル・ログの整数値を戻します。 |
|
キューブ操作ログの整数値を戻します。 |
|
キューブ拒否レコード・ログの整数値を戻します。 |
|
特定のログ表のバージョン番号または特定のログ・タイプの現在のバージョン番号を戻します。 |
このファンクションは、様々なログ・タイプのデフォルトの表名を戻します。
構文
DBMS_CUBE_LOG.DEFAULT_NAME ( LOG_TYPE IN BINARY_INTEGER DEFAULT TYPE_OPERATIONS) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表43-2 DEFAULT_NAMEファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
次のログ・タイプのいずれかです。
詳細は、「ロギング・タイプ」を参照してください。 |
例
この例は、キューブ操作ログのデフォルト名を戻します。
SELECT dbms_cube_log.default_name FROM dual; DEFAULT_NAME ------------------------------ CUBE_OPERATIONS_LOG
次の例は、キューブ拒否レコード・ログのデフォルト名を戻します。
select dbms_cube_log.default_name(dbms_cube_log.type_rejected_records) - "Default Name" from dual; Default Name ------------------------- CUBE_REJECTED_RECORDS
このプロシージャは、ENABLE
プロシージャで再度明示的にロギングがオンにされた場合を除き、セッションの継続中ロギングをオフにします。
構文
DBMS_CUBE_LOG.DISABLE ( LOG_TYPE IN BINARY_INTEGER DEFAULT, LOG_TARGET IN BINARY_INTEGER DEFAULT);
パラメータ
表43-3 DISABLEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
次のログ・タイプのいずれかです。
注意: このプロシージャでキューブ作成ログを無効にすることはできません。 詳細は、「ロギング・タイプ」を参照してください。 |
|
ロギング・レコードの次のいずれかの宛先です。
詳細は、「ロギング・ターゲット」を参照してください。 |
このプロシージャは、セッションの継続中またはDISABLE
プロシージャを使用してオフにされるまで、ロギングをオンにします。
ENABLE
プロシージャでも、ロギングを追加出力タイプに送り、ログの詳細の量を変更できます。ログ・タイプは、各ログ・ターゲットに対して有効にできます。たとえば、キューブ操作ログを異なる冗長性レベルでトレース・ファイル、表およびファイルに対して有効にできますが、キューブ操作ログを同時に2つのファイルに対して有効にすることはできません。
このプロシージャはログの形式もチェックして、必要に応じて更新します。
構文
DBMS_CUBE_LOG.ENABLE ( LOG_TYPE IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL, LOG_TARGET IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL, LOG_LEVEL IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL); DBMS_CUBE_LOG.ENABLE ( LOG_TYPE IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL, LOG_TARGET IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL, LOG_LEVEL IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL, LOG_LOCATION IN VARCHAR2 DEFAULT NULL); DBMS_CUBE_LOG.ENABLE ( LOG_TYPE IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL, LOG_TARGET IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL, LOG_LEVEL IN BINARY_INTEGER DEFAULT NULL, LOG_LOCATION IN/OUT CLOB );
パラメータ
表43-4 ENABLEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
次のログ・タイプのいずれかです。
注意: このプロシージャでキューブ作成ログを無効にすることはできません。 詳細は、「ロギング・タイプ」を参照してください。 |
|
ロギング・レコードの次のいずれかの宛先です。
詳細は、「ロギング・ターゲット」を参照してください。 |
|
次の冗長性レベルのいずれかです。各レベルでは前のレベルに新しいタイプのメッセージが追加されます。
詳細は、「冗長性レベル」を参照してください。 |
|
ログの完全なID( |
このプロシージャは、バッファされたすべてのメッセージを強制的にログに書き込みます。バッファはセッションを通じて自動的にフラッシュされますが、ログを表示する前に手動でフラッシュすることですべてのメッセージを確実に表示できます。
このプロシージャは、特定のログのレベルと場所の現在の設定を戻します。
構文
DBMS_CUBE_LOG.GET_LOG ( LOG_TYPE IN BINARY_INTEGER DEFAULT TYPE_OPERATIONS, LOG_TARGET IN BINARY_INTEGER DEFAULT TARGET_TABLE, LOG_LEVEL OUT BINARY_INTEGER, LOG_LOCATION OUT VARCHAR2 );
パラメータ
表43-5 GET_LOGプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
次のログ・タイプのいずれかです。
詳細は、「ロギング・タイプ」を参照してください。 |
|
ロギング・レコードの次のいずれかの宛先です。
詳細は、「ロギング・ターゲット」を参照してください。 |
|
次の冗長性レベルのいずれかです。各レベルでは前のレベルに新しいタイプのメッセージが追加されます。
詳細は、「冗長性レベル」を参照してください。 |
|
ログの完全なID( |
例
このPL/SQLプロシージャを使用すると、キューブ拒否レコード・ログに関する情報が得られます。
SET serverout ON format wrapped DECLARE myloglevel binary_integer; mylogtarget varchar2(128); BEGIN dbms_cube_log.get_log(dbms_cube_log.type_rejected_records, dbms_cube_log.target_table, myloglevel, mylogtarget); dbms_output.put_line('Log Level: ' || myloglevel); dbms_output.put_line('Log Target: ' || mylogtarget); END; /
このプロシージャは、次のような結果を生成します。
Log Level: 5 Log Target: GLOBAL.CUBE_REJECTED_RECORDS
このファンクションは、すべてのアクティブなキューブ操作ログ、キューブ拒否レコード・ログおよびキューブ・ディメンション・コンパイル・ログの説明を取得します。
例
次の例は、キューブ操作ログ、キューブ拒否レコード・ログおよびキューブ・ディメンション・コンパイル・ログがアクティブであることを示しています。キューブ操作ログは、セッション・トレース・ファイルに格納され、その他のログは表に格納されています。
SELECT dbms_cube_log.get_log_spec FROM dual; GET_LOG_SPEC -------------------------------------------------------------------------------- OPERATIONS(TABLE, TRACE) REJECTED_RECORDS(TABLE[DEBUG])
このファンクションは、ロギングの様々な要素を制御するオプションの現在の値を戻します。これらのオプションを設定するには、SET_PARAMETER
ファンクションを使用します。
構文
DBMS_CUBE_LOG.GET_PARAMETER ( LOG_TYPE IN BINARY_INTEGER, LOG_PARAMETER IN BINARY_INTEGER ) RETURN BINARY_INTEGER;
パラメータ
表43-6 GET_PARAMETERファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
次のログ・タイプのいずれかです。
詳細は、「ロギング・タイプ」を参照してください。 |
|
次のオプションのいずれかです。
「SET_PARAMETERプロシージャ」を参照してください。 |
このファンクションは、冗長性レベルLOWESTの整数値を戻します。このレベルは、キューブ・ディメンションおよびキューブの作成に使用された各コマンドのステータス、スレーブ・プロセスの使用およびサマリー・レコードをログに記録します。
このプロシージャは、すべてのロギングを入力文字列で指定された値に設定します。
例
このPL/SQLプロシージャは、すべてのログを無効にし、無効化されたことを検証してから、キューブ操作ログとキューブ拒否レコード・ログをアクティブにします。
BEGIN dbms_cube_log.disable; dbms_output.put_line('Cube Logs: ' || dbms_cube_log.get_log_spec); dbms_cube_log.set_log_spec('OPERATIONS(TRACE) REJECTED_RECORDS(TABLE)'); dbms_output.put_line('Cube Logs: ' || dbms_cube_log.get_log_spec); END; /
プロシージャからの出力は、DISABLE
ファンクションがすべてのログを非アクティブ化したこと、およびSET_LOG_SPEC
ファンクションが2つのログをアクティブ化したことを検証します。
Cube Logs: Cube Logs: OPERATIONS(TRACE) REJECTED_RECORDS(TABLE)
このプロシージャは、ロギングの様々な要素を制御するオプションを設定します。これらのオプションの現在の値を取得するには、GET_PARAMETER
ファンクションを使用します。
構文
DBMS_CUBE_LOG.SET_PARAMETER ( LOG_TYPE IN BINARY_INTEGER, LOG_PARAMETER IN BINARY_INTEGER, VALUE IN BINARY_INTEGER );
パラメータ
表43-8 SET_PARAMETERプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
次のログ・タイプのいずれかです。
詳細は、「ロギング・タイプ」を参照してください。 |
|
次のパラメータのいずれかです。
|
|
|
例
このPL/SQLプロシージャは、2つのパラメータを設定してから、GET_PARAMETER
ファンクションを使用して設定を表示します。
BEGIN dbms_cube_log.set_parameter(dbms_cube_log.type_rejected_records, 1, 150); dbms_cube_log.set_parameter(dbms_cube_log.type_rejected_records, 2, 5); dbms_output.put_line('Max rejected records: ' || dbms_cube_log.get_parameter(dbms_cube_log.type_rejected_records, 1)); dbms_output.put_line('Buffer time: ' || dbms_cube_log.get_parameter(dbms_cube_log.type_rejected_records, 2) || ' seconds'); END; /
プロシージャは、次の情報を表示します。
Max rejected records: 150 Buffer time: 5 seconds
このプロシージャは、OLAPログのターゲット表を作成します。このプロシージャを使用するには、CREATE TABLE
権限が必要です。
TABLE_CREATE
も既存のログ表を現行バージョンにアップグレードして、データを保持します。
パラメータ
表43-9 TABLE_CREATEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
次のログ・タイプのいずれかです。
詳細は、「ロギング・タイプ」を参照してください。 |
|
ログの表名。これらはデフォルト名です。
|
例
次に例を示します。
この例は、CUBE_OPERATIONS_LOG
という名前のキューブ操作ログを作成します。
EXECUTE dbms_cube_log.table_create;
この例は、CUBE_REJECTED_RECORDS
という名前のキューブ拒否レコード・ログを作成します。
EXECUTE dbms_cube_log.table_create(dbms_cube_log.type_rejected_records);
次の例は、MY_BUILD_LOG
という名前のキューブ作成ログを作成します。
EXECUTE dbms_cube_log.table_create - (dbms_cube_log.type_build, 'MY_BUILD_LOG');
このファンクションは、特定のログ表のバージョン番号または特定のログ・タイプの現在のバージョン番号を戻します。
構文
DBMS_CUBE_LOG.VERSION ( LOG_TYPE IN BINARY_INTEGER DEFAULT 1, TBLNAME IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN BINARY_INTEGER;
パラメータ
表43-10 VERSIONファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
次のログ・タイプのいずれかです。
詳細は、「ロギング・タイプ」を参照してください。 |
|
バージョンが戻されるログ表の名前。 |